いよいよ5月末から3週間、イギリス人夫のクリスと一緒に、毎年の恒例行事であるイギリスへの帰省旅に出発します!
これまでにも何度も訪れているイギリスですが、実は今回の旅を本格的にブログやSNSで発信していくのはこれが初めて。そこで今回は、原点に立ち返って、「日本人がイギリスに滞在するときにリアルに感じる不安や心配ポイント」をまとめてみることにしました。
完全キャッシュレス化が進む現地のお金事情から、5月〜6月の気まぐれなお天気対策、そしてガイドブックには絶対に載っていない「現地で直面した我が家の呼び方カルチャーショック」まで(笑)、国際結婚カップルならではの等身大の視点でたっぷりお届けします。
「これからイギリス旅行を控えていて、ちょっとドキドキしている」という方はもちろん、「海外のリアルな暮らしや文化の違いを覗いてみたい!」という方も、ぜひ旅のお供にするような気持ちで最後まで楽しんでいただけたら嬉しいです。
それでは、イギリスへの旅の準備、一緒にスタートしましょう!
*この記事はクリス目線で書いた英語バージョンもあります→ Read in English: Visiting the UK with a Foreign Partner: Cultural Shocks, Travel Tips, and Family Drama
はじめに:5月末から3週間、イギリスに帰省します!
いよいよ5月末から3週間、夫のクリスと一緒にイギリスへ帰省します!
私たち夫婦にとって、イギリスへの帰省は毎年の恒例行事。現地の生活にもすっかり馴染んでいる…と言いたいところですが、実は今回はいつもと少し心境が違います。というのも、これまではプライベートな旅として完結させていた帰省の様子を、今回初めてブログやSNSでしっかり発信してみようと決めたからです。
毎年帰っているけれど、初心に帰って「不安」に向き合ってみた
改めて「イギリスのリアルな滞在記を届けるぞ!」と意気込んでみると、ふと、自分が初めてイギリスの土を踏んだときのあの強烈な「ドキドキと不安」が蘇ってきました。
「毎年来ているから麻痺しているけれど、初めて行く人や、久しぶりに行く人にとっては、イギリスって結構ハラハラするポイントが多い国…」
そこで今回は、私自身の「慣れ」を一度リセットして、日本人がイギリスに滞在するときにリアルに感じる心配事や、知っておくべき最新事情に真正面から向き合ってみることにしました。
ガイドブックには載っていない「リアルな滞在の舞台裏」をお届け
本やネットの観光ガイドを開けば、「スリに気をつけましょう」とか「折りたたみ傘を忘れずに」といった一般的なアドバイスはたくさん載っています。
でも、本当に知りたいのはもっと泥臭い、生活に根ざした部分ですよね。 「ぶっちゃけ、今のイギリスって本当に1ポンドも現金を使わないの?」 「5月末って、夏服と冬服どっちを持っていけばいいの?」
この記事では、そんな「出発直前の荷造り中にふと不安になるポイント」を、我が家の実体験をベースにひとつずつリストアップしてみました。さらに後半では、国際結婚カップルなら誰もが通る(かもしれない)、我が家のちょっと恥ずかしいカルチャーショック的なエピソードについてもお話しします。
これからイギリスへ旅立つ方にとってのリアルなガイドに、そして「海外の暮らしってどんな感じ?」と気になる方にとっての楽しい読み物になれば嬉しいです。
日本人がイギリス滞在でリアルに感じる心配ポイント4選
ここからは、日本からイギリスへ行くときに多くの人が「ぶっちゃけ、実際どうなの?」と頭を悩ませる4つの心配ポイントについて、リアルな最新事情と我が家なりの対策をお届けします。
1.【お金】完全キャッシュレス化の波と、もしもの備え

「現金はいくら両替していくべき?」 イギリス旅行を控えた方が、一番最初につまずくのがこの問題ではないでしょうか。
- リアルな結論:本当に「現金1ポンドも使わない」生活が可能です。
現在のイギリスは、ロンドンなどの大都市はもちろん、郊外の小さな町や、ローカルな朝市(マーケット)の屋台、公共トイレにいたるまで、ほぼ100%キャッシュレス化されています。むしろ「現金お断り(Card Only)」の看板を出しているお店の方が多いくらいです。
基本的には、クレジットカード(VisaかMastercard)、またはスマホのApple Pay / Google Payがあればどこでも生きていけます。特にタッチ決済(Contactless)が主流なので、スマホをかざすだけで電車やバスにも乗れて本当にスマートです。
我が家のリアルなアドバイス: 現金は基本的に「0ポンド」で出発して大丈夫ですが、カードが磁気不良などで使えなくなったときのために、「異なる国際ブランドのカードを2枚以上」、そしてスマホ決済を別々に準備していくのが最強のセキュリティ対策です。

2.【気候】5月〜6月は「1日のなかに四季がある」?服装の正解
私たちが渡英する5月末から6月は、イギリスが1年で最も美しいと言われる最高のシーズン。…なのですが、お天気だけは本当に気まぐれです。
- リアルな結論:「夏服+しっかりした防寒着」の組み合わせが必須です。
イギリスには「1日のなかに四季がある」という言葉があります。晴れると日差しが強くて半袖で過ごせるほど暑くなるのに、雲が広がって雨が降り出すと、一気に日本の冬のような冷え込み(10℃前後)になることも日常茶飯事。
そのため、現地の人たちの服装を見てみると、半袖のTシャツの上に厚手のダウンジャケットを着ているような、カオスな光景がよく見られます。
我が家のリアルなアドバイス: 荷造りの正解は「レイヤリング(重ね着)」。半袖や薄手の長袖をベースに、さっと羽織れる「ウインドブレーカー」や「軽めのライトダウン」「マウンテンパーカー」を必ずカバンに忍ばせておきましょう。現地での体温調節がぐっと楽になります!さらに防水なら雨具としても使えて重宝します。

3.【交通】ストライキや電車の遅延に慌てないための心構え

日本の新幹線や電車の「1分の遅れもない正確さ」に慣れている私たちにとって、イギリスの鉄道移動はなかなかのスリリング案件です。
- リアルな結論:「遅延は日常茶飯事。ストライキは事前チェックが命」です。
イギリスでは、電車の遅延や突然の運休、プラットホームの急な変更が本当によく起こります。さらに、規模の大きめの「鉄道ストライキ(Strike)」が計画されることも。
これに日本の感覚のまま直面すると「移動できない!どうしよう!」とパニックになってしまいますが、現地の人たちは「あぁ、またか」と驚くほど冷静です。なぜなら、みんなアプリで先回りして情報を掴んでいるからです。
我が家のリアルなアドバイス: イギリスでの移動が決まったら、まずは運行情報アプリ『National Rail Enquiries』などをダウンロードしておくと便利。イギリス鉄道を賢く利用する方法に関しては別記事で詳しく紹介しています。

4.【生活】イギリスの水質(硬水)と、気になる乾燥対策
楽しい旅行中、地味にテンションが下がるのが「お肌のガサガサ」や「髪のパサつき」といった美容面のトラブル。
- リアルな結論:イギリスの水は「硬水」で、空気も日本よりずっと乾燥しています。
日本の水はミネラルが少ない「軟水」ですが、イギリス(特にロンドンや南部エリア)の水はカルシウムやマグネシウムを多く含む「硬水」です。この硬水、石鹸やシャンプーが泡立ちにくく、肌や髪の油分を必要以上に奪ってしまうという特徴があります。
そのため、日本から持ってきたお気に入りのシャンプーを使っても、現地でお湯で流した瞬間に「髪がゴワゴワする!」とショックを受けるかもしれません。
我が家のリアルなアドバイス: 対策としては、現地に到着したらすぐにローカルのドラッグストア(Bootsなど)で、硬水対応のシャンプーや洗い流さないトリートメントを調達するのが一番の手です。また、肌の乾燥対策として、日本からは「とにかく保湿力の高いクリームやバーム」をいつもより多めに持参することをおすすめします!
【最大の難関】お義母さんをファーストネームで呼ぶプレッシャー

「なんだ、それ?」と思われるかもしれませんが、実は、ここが自分にとっての一番の悩みどころでした。
クリスのお母さん(お義母さん)をどう呼べばいいか、という問題です。
頭ではわかっていても、口から出ない「ファーストネーム」呼び捨て
日本生まれ・日本育ちの私にとって、「パートナーの親」といえば、当然「お義母さん(Mother / Mum)」と呼ぶのが絶対的なマナーであり、敬意の表し方です。親の世代をファーストネーム、つまり呼び捨てにするなんて、日本の感覚からすれば失礼極まりなくて考えられないことですよね。
ところが、英語圏(特に我が家の場合)では、義理の親であっても最初からファーストネームで呼ぶのが、家族の一員としての自然な距離感であり、親愛の情の表し方になります。これ、カナダでも同じようですね。
イギリスに行く前、クリスからも「普通に名前で呼べばいいよ」と言われていました。頭では「そういう文化なんだ」と100%理解していたんです。
でも、いざ目の前にお義母さんが立つと、体に染みついた「日本の礼儀」が強烈なブレーキをかけてきます。どうしても名前を口にするのが恐れ多くて、声をかけるときに「Um…(あの…)」とかもごもごとごまかしたり、名前の部分をすっぽり抜かして、不自然に声をかけることしかできませんでした。
義母の可愛い勘違い「Maiは私の名前を知っているのかしら?」
名前を呼ぶのを全力で避けていた私ですが、ある日、クリスが教えてくれました。
私がいないところで、お義母さんが少し心配そうな顔をして、クリスにこっそりこう聞いていたそうです。
「ねえ、Maiは私の名前をちゃんと知っているのかしら…?」
お義母さんからすれば、私が一向に名前を呼んでくれないので、自分の息子のクリスが私に名前をちゃんと教えていないのか、と、可愛い勘違いをして気を揉んでいたのでした。もしかして、名前を呼ばれないことに、ちょっとさみしい感じを覚えていたのかもしれません。
悪気は一切ないのに、文化の違いが生んだこのすれ違い。それを聞いたときは申し訳なさと恥ずかしさでいっぱいになりましたが、今となっては我が家の国際結婚ライフを象徴する、クスッと笑えるエピソードです。
克服はしていない?いまだにドキドキしながらがんばる理由
では、そのカルチャーショックをどうやって完璧に乗り越えたのかというと…実は、いまだに完全には克服できていません(笑)。なかなか、私も海外生活が長くなったにも関わらずしぶとく「日本人だなぁ」と思う瞬間です。
初めての帰省から何年経った今でも、お義母さんをファーストネームで呼ぶ瞬間は、頭のどこかで「義理のお母さんを呼び捨てするなんて」と、小さな違和感が胸をよぎります。毎回、ちょっとした緊張感を胸に秘めながら、がんばって名前を呼んでいるのがリアルな現状です。
それでも私ががんばって名前で呼び続けるのは、その方がお義母さんを気持ちよくさせているし、お互いの距離が縮まることにつながると思うからです。「大切な家族のひとり」として迎え入れてもらいたい、その気持ちからがんばってます!
完璧に慣れることはできなくても、相手の文化に一歩歩み寄ろうとするそのプロセス自体が、国際結婚の面白さであり、家族の絆を深める温かい時間なのかもしれませんね。
【おまけ】ちなみに、イギリス人夫クリスが日本の実家では?

私がイギリスの実家で「名前呼び」にドキドキしている一方で、実は夫のクリスも、日本の私の実家に帰ってきたときに、日本ならではの「呼び方カルチャー」の壁にぶつかっています。
日本式に「おかあさん」「おとうさん」と呼ぼうとはしてる
クリスは日本に来ると、私の両親に対してとても健気に、日本式で「おかあさん」「おとうさん」と呼ぼうとしてくれています。
イギリスの感覚からすると、自分の本当の親ではない人を「Mother」「Father」と呼ぶようなものなので、彼にとっても最初は違和感があったはず。それでも、日本の文化や私の両親への敬意を込めて、一生懸命「おかあさん」「おとうさん」と口にしている姿は、ちょっとかわいい。
「どっちがどっちだっけ?」の現在進行形
ただ、問題は、「おかあさん」と「おとうさん」の音が似すぎているという問題です。
外国人である彼からすると、どちらも「お」から始まって「さん」で終わる5文字の言葉。真ん中の「かあ」と「とう」の違いがごっちゃになってしまうのだそうです。
そのため、私の実家に滞在している間、クリスはよく私にこっそり近づいてきて、 「今からコーヒーを淹れたいんだけど…、おかあさんとおとうさん、どっちがどっちだっけ?」 と、真剣な顔で確認してきます(笑)。
何年経っても、お互いに自分の生まれ育った文化にはない呼び方にドギマギしながら、それぞれの実家で奮闘している私たち。完璧にスマートには振る舞えなくても、「相手の家族に馴染みたい」とお互いが現在進行形でがんばっている姿は、「国際結婚あるある」なのではないでしょうか。
まとめ:文化の違いを楽しみながら、行ってきます!
お互いの文化をリスペクトするプロセスが楽しい
お金事情や気まぐれなお天気への備えといった「旅の技術的な不安」は、事前の準備やアプリの力を借りることで、ある程度スマートに解決することができます。
でも、私がお義母さんを名前で呼ぶときの小さな違和感や、クリスが「おかあさん」「おとうさん」の響きに大混乱してしまうような「心のカルチャーショック」は、簡単にアップデートできるものではありません。
それでも、生まれ育った文化の壁にドギマギしながらも、お互いの家族に一歩ずつ歩み寄ろうとするその不器用なプロセスこそが、国際結婚の醍醐味であり、楽しい時間なのだと感じています。完璧になれなくても、その国や家族の文化に敬意を払ってがんばること。それ自体が、旅や滞在を何倍も豊かにしてくれるのでしょう。
観光地化されすぎない「素敵なイギリスの地方の町」をレポートします!
出発までカウントダウンとなりました。2026年の3週間イギリス滞在、一体どんな出会いや新しい発見が待っているでしょうか。
今回のイギリス帰省では、自分達が滞在する小さな町の魅力や見どころをたっぷりお届けしようと思っています。現地イギリスのリアルな空気感や美しい街並み、地元の人たちが愛するローカルなスポットの数々を、たくさんの写真やリアルタイムの体験記とともにアップしていきます。
私たちの等身大のイギリス滞在記、ぜひこれからの更新も楽しみに待っていてくださいね。いっしょに旅をしている気分で、ひきつづき、文化の違いを全力で楽しでもらえたらうれしいです。

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