5月末から約3週間、イギリスへと旅立ちます。今回のメインはイギリスにある義実家への滞在ですが、夫の友人が住むノリッジや、家族がいるケンブリッジへの小旅行も計画中です。
長期間の海外旅行となると、つい大きなスーツケースを準備したくなりますよね。私が利用するエアカナダのチケットには「預け入れ荷物1個無料」の特典が付いていますが、今回の旅ではあえて「機内持ち込み荷物(7kg〜10kg程度)」だけで行くことに決めました。
(※なぜ無料枠があるのに機内持ち込みにこだわるのか?その理由はこちらの別記事で詳しく書いています)
初夏のイギリスは、夜21時過ぎまで明るく、新緑が一年で最も美しい最高の季節。しかし、同時に「1日の中に四季がある」と言われるほど天気が変わりやすく、パッキングには少しコツが必要です。
特に今回はトラベルブロガー・クリエイターとして、GoProやタブレットなどの機材スペースを確保しつつ、いかに衣類を最小限に絞り、かつ現地での急な冷え込みに対応するか。
本記事では、5月・6月のイギリス南部を快適に、そしてスマートに旅するための「ミニマリスト全持ち物リスト」を公開します。3週間の長期滞在でも、工夫次第で驚くほど身軽になれるパッキング術をぜひ参考にしてください。
5月・6月のイギリスは「1日の中に四季がある」
イギリスの初夏を表現する際によく使われるのが、「1日のなかに四季がある(Four seasons in one day)」という言葉です。5月末から6月にかけてのイギリス南部は、カレンダー上では初夏ですが、日本の初夏のような「ずっと暑い」状態とは全く異なります。
このセクションでは、私が今回のパッキングで最も意識した、イギリス特有の気候と体感温度についてお伝えします。
イングランド南部(ノリッジ・ケンブリッジ)の気温と天候
この時期のノリッジやケンブリッジ周辺の平均最高気温は18°C〜20°C、最低気温は10°C前後まで下がります。数字だけ見ると過ごしやすそうですが、実は以下の3つの要素が体感温度を激しく上下させます。
- 強烈な直射日光: 晴れると日差しが非常に強く、歩いているとTシャツ1枚になりたいほど暑く感じます。
- 冷たい風: イングランド東部は平坦な地形が多く、北海からの風が吹き抜けます。日陰に入った瞬間に震えるような寒さを感じることも珍しくありません。
- 予測不能な霧雨: さっきまで快晴だったのに、数分後には霧のような雨が降る…ということが繰り返されます。
カナダからイギリスへ、トレンチコートを主役にした移動着
モントリオールの春からヒースローへ降り立つ私にとって、今回の旅に欠かせないのがトレンチコートです。
トレンチコートは、イギリスの変わりやすい天候に対して非常に理にかなったアイテムです。
- 防風性: 冷たい風を遮断し、体温を逃がさない。
- 耐水性: 小雨程度ならフードや襟を立ててしのげる(イギリス人はこれくらいの雨では傘を差さないことも多いです)。
- フォーマル感: 義実家での親族の集まりや、ケンブリッジの少し良いレストランへ行く際にも、羽織るだけできちんとした印象を与えてくれます。
機内持ち込み制限がある中で、かさばるアウターをどうするかは最大の悩みどころですが、私は「移動中に常に着用する」ことで、バッグの中の貴重なスペースをできるだけガジェット類に充てるようにしています。
トレンチコートの下には、カナダの冬でも愛用している長袖のヒートテックを忍ばせて出発します。温度変化の激しさには重ね着で対応、最もかさばるものは「着ていく」ことで機内荷物を身軽にする作戦です。
クリエイター女子の厳選ワードローブ:Tシャツを捨ててブラウスを選ぶ理由

「ミニマリストの持ち物リスト」と聞くと、多くの人が「無地のTシャツを数枚」と思い浮かべるかもしれません。しかし、今回の私のパッキングリストに、いわゆる「しっかりした厚手のTシャツ」は入っていません。
クリエイターとして撮影をこなし、義実家や友人との交流も大切にする私が選んだのは、もっと戦略的なワードローブです。
トップス:カップ付きタンクトップ + 薄手ブラウスの最強コンビ
今回、私が最もこだわったのが「トップスの軽量化」です。意外とかさばる綿のTシャツをやめ、薄いシースルー系のブラウス1枚に絞りました。
- なぜブラウスなのか? ブラウスはTシャツよりも圧倒的に軽く、畳むと驚くほどコンパクトになります。さらに、シワになりにくい素材を選べば、アイロンの手間も省けます。トレンチコートを脱いだ時、ブラウスならカジュアルになりすぎず、ケンブリッジの街並みや少し改まった席でも自信を持って過ごせます。
- カップ付きタンクトップの多機能性: ブラウスの下には、カップ付きタンクトップを着用します。これは下着としての役割だけでなく、日中の気温が上がった際にはブラウスを脱いで「これ1枚」で動ける、実質的なトップスとしても機能します。
ボトムス:ポケット付きトラベルパンツ + 防寒レギンス
ボトムスは、撮影機材を常に持ち歩くクリエイターに必須のポケットが多いトラベルパンツを履いていきます。GoProの予備バッテリーやスマホをサッと出し入れできる機動力は、旅のストレスを激減させてくれます。
ここに組み合わせるのが、1枚の薄手レギンス。
イギリスの古い石造りの家や、夜の小旅行(ノリッジ等)では足元から冷えがきます。パンツの下に仕込めば防寒になり、夜はショートパンツと合わせてパジャマ代わりにもなる「1枚3役」の必須アイテムです。
下着・靴下の洗濯ローテーション(3〜4セットの計算)
滞在のメインは義実家なので、毎日洗濯機を使わせてもらうことが可能です。計算上は2セットでも回りますが、今回は3〜4セットを用意しました。
- 3セットではなく4セットな理由: 義実家を離れてノリッジやケンブリッジへ数日出かける際、毎日洗濯ができるとは限りません。ミニマリズムを追求しつつも、不測の事態で「着るものがない!」というストレスを抱えないための、クリエイターとしてのリスク管理です。
もし、これでも寒さが厳しかったり、どうしても服が必要になったりした時は、現地のチャリティーショップへ駆け込みます。イギリスにはチャリティーショップと呼ばれる、いわゆるセカンドハンドショップがたくさんあり、掘り出し物を見つけることもあります。足らないものは現地調達が容易なので、「いざというときは現地で買えばいいや」くらいの気分で渡航できます。
荷物を半分にする「持たない」&「現地調達」戦略
ミニマリストなパッキングの極意は、「もしもの備え」を潔く手放すこと。特にイギリスは、生活に必要なものが手に入りやすい国です。「ちょっと足りないかも?」という不安を抱えたまま出発するくらいが、実は機内持ち込みだけで3週間を過ごすための成功の鍵になります。
シャンプー・日焼け止めは実家ストックと「Boots」で解決
機内持ち込みで一番のネックになるのが、液体物の「100mlルール」です。お気に入りのシャンプーや大きな日焼け止めをパッキングにねじ込むのは、貴重なスペースの無駄使い。
今回の私の戦略は、「徹底的に持っていかない」ことです。
- 義実家のストックを拝借: シャンプーやコンディショナー、歯磨き粉などは義実家にあるものをシェアさせてもらいます。
- ドラッグストア「Boots」の活用: イギリスなら街の至る所にある「Boots(ブーツ)」へ駆け込めば、トラベルサイズのスキンケアから現地で人気の日焼け止めまで何でも揃います。
どうしても肌に合うものが必要な化粧品やヘアクリームだけを、最小限の小さな容器に移して持っていけば、液体物ポーチは驚くほどスリムになります。
足りない服はチャリティーショップ(Oxfam等)で宝探し
「もし急に冷え込んだら?」「やっぱりもう1枚カーディガンが欲しくなったら?」
そんな不安も、イギリスならチャリティーショップが解決してくれます。
イギリスの街角には、OxfamやBritish Red Crossといったチャリティーショップが溢れています。そこは、数ポンドで質の良いウールのセーターや掘り出し物のカーディガンが見つかる「宝の山」です。
- 買わずに済めばラッキー、必要なら現地で出会う: 最初から予備の服をバッグに詰めていくのではなく、本当に必要になった時だけ現地で「旅の思い出」として1着手に入れる。この「後からアップデートできる」という安心感があるからこそ、出発時の荷物を極限まで減らすことができるのです。
「完璧に揃えていかなくても、イギリスならなんとかなる」
それくらいのリラックス気分で十分だと思ってます。
クリエイターの装備:GoProとタブレットのパッキング

「機内持ち込みだけ」の旅において、最も重く、かつ慎重に扱うべきなのがガジェット類です。衣類をブラウス1枚に絞り、消耗品を現地調達にした最大の理由は、クリエイターとしての「仕事道具」を妥協なく持ち運ぶスペースを作るためでした。
Samsungタブレットと撮影機材を安全に運ぶ
今回のメインデバイスは、Samsungのタブレット。ノートPCよりも薄く、ブログ執筆や動画の構成チェックに欠かせない相棒です。また、動画撮影用にGoProも持っていきます。
これらをパッキングする際、私が意識しているのは「機内での過ごし方」に合わせた配置です。
- メインバッグ(キャビン収納)への集約: モントリオールからヒースローへのフライトは夜便。機内では到着後の活動に向けて「しっかり寝る」ことが最優先です。そのため、機内で使わないタブレットや撮影機材は、すべて頭上の棚に入れるメインバッグの中にパッキングします。
- 足元のスペースを死守: 座席の下(身の回り品)には、耳栓やアイマスクなど睡眠に必要な最小限のアイテムだけを置き、足元を広く空けてリラックスできる環境を作ります。
- 衝撃対策の知恵: 重い専用ケースは持ちません。タブレットなどはバッグの背面に密着させ、周りを衣類(レギンスやストール)で固定することで、軽量化しつつ衝撃から守る工夫をしています。
機内持ち込み制限(エアカナダ2026年最新規定)の注意点
ここで気になるのが、2026年4月から厳格化された機内持ち込みのチェックです。
エアカナダを利用してカナダからイギリス(ヒースロー)へ向かう国際線の場合、「標準の機内持ち込み手荷物1個」+「身の回り品1個」の両方を持ち込む権利がしっかりと維持されています。
- 重量制限がない強みを活かす: エアカナダの素晴らしい点は、サイズ規定さえ守っていれば機内持ち込みに重量制限がないこと(※一人で棚に上げられる重さであること)。ガジェット類でバッグが重くなっても、追加料金を気にせず堂々と持ち込めます。
- リチウム電池のルール: GoProの予備バッテリーなどは、絶対に預け入れ荷物に入れてはいけません。「預け入れ無料枠」があるチケットでも、リチウム電池を含む機材が入っている以上、最後まで手元(機内持ち込み)で管理することを徹底します。
撮影の「機動力」を最大化するパッキング
ポケットの多いトラベルパンツを履いていくことで、空港内の移動中もGoProのアクセサリーや予備バッテリーを身につけておけます。バッグを開け閉めする回数を減らすことが、シャッターチャンスを逃さないためのクリエイター流パッキング術です。
ミニマリストが忘れてはいけない「旅の小物4選」
荷物を極限まで削るミニマリストのパッキングでは、「これだけは外せない」という小物の選択が旅の快適さを左右します。イギリスの初夏をスマートに過ごし、クリエイターとしての活動を支える4つの必須アイテムをご紹介します。
1. サングラス:夜21時まで明るい初夏の日差し対策
イギリスの5月・6月は、驚くほど日が長くなります。夜21時を過ぎても外が明るいことも珍しくありません。特に夕方の低い位置からの日差しは非常に強く、散策中や撮影中に視界を遮られることも。軽量なサングラスが1本あるだけで、ケンブリッジやノリッジの美しい街並みを快適に楽しむことができます。
2. 超軽量折りたたみ傘:霧雨をさらりとかわす
本当はレインコートやウィンドブレーカーがあると心強いのですが、かさばるため今回は持たない選択をしました。その代わり、バッグの隅に忍ばせているのが超軽量の折りたたみ傘です。イギリス特有の、降ったり止んだりする霧雨には、この傘とトレンチコートの組み合わせが最も機動力的で、街の風景にも馴染みます。
3. BFタイプ変換アダプター:電力確保は旅の生命線
カナダとイギリスではコンセントの形状が異なります。イギリスは「BFタイプ(3本足)」が主流。SamsungタブレットやGoProの充電が切れてはクリエイター活動が止まってしまうため、信頼性の高い変換アダプターは必須です。複数のUSBポートがついたタイプなら、アダプター1つでスマホとカメラを同時に充電できて便利ですよ。
4. マイクロファイバータオル(小):機材と視界を守る1枚
手のひらサイズの小さなマイクロファイバータオルも、実は欠かせない存在です。霧雨の中でGoProを回した後のレンズ拭きとしてはもちろん、濡れた機材をサッと拭き取ったり、時にはメガネ拭きとして使ったり。タオル1枚あれば、天候に左右されずクリアな映像を撮り続けることができます。
【保存版】機内持ち込みだけで行く!イギリス3週間パッキングリスト

1. 移動中の装備(身につけていくもの)
- トレンチコート: 防風・撥水・防寒の要。
- 長袖ヒートテック: カナダ出発時〜機内〜現地の冷え込み対策。
- 薄手ブラウス(シースルー系): きれいめに見え、かつ軽量なメイン着。
- カップ付きタンクトップ(1枚目): 快適さと身軽さを両立。
- トラベルパンツ: ガジェット収納用のポケットが多い機能性パンツ。
- 歩きやすい靴: 石畳の街歩きに対応したスニーカーなど。
2. キャビンバッグ(頭上の棚に収納するメインバッグ)
- 衣類(着替え・防寒):
- カップ付きタンクトップ(2〜3枚): 毎日洗濯+小旅行を見越した合計3〜4枚体制。
- 薄手レギンス(1枚): パンツのインナー、パジャマ、防寒の1枚3役。
- 下着・靴下(3〜4組): 3日に1回の洗濯ローテーション。
- パジャマ用ショートパンツ: レギンスと組み合わせて調整。
- ガジェット類:
- Samsung タブレット: ブログ執筆・編集用。
- GoPro & アクセサリー: Vlog撮影用(予備バッテリー含む)。
- 各種充電ケーブル & モバイルバッテリー: ※バッテリーは必ず手荷物。
- 衛生用品(最小限):
- 化粧品・保湿クリーム・ヘアクリーム: 100ml以下の容器に移した最小限セット。
- 雨対策・小物:
- 超軽量折りたたみ傘: 霧雨対策。
- マイクロファイバータオル(小): 機材の保護・拭き取り用。
- BFタイプ変換アダプター: イギリスのコンセント対応。
3. 身の回り品バッグ(座席の下に置くバッグ)
- 機内リラックス用品: 耳栓、アイマスク、常備薬(少量)。
- 貴重品: パスポート、財布、スマートフォン。
- サングラス: 初夏の強い日差し対策。
4. 現地調達リスト(持っていかないもの)
- 消耗品(実家で借りる or Bootsで購入): シャンプー、リンス、歯磨き粉、日焼け止め。
- 追加の防寒具: どうしても寒い場合、現地のチャリティーショップ(Oxfam等)でカーディガンなどを調達。
まとめ:身軽な荷物は、最高の旅のパートナー
預け入れ荷物の枠があっても、あえて機内持ち込みだけで行く。それは、空港での待ち時間を減らし、移動のストレスをなくし、何より「今、この瞬間」の撮影に集中するための選択です。
「ちょっと足りないかも」くらいの荷物が、実は一番自由で、刺激的な旅を連れてきてくれます。皆さんも次の旅では、思い切って荷物を削り、身軽に飛び出してみませんか?


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