ラオス東部の山岳地帯に位置するシエンクアール県の県都、ポーンサワン(Phonsavan)。1970年代に建設された比較的新しいこの街を世界中の旅行者が訪れる最大の目的が、世界遺産にも登録されている謎の巨石壺群、ジャール平原(Plain of Jars)です。
紀元前500年頃に作られたとされる巨大な石壺が、なぜ、何のためにこの平原に無数に並んでいるのか…?その真相は1,000年以上経った今もなお、多くの謎に包まれています。私たちは2022年12月(1月近くの非常に寒い時期)にポーンサワンに2泊滞在し、定番の「サイト1」だけでなく、少し離れた「サイト2」「サイト3」までバイクで冒険してきました。この記事では、ジャール平原の巡り方はもちろん、ポーンサワンでのスリリングなレンタルバイク事情、悲しい戦争の歴史を伝える「MAG UXOセンター」、そしてネット予約の3分の1の価格で泊まれたホテルの裏ワザまで、リアルな体験を基に詳しく解説します!
ポーンサワン観光クイックサマリー
- ジャール平原の入場料: 2026年現在、各サイトごとに1人 30,000 Kip(サイト1は別途駐車場代 3,000 Kip)。
- おすすめの移動手段: 最寄りのサイト1だけならツアーや徒歩でも行けますが、のどかな田園風景が広がるサイト2・3も巡るならレンタルバイク(スクーター)がベスト。ただし、ポーンサワンではクラッチ付きのマニュアルバイクしか見つからないことが多いので注意が必要です。
- 見どころと所要時間: ジャール平原(3箇所)、MAG不発弾センター、街の散策を合わせて、丸1日〜1日半あれば十分に満喫できます。
- 気候の注意点: 山岳地帯のため、12月〜1月は夜間にかなり冷え込みます。防寒着を必ず持参し、夜はローカルの熱々「ホットポット(ラオス風鍋)」で温まるのが最高です。
ポーンサワンってどんな街?

ポーンサワン(Phonsavan)は、ラオス、シエンクワーン県の県都です。1970年代に建てられた比較的新しい街です。
主な産業は鉱業と観光で、世界遺産に登録されたジャール平原へのアクセスポイントとして機能しています。
ジャール平原

ポーンサワン観光のハイライトである「ジャール平原」。平原に突如として現れる無数の巨大な石壺を目の前にすると、その異様な光景に圧倒されます。
石壺が作られた目的や、なぜこれほど多くの壺が平原に放置されているのかはまだはっきりと解明されておりません。しかし、1930年代から始まった調査をにより、石壺は骨壷として使用されたのではないかという説が有力視されています。
ジャール平原の観光サイトは複数あり、ポーンサワンからもっとも近いのが「サイト1」です。そのためサイト1を訪れる旅行者が最も多いのですが、サイト1からそれほど遠くないサイト2と3も合わせて巡ってみました。
ポーンサワンのレンタルバイク事情:まさかのマニュアル車で緊急レッスン!?

ジャール平原サイト1は、歩いて行けないこともないですが、2と3は徒歩では難しいです。各ゲストハウスではジャール平原のサイトを巡るツアーを行っているのでこれを利用するのもよいでしょう。
私たちは自由に回りたいので、自転車かオートバイを借りて出かけることにしました。ところが、レンタルサイクルできる場所は著しく少なく、オートバイもマニュアルバイクのレンタルしか見つかりません。
私もクリスもマニュアルバイクは運転したことがないのですが、他に選択肢がないのです。仕方なく、簡単なレッスンのあと、マニュアルバイクを試してみることしました。

私たちが利用したのはKong Keo Guesthouse, Tours & Motorbike rentalです。
謎に包まれた世界遺産「ジャール平原」の見どころ(サイト1・2・3)

ポーンサワン観光のハイライトである「ジャール平原」。平原に突如として現れる無数の巨大な石壺を目の前にすると、その異様な光景に圧倒されます。
この石壺が作られた目的については、1930年代から始まった研究によって、故人を埋葬するための「骨壺( urns )」だったのではないかという説が有力ですが、正確な理由は未だ解明されていません。
先ほども書きましたが、ジャール平原にはいくつかの見学ポイント(サイト)があります。
- サイト1(Site 1): 街から最も近く、最大規模のサイトです。敷地が広く、ビジターセンターも併設されているため、まず最初に訪れて歴史の概要を学ぶのに最適です。
- サイト2 & サイト3(Site 2 & 3): サイト1からさらに奥へと進んだ場所にあります。お互いに距離が近いため、セットで巡るのがおすすめ。観光客がぐっと減り、のどかな森や田園風景の中に静かに佇む石壺を見られるため、個人的にはサイト1以上に神秘的な雰囲気を楽しめました。
アメリカの負の遺産を学ぶ「MAG UXO ビジターセンター」

ポーンサワンを訪れたら、ジャール平原と同じくらい絶対に立ち寄るべき場所が、街の中心部にある「MAG UXO ビジターセンター(MAG UXO Visitor Information Centre)」です。
MAGとは「Mines Advisory Group(地雷諮問グループ)」の略で、世界中で地雷や不発弾(UXO)の撤去活動を行っている国際組織です。実は、ポーンサワンがあるシエンクアール県は、ベトナム戦争時代にアメリカ軍によって世界で最も激しい爆撃を受けた地域の一つであり、今なお多くの不発弾が地中に残され、地元の人々の命を脅かしています。
センター内の展示は非常にわかりやすく、今も続く撤去作業の現実や被害者の暮らしが紹介されています。過去にアメリカがこの美しいラオスの地に残していった、あまりにも残酷で、不名誉(Disgraceful)とも言える負の歴史の遺産に深く考えさせられる、非常に重要なスポットです。
シエンクワーン県ツーリストインフォメーションセンター


ポーンサワンを中心とするシエンクワーン県にはこのほかにも観光スポットが点在しています。今回私たちはその全て訪れることはできませんでしたが、詳しく情報はシエンクワーン県ツーリストインフォメーションで収集できます。
【裏ワザ】ホテルのネット予約は損!? ウォークインで価格が3分の1になった話

今回のポーンサワン滞在で、とても嬉しいサプライズがありました。私たちが宿泊した「Favanhmai Hotel」での出来事です。
街を歩いている途中にたまたまトイレを借りるためにこのホテルに立ち寄ったのですが、フロントで念のため宿泊料金を聞いて驚きました。なんと、事前にネット(AgodaやBooking.com)で見たときは「1泊30ドル以上」していた部屋が、直接その場で交渉(ウォークイン)したところ、朝食付きでわずか「11ドル」で泊まれると言うのです!
ラオスの地方都市では、このようにオンラインサイトに手数料が上乗せされていたり、古い価格設定のまま放置されていることがよくあります。急な繁忙期でなければ、現地で直接部屋を見て交渉する方が圧倒的にお得になるという、バックパッカーらしい良い経験になりました。
寒さを吹き飛ばす!ポーンサワンの夜は絶品ローカル鍋

私たちが訪れた12月・1月頃のポーンサワンは、南国のラオスとは思えないほど夜間の気温が下がります(日本の秋〜冬の始まりくらい冷え込みます)。
そんな寒い日の夜に現地の人々で超満員になっていたのが、「New Life Hotpot & Sukiyaki」というローカルレストラン。ここでいただいた、お肉や野菜をたっぷり炭火のジンギスカン鍋のようなスタイルで楽しむラオス風の鍋(ホットポット/ムーガタ)は、冷え切った体とお腹に信じられないほど染み渡り、最高のディナーになりました。
【動画】ジャール平原をバイクで大冒険!ポーンサワン旅ログ
マニュアルバイクを必死に運転しながら巡ったジャール平原サイト1・2・3のリアルな風景や、石壺のスケール感をYouTube動画でお届けしています。これから訪れる方のルートの参考にもなりますので、ぜひご覧ください!
謎に包まれたジャール平原を満喫した私たちは、次なる目的地であるメコン川沿いの街パークサンへと向かいました。なんと、昼便なのに超快適な寝台バスに乗れたその移動ドキュメントは、こちらの [ポーンサワンからパークサンへの行き方!朝発の寝台バス(スリーピングバス)乗車レビューと時刻表] をご覧ください。
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