イギリスの東部に位置する歴史ある街、ノリッジ(Norwich)。かつて「1年の日数と同じだけパブがあった」と称されるほどパブ文化が深く根付いたこの街には、今も個性豊かな名店が軒を連ねています。
せっかくノリッジを訪れるなら、観光客向けのお店ではなく、本当に地元で愛されている美味しいビールを味わいたいですよね。
実は今回、ノリッジに暮らす友人が「ここに行けば間違いない!」というおすすめのパブへ連れて行ってくれました。最先端の醸造所タップルームから、川沿いの絶景パブ、そしてビール通が集う伝統的な名店まで、ローカルならではの視点で厳選された3軒の魅力を詳しくお届けします!
1. Redwell Brewing Co. Taproom(レッドウェル・ブルーイング)

ノリッジの最先端クラフトビールシーンを体感するなら、絶対に外せないのがここ「Redwell Brewing Co. Taproom」です。鉄道のアーチ高架下を利用したユニークなロケーションにあり、広々とした屋外ビアガーデンは常に開放的な熱気に包まれています。
ここの最大の特徴は、醸造されるすべてのビールが「100%ヴィーガン&グルテンフリー」であること。アレルギーやライフスタイルを問わず、誰もが最高の1杯を楽しめる先進的なアプローチが光ります。定番のラガーからフルーティーなIPAまで、出来立てのフレッシュなクラフトビールをその場で味わう贅沢はタップルームならでは。週末には本格的な薪窯ピザのポップアップも登場し、ローカルな若者やファミリーで賑わう活気あふれる空間です。
2. The Ribs of Beef(ザ・リブズ・オブ・ビーフ)

「これぞイギリスのパブ!」という歴史と情緒を味わいたいなら、ウェンサム川のほとりに佇む「The Ribs of Beef」がおすすめです。1743年から続く歴史あるこのパブは、地元の人々から「街の一番人気(The Pub City)」として深く愛され続けています。
一番の魅力は、川に面した美しいテラス席。天気の良い日に川を行き交うボートを眺めながら傾けるビールは格別です。店内には最大9種類のリアルエールをはじめ、厳選されたクラフトビールやシードルがずらりと並びます。ノリッジの歴史的な建築が残るエリアに位置しているため、街歩きの途中にふらりと立ち寄って、温かいローカルなホスピタリティに浸るのに最高のロケーションです。
3. Trafford Arms(トラフォード・アームズ)

街をさらに歩き、夫が「あ!ここ、住んでいたときにめちゃくちゃ好きだったパブだ!」と思い出して立ち寄ったのが、グローブ・ロード(Grove Road)にある「Trafford Arms」です。数々の賞を受賞しているこのフリーハウス(独立系パブ)は、地域コミュニティの憩いの場であり、リアルエール好きにとってはまさに聖地のような場所。
私たちが訪れた時は、ちょうどノリッジの街を挙げた毎年恒例のビール祭り「Norwich City of Ale」の期間中で、お店は素晴らしい熱気に満ちていました。特定の醸造所に属さない独立系パブだからこそ、厳選された地元のカスクエールやケグビールのラインナップは圧巻の一言。活気ある地元の雰囲気に包まれながら、完璧に注がれた1杯を味わう時間は最高でした。夫にとっても、当時の懐かしい記憶が鮮度そのままに蘇る最高の再会となったようです。
4. The Kings Arms(ザ・キングス・アームズ)

観光地化された場所ではなく、本当にビールを愛する地元の常連客(Proper Local)に混ざって静かにエールを堪能したいなら、「The Kings Arms」へ足を延ばしてみてください。市内中心部から少し南へ歩いたところにある、伝統を頑なに守り続ける名店です。
カウンターに並ぶハンドポンプの数は圧倒的で、常時13種類ほどのリアルエールが最高の状態で提供されています。ビール通を唸らせるラインナップでありながら、店内にはBGMもゲーム機も置かれておらず、聞こえてくるのは心地よい話し声だけ。純粋に美味しいビールと親しい人との会話を楽しむという、イギリスのクラフトパブの原点がここにあります。古き良きパブ文化の真髄を肌で感じられる、特別な空間です。
まとめ ―― ノリッジのパブで最高のイギリスビール体験を
今回ご紹介した3軒は、モダンなタップルーム、川沿いの絶景パブ、そして伝統的なエールハウスと、それぞれ全く異なる個性を持っています。ノリッジの街はコンパクトで歩きやすいため、気分に合わせてこれらのパブを「ハシゴ(Pub Crawl)」してみるのもおすすめです。ぜひ、あなただけのお気に入りの1杯を見つけてみてくださいね。


コメント