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【イギリス穴場旅】近くに住む友人と。観光客のいない秋のイーリー(Ely)を贅沢に歩く1日モデルコース

イギリス

今回は、イギリスの定番観光地から少し外れた、けれど息をのむほど美しい隠れた名所「イーリー(Ely)」をご紹介します。

実はこの旅、ノーフォークに住む友人を訪ねたことがきっかけでした。友人の家からの最寄駅がこのイーリー駅(Ely Station)だったことから、「それならみんなで街を散策しよう!」ということになり、友人夫妻と私たちの4人で出かけることになったのです。

私たちが訪れたのは、木々が色づく静かな秋の日。 写真を振り返ってみてあらためて驚くのですが、驚くほど観光客の姿がありません(笑)。まるで中世の美しい街を4人だけで貸し切ってしまったかのような、贅沢で静かな1日の記録を、そのまま真似できる観光モデルコースとしてまとめてみました。

🇬🇧 Read this article in English: A Perfect 1-Day Walking Itinerary Around the Historic Waterside City

AM 10:00:地平線にそびえ立つ「イーリー大聖堂」を独り占め

イーリー駅から可愛い街並みを抜けて丘を登っていくと、まず目に飛び込んでくるのが街のシンボル「イーリー大聖堂(Ely Cathedral)」です。

イーリー大聖堂
イーリー大聖堂

周囲が「ザ・フェンズ」と呼ばれるどこまでも平らな低湿地帯のため、遠くから見ると平原にぽつんと巨大な船が浮かんでいるように見えることから、「フェンズの船(Ship of the Fens)」というロマンチックな愛称を持っています。

イーリー大聖堂西正面を見上げる
イーリー大聖堂西正面を見上げる

大聖堂の真下に立つと、11世紀から続くゴシック建築の重厚な佇まいに圧倒されます。映画『英国王のスピーチ』のロケ地にもなったほどの場所なのに、ご覧の通り周りには誰もいません!澄んだ秋の空気の中、静寂に包まれた大聖堂を見上げる時間は格別でした。

AM 11:30:歴史地区「The College」で4人だけのタイムスリップ

大聖堂の南側には、中世の修道院時代の面影をそのまま残す美しい歴史地区が広がっています。このエリアは通称「The College(ザ・カレッジ)」と呼ばれています。

学校のようですが、これは中世に聖職者たちが共同生活をしていた敷地を指す歴史的な呼び名です(※地元の公立学校「Ely College」とは別の場所なので注意してくださいね)。

ポーターズ・ロッジ(巨大な石の門)
ポーターズ・ロッジ

一歩足を踏み入れると、14世紀に建てられた巨大な石の城門「ポーターズ・ロッジ(Ely Porta)」や、かつて税金として納められた農作物を保管していた古い穀物倉「タイズ・バーン(Monastic Barn)」がそのまま残っています。すれ違うのはたまに見かける地元の方くらい。中世の静けさがそのままタイムカプセルに閉じ込められたような、贅沢なお散歩ルートです。

タイズ・バーン(Monastic Barn)
タイズ・バーン(古い穀物倉)

PM 12:30:チェリー・ヒル・パークで特等席の記念写真

散策の途中で立ち寄ったのが、大聖堂のすぐ南側にある緑豊かな公園「チェリー・ヒル・パーク(Cherry Hill Park)」です。

チェリー・ヒル・パーク(Cherry Hill Park)
チェリー・ヒル・パーク

ここは少し開けた丘になっていて、遮るもののない青空をバックに、イーリー大聖堂の美しい全景を綺麗に見上げることができる街一番のベストビューポイント!秋の柔らかな光に包まれて、旅の最高の思い出の1枚になりました。

PM 14:00:グレート・ウーズ川沿いで、スローな水辺のひととき

大聖堂エリアを離れ、のんびりと坂を下って街のもう一つの主役、グレート・ウーズ川(River Great Ouse)のウォーターフロントへ。

イーリー水門
イーリー水門

川沿いは美しい遊歩道になっていて、イギリス伝統のカラフルな「ナローボート」がゆったりと停泊しています。古い水門(Ely Floodlock)の造形を眺めたり、水鳥たちが泳ぐ姿を追いかけたり…。

逆光にきらめく川とボート
逆光にきらめく川とボート

夕暮れ時になると、低い位置からの柔らかな光が水面に反射して、言葉を失うほど情緒的な景色が広がります。観光地化されすぎていないからこそ、現地の日常に溶け込むような「スロー・トラベル」の醍醐味を味わえます。川沿いには古い建物を改装したパブやティールームが並んでいるので、ここで4人でお茶を飲みながらおしゃべりする時間は最高に癒やされました。

PM 16:00:木組みの家「オリバー・クロムウェルの家」へ

旅の締めくくりに、街の中心部へ戻りながら、イギリスの歴史上の重要人物が暮らした「オリバー・クロムウェルの家(Oliver Cromwell’s House)」を訪ねました。

オリバー・クロムウェルの家(Oliver Cromwell's House)
オリバー・クロムウェルの家(Oliver Cromwell’s House)

17世紀の政治家クロムウェルが実際に家族と約10年間暮らした家で、白と黒の美しい木組み(ハーフティンバー様式)の建築が当時のまま遺されています。

観光案内所

現在は博物館、そして街のツーリスト・インフォメーション・センター(観光案内所)になっていて、入り口には可愛い赤い看板が。ここも貸し切り状態で、建物のユニークなディテールを4人でじっくり眺めることができました。

おわりに:あの秋の静かなイーリーを振り返って

夕方の光を浴びて幻想的に輝くイーリー大聖堂
夕方の光を浴びて幻想的に輝くイーリー大聖堂

地元の友人に誘われなければ、もしかしたら素通りしていたかもしれない街、イーリー。

壮大な大聖堂、中世の石門、穏やかに流れる川、そして伝統的な木組みの家。すべてがコンパクトな徒歩圏内にぎゅっと詰まっているのに、観光客でごった返すこともなく、どこまでも静かで優しい時間が流れていました。

ロンドンやケンブリッジからほんの一歩足を延ばすだけで出会える、イギリスの本当の美しさがここにあります。定番の観光地に少し飽きてしまった方、カメラを片手に静かな歴史街を歩いてみたい方は、ぜひ次の秋の旅先に選んでみてはいかがでしょうか?

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