イギリス東部に位置する、中世の美しい面影を残す古都ノリッジ(Norwich)。実はノリッジは夫が昔住んでいた街で、今でも大切な友人がたくさん暮らしています。そのため、イギリスを訪れる際はほぼ毎回ノリッジに滞在しており、私にとって非常に思い入れの深い、何度も通い詰めている大好きな街です。
今回のイギリス滞在でも久しぶりにノリッジの街歩きを楽しんできました!
この記事では、定番の「ノリッジ大聖堂」や「ノリッジ・マーケット」はもちろん、日本の旅行ガイドブックにはなかなか載っていないローカル絶賛の「穴場スポット」まで、何度も訪問しているからこそ分かるおすすめの観光ルートをご紹介します。ロンドンからのアクセス方法や、限られた時間で効率よく回れるモデルコースもまとめているので、イギリス旅行の参考にぜひ役立ててください。
- ノリッジ(Norwich)について
- ノリッジへのアクセス方法(ロンドンからの行き方)
- 【限られた時間で満喫】ノリッジの歴史と穴場をめぐる半日観光モデルコース
- 洗礼者聖ヨハネ大聖堂:イギリス屈指の規模を誇るカトリック教会
- プランテーション・ガーデン:ノリッジ観光の穴場的名所、イギリス庭園
- アッパー・セント・ジャイルズ・ストリート:観光地化されていないノリッジの穴場!
- ジ・アセンブリー・ハウス(The Assembly House)
- ノリッジ市場:お土産探しとノリッジグルメの中心
- ノリッジ市庁舎
- 聖ピーターマンクロフト教会
- ノリッジ・レーンズ:おしゃれなビンテージショップとカフェが集まるレトロな路地裏
- エルム・ヒル:ノリッジの歴史を感じるイギリス式石畳の街並み
- ノリッジ大聖堂:ノリッジ観光のハイライト!美しい回廊が見どころ
- ウェンサム川沿い遊歩道:ノリッジ散策の締めくくりにおすすめの癒やしスポット
- カウタワー:自然を感じながら歩く中世の防衛塔
- セント・マーチンズ橋
- おわりに:中世の魅力が詰まったノリッジで特別な街歩きを
ノリッジ(Norwich)について
ノリッジ(Norwich)はイングランド東部、ノーフォークの州都です。地図で見るとイギリスの形はうさぎのように見えるという意見がありますが、もしうさぎに見えるなら、そのしっぽ部分にあるのがノリッジです。人口は約20万人(2021年)。
ノリッジの歴史は古く、8世紀頃の遺物が発見されており、すでに他都市との交易が盛んであったことがわかっています。少なくとも10世紀には貨幣の鋳造が始まっており、ウェンサム川 (River Wensum) の水運を利用した商業都市として、発展しました。
16世紀から産業革命の頃まで、ノリッジはイングランドにおいて、ロンドンに次ぐ大都市でした。しかし、ロンドン-ノリッジ間の鉄道が整備される1845年までは、地理的に孤立しがちな状態でした。
主に商業と製造業の街として重要視されたノリッジですが、中世には特に羊毛業による寄付金からたくさんの教会が建てられました。それを含めた歴史的建造物は現在もノリッジの街に点在しています。
ノリッジへのアクセス方法(ロンドンからの行き方)

ノリッジ(Norwich)は、ロンドンから日帰り、または1泊2日の小旅行にぴったりの距離にあります。主な移動手段は鉄道(電車)または長距離バス(コーチ)です。
1. 鉄道(Train)で行く場合【おすすめ・最速】
ロンドンから最もスムーズにアクセスできるのが鉄道です。
- 出発駅:ロンドン・リバプール・ストリート駅(London Liverpool Street)
- 到着駅:ノリッジ駅(Norwich)
- 所要時間:片道 約1時間40分〜2時間(直行便が頻発しています)
- 料金とコツ:料金は購入時期によって変動します。イギリスの鉄道チケットは、当日駅の券売機で買うと割高になることが多いため、旅行が決まったら事前に「Trainline」などのアプリや公式サイトで「Advance(前売券)」をオンライン予約しておくのが安く抑えるコツです。
あわせて読みたい関連記事 ロンドン・ヒースロー空港からノリッジ駅まで、実際に鉄道を利用して移動した際の詳細なレポートや、イギリスの電車の乗り方はこちらの記事にまとめています。 → ロンドンヒースロー空港からノリッジまでの鉄道旅
2. 長距離バス(Coach)で行く場合【格安重視】
時間に余裕があり、とにかく交通費を節約したいバックパッカーや長期旅行者には、長距離バス(コーチ)という選択肢もあります。
- 運行会社:National Express(ナショナル・エクスプレス)など
- 出発バスターミナル:ロンドン・ヴィクトリア・コーチステーション(Victoria Coach Station)
- 所要時間:片道 約3時間〜4時間(道路の混雑状況によります)
- 特徴:電車に比べて時間は倍近くかかりますが、早期に予約すれば鉄道よりもかなり安い運賃で見つかることがあります。
ノリッジ駅から中心部へのアクセス
ノリッジ駅は美しいレンガ造りの駅舎が特徴です。駅から観光の中心地(ノリッジ大聖堂やノリッジ市場など)までは、徒歩で約10分〜15分と非常に近く、街全体がコンパクトにまとまっています。
駅を出てすぐ目の前を流れるウェンサム川を渡り、そのまま真っすぐ坂を上がっていくと、すぐに中世の歴史ある街並みが迎えてくれます。
【限られた時間で満喫】ノリッジの歴史と穴場をめぐる半日観光モデルコース
ノリッジの街は非常にコンパクト。主要な観光スポットと、知る人ぞ知る隠れた名所はすべて徒歩圏内に集まっています。時間が限られている方でも、効率よく街の魅力を凝縮して楽しめる「半日(約4〜5時間)の黄金ルート」をご紹介します。
ルート概要
ノリッジ駅 → プランテーション・ガーデン&大聖堂(近代・西側) → ノリッジ・レーンズ&市場(中心部) → エルム・ヒル&ノリッジ大聖堂(歴史地区) → 川沿い遊歩道&カウタワー → ノリッジ駅
AM 09:30 | 隠れた秘密の庭園「プランテーション・ガーデン」からスタート
まずは駅から少し西へ歩き(またはバスで移動し)、ノリッジの隠れた秘境「プランテーション・ガーデン(The Plantation Garden)」へ。 かつて採石場だった場所をビクトリア朝時代に美しい庭園へと再生させた、知る人ぞ知るサンクン・ガーデン(沈床庭園)です。日本語のガイドブックにはほとんど載っていませんが、静寂の中に広がる豊かな緑とゴシック様式の噴水は一見の価値あり。
すぐ隣にそびえ立つ、重厚なゴシック建築の「洗礼者聖ヨハネ大聖堂(St John the Baptist Cathedral)」もあわせて外観をチェックしましょう。
洗礼者聖ヨハネ大聖堂からノリッジマーケットや市庁舎方面(西)へ向かう途中に歩きたいのが「アッパー・セント・ジャイルズ・ストリート(Upper St Giles Street)」です。ノリッジの中でも特にエレガントで、洗練されたローカルが集まる隠れた名通りですので、ぜひここを通り抜けてし中心へ向かいましょう。
AM 10:30 | 市庁舎を眺め、レトロな路地「ノリッジ・レーンズ」へ
街の中心部へと戻り、どっしりとした佇まいの「市庁舎」や「聖ピーターマンクロフト教会」へ。 そのすぐ目の前に広がるのが、カラフルな屋根が並ぶ広大な「ノリッジ・マーケット」です。
市場の散策を楽しんだら、そのすぐ裏手に広がる細い路地エリア「ノリッジ・レーンズ(The Norwich Lanes)」に迷い込んでみてください。ここは個人経営のおしゃれなビンテージショップやカフェ、インディーズの雑貨店が集まるカルチャー発信地。レトロな英国のストリートカルチャーを感じながら、サクッとウィンドウショッピングが楽しめます。
AM 11:30 | 映画の世界にタイムスリップ「エルム・ヒル」の石畳
ノリッジ・レーンズを抜けて東へ数分歩くと、中世のノリッジにタイムスリップしたかのような美しい通り「エルム・ヒル(Elm Hill)」に到着します。 英国情緒あふれる美しい石畳の坂道と、チューダー様式の木組みの建物がそのまま残る、街で最も歴史ある通りです。映画のロケ地としても有名で、どこを切り取っても絵になるノリッジ随一のフォトスポットです。
PM 12:00 | 圧巻のスケール「ノリッジ大聖堂」と美しい回廊
エルム・ヒルを抜けると、すぐ目の前にノリッジのシンボル「ノリッジ大聖堂(Norwich Cathedral)」が迎えてくれます。 11世紀から続くこの大聖堂は、イギリス屈指の美しい回廊(クロイスター)と、天高くそびえる尖塔が特徴。一歩足を踏み入れると、その静謐で圧倒的なスケール感に息をのむはずです。敷地内をゆっくり歩くだけで、豊かな歴史を感じることができます。
PM 13:00 | 川沿いの遊歩道をのんびり散策、そして「カウタワー」へ
大聖堂の敷地を抜けたら、街を穏やかに流れるウェンサム川沿いの遊歩道へ。 川のせせらぎを聞きながら緑豊かな遊歩道を少し歩くと、中世の防衛用レンガ塔「カウタワー(Cow Tower)」が見えてきます。歴史を感じる塔と周囲ののどかな自然のコントラストは、街歩きの締めくくりにぴったり。
そのまま川沿いを進めば、出発点であるノリッジ駅方面へと自然に戻ることができます。
旅のワンポイントアドバイス:すべて徒歩で完結!このルートは全体で約4〜5kmのウォーキングコースです。古い石畳の道(特にエルム・ヒルなど)が多いため、歩きやすい靴での散策が必須です。
洗礼者聖ヨハネ大聖堂:イギリス屈指の規模を誇るカトリック教会

ノリッジの街の西側にどっしりと佇む「洗礼者聖ヨハネ大聖堂(St John the Baptist Cathedral)」。ノリッジといえば、もう一つの「ノリッジ大聖堂(イングランド国教会)」が有名ですが、こちらの洗礼者聖ヨハネ大聖堂は、イギリス国内に存在するカトリック教会の大聖堂の中で国内第2位の規模を誇る、非常に壮大で重要な建築物です。
19世紀後半から20世紀初頭にかけて建てられたこの大聖堂は、中世のゴシック様式を蘇らせた「ゴシック・リヴァイヴァル建築」の傑作として知られています。外観の重厚な石造りの佇まいは、遠くから見ても圧倒的な存在感を放っており、ノリッジの街のランドマークとなっています。
一歩足を踏み入れると、高い天井へと続く美しいアーチ、緻密な彫刻が施された石柱、そして堂内を鮮やかに彩る見事なステンドグラスに目を奪われます。特に、光が差し込む時間帯に床や壁に映り込むステンドグラスの輝きは息をのむ美しさです。
また、大聖堂の敷地内には心地よいカフェも併設されており、地元の人々が静かにコーヒーを楽しむ憩いの場にもなっています。
街の中心部(ノリッジ・マーケットなど)からは少し坂を上がった西側に位置していますが、ここからすぐ隣の隠れた名所「プランテーション・ガーデン」へと繋がる導線になっているため、ノリッジ街歩きのスタート地点として訪れるのが最も効率的でおすすめです。
入場について:基本的に入場は無料ですが、維持管理のための寄付(Donation)が推奨されています。
プランテーション・ガーデン:ノリッジ観光の穴場的名所、イギリス庭園

洗礼者聖ヨハネ大聖堂のすぐほぼ隣に位置するのが、知る人ぞ知る隠れた名所「プランテーション・ガーデン(The Plantation Garden)」です。
ここは、かつてチョークの採石場だった場所を、ビクトリア朝時代に個人の手によって美しい庭園へと再生させた「サンクン・ガーデン(沈床庭園)」。一歩足を踏み入れると、さっきまで歩いていた街の中とは思えないほど、静寂に包まれた緑豊かな空間が広がっています。
ゴシック様式の風格ある噴水や、美しく手入れされたテラス、そして中世の遺跡を思わせるような古い壁など、どこを切り取ってもファンタジーの世界に迷い込んだかのような美しさです。日本語のガイドブックや旅行ブログではほとんど紹介されていない穴場スポットなので、人混みを離れてのんびり散策したい方には外せません。
アッパー・セント・ジャイルズ・ストリート:観光地化されていないノリッジの穴場!

洗礼者聖ヨハネ大聖堂から街の中心部へと向かう途中、ぜひ通り抜けてほしいのが「アッパー・セント・ジャイルズ・ストリート(Upper St Giles Street)」です。
ここは、パステルカラーに彩られた18世紀の美しいジョージアン様式のタウンハウス(邸宅)がずらりと並ぶ、絵画のように優雅な通り。中世の面影が残るエルム・ヒルとはまた一味違う、クラシカルで洗練されたイギリスの建築美を楽しむことができます。

通り沿いには、地元で大人気のベーカリーやこだわりのインディーズギャラリー、ハイセンスなアンティークショップなどがひっそりと並んでおり、観光地化されていない「ハイエンドな大人のローカル感」が漂っています。ただ通り過ぎるだけではもったいない、カメラを構えてのんびり歩きたくなる隠れた名ストリートです。
ジ・アセンブリー・ハウス(The Assembly House)
アッパー・セント・ジャイルズ・ストリートを抜けて街の中心部に着くと、まず目に飛び込んでくるのが、白く気品あるゲートと美しい中庭を持つ大邸宅「ジ・アセンブリー・ハウス」です。
ここは1754年に建てられた、イギリスの重要文化財(一級指定建築物)に登録されている歴史的な洋館。18世紀の終わりには、地元の貴族や上流階級の人々が集まり、ダンスパーティーやトランプ、お見合いなどを楽しんだ「華やかな社交場(アセンブリー)」でした。
現在は洗練されたブティックホテルとして使われていますが、実は宿泊客でなくても、中に入ってロビーや素晴らしいシャンデリアが輝く広間、ローカルアートの展示ギャラリーなどを無料で見学・散策することができます。
また、ここはノリッジ周辺で「最高のアフタヌーンティーが食べられる聖地」としても有名。一歩足を踏み入れるだけで、まるでジェーン・オースティンの小説(『高慢と偏見』など)の世界に迷い込んだかのような、贅沢で優雅な英国上流社会の雰囲気を味わえる隠れた名所です。
- 住所: Theatre St, Norwich NR2 1RQ
- 見学料: 無料(グランドフロアの共有スペースやギャラリーは自由に立ち入り可能です)
- おすすめの過ごし方: 美しい中庭を眺めながらロビーを散策したり、時間に余裕があれば贅沢なティータイムを予約するのもおすすめです。
ノリッジ市場:お土産探しとノリッジグルメの中心

ノリッジ市庁舎の前に展開するノリッジ市場(Norwich Market)は11世紀後半に設置された市場で、この場所で900年以上営業されています。現在約200店舗が建ち並ぶ、この屋外マーケットは2006年に再建されたもので、イギリス最大の市場の一つとなっています。


生活必需品の他、国際色豊かなフード屋台が軒を連ね、観光客だけでなく、特に週末は地元の人々で賑わっています。
ノリッジ市庁舎

ノリッジ市場を見下ろす位置に建つノリッジ市庁舎(Norwich City Council)は、1938年にアールデコ調の建物として完成しました。イタリア産大理石やイギリス産石材、ホンジュラスマホガニーやオーストラリア産ウォールナットなどがふんだんに使用されているそうです。ファサードの左右には「保護」の象徴であるライオンがあしらわれています。
聖ピーターマンクロフト教会

ノリッジ・マーケットのすぐ南に位置するのが、聖ピーターマンクロフト教会(St Peter Mancroft Church)です。英国国教会の教区教会で、1066年から1075年にかけて建設され、15世紀に再建されています。西側に建つ塔はそのボリュームの迫力から存在感があります。
ノリッジ・マーケット周辺の活気を楽しんだ後は、すぐ裏手にあるノリッジ・レーンズの路地裏へ足を伸ばしてみましょう
ノリッジ・レーンズ:おしゃれなビンテージショップとカフェが集まるレトロな路地裏
ノリッジ・マーケットや市庁舎のすぐ裏手、中世から続く細い路地が迷路のように入り組んだ一角が「ノリッジ・レーンズ(The Norwich Lanes)」と呼ばれるエリアです。
ここは、イギリスの優れた商店街に贈られる「The Great British High Street Awards」で最高賞を受賞したこともある、現地で大注目のカルチャースポット。日本の大手ガイドブックにはほとんど掲載されていませんが、一歩足を踏み入れると、どこかノスタルジックでクリエイティブな世界が広がっています。
通りには、大手チェーン店ではなく、個人経営のユニークなブティックやビンテージショップ、インディーズの雑貨屋さん、古本屋などがずらりと並んでいます。職人技が光るハンドメイドのアート作品や、イギリスらしいレトロな掘り出し物を探すウィンドウショッピングには最高の場所です。
また、路地裏にはおしゃれな個人カフェや、昔ながらの佇まいを残すパブ、こだわりのベーカリーなども点在しており、歩き疲れたときの休憩にもぴったり。
ただ目的地へ向かうだけでなく、あえて地図を見ずにカラフルなショップの並ぶ小道をあちこち探検したくなる、ノリッジで最も「今のローカルの空気感」を感じられる魅力的なストリートです。
エルム・ヒル:ノリッジの歴史を感じるイギリス式石畳の街並み
ノリッジ大聖堂へと向かう途中に現れる、絵画のように美しい坂道が「エルム・ヒル(Elm Hill)」です。ここは、街の中で最も中世の面影がそのまま残されている、ノリッジ随一の歴史的ストリートです。
一歩足を踏み入れると、足元には丸みを帯びた古い石畳(コブルストーン)が敷き詰められ、通りの両側には16〜17世紀のチューダー様式で作られた、温かみのある木組みのパステルカラーの建物が並んでいます。かつて大火に見舞われたノリッジですが、この通りは見事に再建され、何世紀にもわたってその美しさが守られてきました。
その圧倒的な英国情緒から、映画『スターダスト』のロケ地として使われたり、ファンタジーの世界のインスピレーション源として数々の作品に登場したりすることでも有名です。どこを切り取っても絵になるため、カメラを片手にのんびり歩くだけで胸が躍ります。
通り沿いには、ひっそりと佇むアンティークショップや古本屋、地元の職人によるクラフトショップ、隠れ家のようなレトロなカフェが点在しています。
観光地として整備されすぎておらず、今も生活の息吹と静けさが同居しているのが最大の魅力。「ただの移動ルート」にするにはもったいない、一歩一歩踏みしめるようにして歩きたくなるエリアです。
エルム・ヒルの坂道を下りきると、いよいよノリッジの一番の見どころであるノリッジ大聖堂の入り口が見えてきます。
ノリッジ大聖堂:ノリッジ観光のハイライト!美しい回廊が見どころ

ノリッジ大聖堂 (Norwich Cathedral)は英国国教会ノリッジ教区の大聖堂教会で、1096年に建設開始されました。火打石とモルタルで作られクリーム色のカーン石灰岩で覆われた大聖堂は1145年までに完成したとみられています。主にノルマン様式で建てられていますが、一部の窓は13世紀にゴシック様式のものと交換されています。
1297年から黒死病時代を経て、1430年にかけて建設された回廊は現在、ソールズベリー大聖堂に次いでイギリスで2番目に大きな回廊となっています。現在の尖塔は1480年に建て直された石造りの塔で、これもソールズベリーに次いで第二の高さ(96m)です。
尖塔の表面や回廊の内装を覆う洗煉された幾何学模様の彫刻装飾は、大聖堂の美しさを圧倒的なものにしています。
ウェンサム川沿い遊歩道:ノリッジ散策の締めくくりにおすすめの癒やしスポット

ウェンサム川に沿って設備されている遊歩道は、ノリッジ散策のルートに必ず加えていただきたいスポットです。ノリッジ駅付近からカウタワーなどの歴史ある建造物を鑑賞しながら散歩してみましょう。疲れたら川沿いのパブで休憩するのもアリです。
カウタワー:自然を感じながら歩く中世の防衛塔

1399年に完成したカウタワー(Cow Tower)は、ウェンサム川を超えて侵入する敵に対して建てられた大砲専用の塔です。レンガとモルタルで作られ、外側は石で覆われていました。カウタワーという名前は、周囲に牧草地があったためだと考えられています。
直径11.2メートル、高さ14.6メートルの円柱塔は3階建てで、壁に小型大砲用の砲門が設けられています。保存状態がよく、周囲の緑色の植物に赤レンガが映え、遠くからも確認できます。
セント・マーチンズ橋

ウェンサム川にかかる石造りの橋「セント・マーチンズ橋(Whitefriars Bridge)」は、川沿いの遊歩道を歩いていると嫌でも目に入る美しさです。もともと1110年から1120年に建てられましたが、16世紀に再建されたのち、再び17世紀に取り壊されるという不運な歴史をもっています。今見える姿は1920年代に再建されたものです。
おわりに:中世の魅力が詰まったノリッジで特別な街歩きを
イギリスの歴史と今のローカルカルチャーがコンパクトにぎゅっと詰まった街、ノリッジ。
どっしりとした大聖堂の荘厳な空気に圧倒されたかと思えば、一歩路地裏に入ると「ノリッジ・レーンズ」のようなクリエイティブで活気ある現代のストリートに出会える――そんな新旧の魅力が心地よく同居しているのが、この街の最大の魅力です。
ロンドンからも電車で2時間弱とアクセスしやすく、主要な見どころはすべて徒歩でサクッと回れるため、限られた時間での日帰り旅行や、イギリスの地方都市の空気感をのんびり味わいたい方にはこれ以上ないほどおすすめの場所です。
ガイドブックを片手に定番を巡るのも素敵ですが、ぜひ地図をポケットにしまって、美しい石畳のエルム・ヒルや川沿いの遊歩道を気の向くままに歩いてみてください。きっと、あなただけのお気に入りの景色が見つかるはずです。
今回のノリッジ滞在は限られた時間ではありましたが、やっぱり何度訪れても新しい発見があり、大好きな友人たちが暮らすこの街の魅力を再確認する素晴らしい旅になりました。
今回立ち寄ったパブの様子や、新しく見つけたローカルなグルメ情報なども、次回の再訪時に写真をたくさん撮影して、後日さらに詳しくこの記事にアップデートしていく予定です。どうぞお楽しみに!
みなさんのイギリス旅行が、素晴らしいものになりますように。
次のイギリス旅行プランのヒント:ヒースロー空港から直接ノリッジへ行く方法は別記事に書いています。次のイギリス旅行のアイデアとして検討してみてください!



コメント