世界中のダイバーやシュノーケラーが憧れる、インドネシア西パプア州の「ラジャアンパット(Raja Ampat)」。地球上で最も豊かな海洋生態系が残ると言われるこの美しい海ですが、「とにかく移動が大変そう」「どうやって行けばいいのか分からない」と諦めてしまう方も少なくありません。
特に、旅の拠点となる「クリ島(Kri Island)」までは、陸・海・空のすべてを乗り継ぐ大移動になります。
そこで今回は、ジャカルタからソロンを経由し、フェリーとボートを乗り継いでクリ島へ到着するまでの全行程を徹底解説します!実際に私が旅した際のYouTube動画も交えながら、迷わず目的地に着けるルートをまとめました。まずは移動の空気感をこちらの動画でチェックしてみてください。
1. ジャカルタからラジャアンパット(クリ島)への移動ルート全体像
まずは、ジャカルタからクリ島までのタイムライン(スケジュール例)を頭に入れておきましょう。ラジャアンパットへの旅は、ソロンからの「フェリーの出発時間」にすべてを合わせるのが鉄則です。
| ステージ | 区間 | 移動手段 | 所要時間 |
| Stage 1 | ジャカルタ (CGK) ➔ ソロン (SOQ) | 飛行機(現在は深夜便一択) | 約4時間 |
| Stage 2 | ソロン空港 ➔ フェリー港 (Pelabuhan Rakyat) | 空港外からGrab(車) | 約15〜20分 |
| Stage 3 | ソロン港 ➔ ワイサイ港 (Waisai) | 高速フェリー (Bahari Express) | 約2時間 |
| Stage 4 | ワイサイ港 ➔ クリ島 (Kri Island) | 事前手配したホムステイのボート | 約1〜1.5時間 |
2. 【空路】ジャカルタからソロンへ!現在は深夜便一択のフライトスケジュール

飛行機の選択肢と現在のリアルな運航状況
ラジャアンパットへのゲートウェイとなる街が、ニューギニア島にあるソロン(Sorong)です。ジャカルタ(スカルノ・ハッタ国際空港)からソロン(ドミヌ・エドゥアルド・オソク空港)までは直行便で約4時間かかります。
ここで知っておくべき重要なポイントは、現在、ジャカルタからソロン行きの直行便は「深夜便」しか選択肢がないということです。深夜0時〜3時台に出発する便を利用することになります。
どれを選ぶ?運航している主な航空会社の特徴
この路線は複数の航空会社が運航しており、それぞれサービスに特徴があります。
- ペリタ・エアー(Pelita Air)上に掲載している動画撮影の際に搭乗したエアラインです。LCCに近い手頃な価格帯でありながら、機内が新しくて清潔感があります。スナックが提供されるのも嬉しいポイント。
- バティック・エアー(Batik Air)私たちが以前利用した、フルサービス系の航空会社です。座席に個人用モニターが付いている機材が多く、預け荷物の許容量も多めなので、荷物が大きくなりがちなラジャアンパット旅では安心感があります。
- ガルーダ・インドネシア航空(Garuda Indonesia)インドネシアの国営航空会社です。サービスは抜群ですが、その分お値段も一番高めです。
深夜便で飛ぶとソロンには翌朝の6時〜7時台に到着するため、ソロンからワイサイへ向かう高速フェリーの午前便(午前9時発)に、初日の朝からそのままスムーズに間に合わせることができます。
3. 【陸路】ソロン空港からフェリー港へのスムーズな移動

私たちの裏ワザ!空港でのローカルタクシー交渉を避ける方法
ソロン空港に到着し、荷物を受け取って外に出ると、たくさんのローカルタクシーのドライバーから声をかけられます。フェリーが出る港「Pelabuhan Rakyat(パブラハン・ラキヤット)」までは車で15〜20分ほどですが、ここで毎回料金の交渉をするのは少しエネルギーがいりますよね。
そこで私たちは、料金が明瞭で安心な配車アプリ「Grab(グラブ)」を使って移動しています。
空港から少し歩いてGrabを呼ぶ手順

ただし、ソロン空港には注意点があります。実は空港の敷地内にはGrabの車が乗り入れることができません。
そのため、私たちはいつも以下の手順で移動しています。
- 空港の建物を出たら、まずは空港の敷地外(ゲートの外)まで一旦歩いて移動する。
- 敷地外の安全な場所に出てから、Grabアプリで車を手配する。
- 到着したGrabに乗車し、スムーズにフェリー港へ向かう。
少しだけ歩く必要はありますが、ぼったくりの心配や価格交渉のストレスが一切なく、アプリ決済でスマートに移動できるので本当におすすめです!(※私たちが実際に空港外へ歩いていく様子は、ぜひ動画でも確認してみてくださいね)。
【重要】ラジャアンパットの旅資金!現金の準備と最新の「Wiseカード」事情
ラジャアンパットの離島(クリ島など)へ渡ると、現地にはATMが一切ありません。そのため、旅に必要なインドネシアルピア(IDR)のキャッシュは、必ず出発地であるジャカルタで十分に準備(キャッシングや両替)しておくことが鉄則です。フェリー代や想定外の移動費、現地でのちょっとしたお買い物など、現金が必要になる場面は多々あります。
最近の嬉しい変化:Wiseカードが使えるホムステイが急増中!
「じゃあ、何百万ルピアもの大金を現金で持ち歩かなければいけないの?」と不安になりますよね。
しかし嬉しいことに、最近のラジャアンパットでは決済事情がかなり進化しています。実は、海外送金・決済アプリの「Wise(ワイズ)」やWiseデビットカードを使って、現地決済や事前決済ができるホムステイやダイビングショップが非常に増えているのです。
Wiseを使えば、インドネシアルピアへの両替手数料を驚くほど安く抑えられますし、何より離島にいながらスマートフォンひとつでスマートに支払えるのが大きなメリットです。
- アドバイス: 予約時に、滞在先のホムステイへ「Wiseでの支払いは可能ですか?(Can I pay via Wise?)」と事前に確認しておくことを強くお勧めします。Wiseが使える場合でも、システムエラーや電波状況の悪化に備えて、ある程度の「予備の現金」はジャカルタで必ず下ろしていきましょう。
4. 【海路①】ソロン港からワイサイ行きの高速フェリーに乗る


高速フェリー(Bahari Express)の時刻表と最新情報の重要性
港に到着したら、窓口でワイサイ(Waisai)行きの高速フェリー「Bahari Express」のチケットを購入します。
- 出発時刻: 朝 9:00 / 午後 14:00 (1日2便が基本)
- 所要時間: 約2時間
基本は1日2便ですが、現地の状況や時期によってスケジュールが急に変更されることがよくあります。事前に現地で最新の運航情報をしっかり確認することをお勧めします。
私たちはいつもエコノミー!気になるチケット価格は?

座席には「エコノミー」と「VIP」の2種類があります。VIP席の方が少しリクライニングが効きますが、エコノミーでもエアコンが効いた室内で十分に快適に過ごせます。私たちはいつもエコノミーを利用しています。
参考までに、現在の価格の目安は以下の通りです。
- エコノミー席: 約 125,000 ルピア
- VIP席: 約 250,000 ルピア

ワイサイ港に到着したら:ルールがコロコロ変わる「観光保全料」の現実
フェリーがワイサイ港に到着したら、ラジャアンパット国立公園への入域手続き(観光保全料 / PIN)を行います。

ここでとても重要なポイントがあります。この入場料のルールや徴収体制は、インドネシア現地でしょっちゅう改定され、コロコロ変わります。
私たちはこれまでに4回ラジャアンパットを訪れていますが、その時々のリアルな状況は以下の通りでした。
- 1回目: 無料(そもそも誰も徴収する人がいなかったので、支払わずにそのまま入れました)
- 2回目: 窓口で「ダイビングはしますか?」と聞かれ、「しません(シュノーケリングだけ)」と答えると300,000ルピアでした。
- 3回目: この時が一番高く、一律で1,000,000ルピア(1ミリオン)を支払いました。
- 4回目(一番最近): シュノーケリングだけだったからかもしれませんが、再び300,000ルピアの支払いで入ることができました。
ネットの古い情報を鵜呑みにせず、「ダイビングの有無で価格が変わる可能性があること」「必ずその時の現地の最新ルールと金額に従うこと」を頭に入れておいてください。
5. 【海路②】ワイサイ港から最後の移動!クリ島へ
ボートは前もって滞在先に手配してもらうのが鉄則!
ワイサイ港から目的地のクリ島(Kri Island)へ向かうためには、小さなスピードボートに乗り換える必要があります。
このボート移動ですが、港に着いてからその場で探すのは非常に困難です。必ず、事前に予約しているクリ島のホムステイやリゾートに連絡を入れて、前もって迎えのボートを手配してもらってください。
なお、一般的なリゾートのツアーとは違うので、港に着いても「スタッフが名前を書いたボードを持って待ってくれている」ということはありません。事前に連絡を取り合って、スムーズに合流できるよう準備しておきましょう。
クリ島までのボート移動:日焼け&水しぶき対策は必須!
ワイサイからクリ島までは、スピードボートで約1時間〜1時間半。ここからの景色は、長旅の疲れが一気に吹き飛ぶほどの絶景です!
ただし、現地で乗るようなスピードボートは、大抵「屋根がありません」。
そのため、1時間以上の移動の間、南国の強烈な直射日光を遮るものがない状態になります。帽子やラッシュガード、日焼け止めなどの徹底した日焼け対策を忘れないようにしてください。
また、天候や波の状況によっては激しい水しぶきを浴びてビショビショになります。カメラやスマートフォンなどの精密機器、濡らしたくない貴重品は、あらかじめ軽量のプラスチックケースやジップロックに入れてしっかりと保護しておきましょう。
まとめ:長旅の先にある、天国のようなクリ島の海へ
ジャカルタを出発して、飛行機、Grab、フェリー、そして屋根なしのワイルドなスピードボート。何時間もの大移動を経てクリ島に上陸した瞬間、目の前に広がるのは言葉を失うほどの「ラジャアンパット・ブルー」の海です。
ハウスリーフを泳げば、色鮮やかなサンゴ礁と、手が届きそうなほどの魚たちがあなたを迎えてくれます。この感動は、長い道のりを乗り越えた人だけが味わえる特権です。
移動ルートや乗り換えについて、もっと細かな現地の様子が知りたい方は、ぜひYouTube動画の映像も合わせてチェックしてみてくださいね。皆さんのラジャアンパットへの旅が、素晴らしいものになりますように!
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