伊豆長岡の温泉宿「吉春」さんで、お風呂と美味しいお料理をたっぷり満喫した帰り道。そのまま真っ直ぐ東京へ帰ってしまうのはちょっと名残惜しい……。
ということで、私たちは復路(帰り)の乗り換え駅である「三島(みしま)」で途中下車をして、数時間のレトロな街歩きを楽しむことにしました。
伊豆箱根鉄道(駿豆線)の終点である三島駅は、JR東海道線への接続駅。富士山の豊かな湧き水が街中を流れる「水の都」として知られる三島は、徒歩でサクッと回れる美しいスポットやグルメが凝縮された、途中下車に最高の街なんです。
駅の目の前!溶岩の上に広がる「楽寿園」

まず三島駅の南口を出てすぐ目の前にあるのが、国指定の名勝・天然記念物でもある楽寿園(らくじゅえん)です。
一歩中に入ると、そこは豊かな森。実はこの庭園、何万年も前の富士山の噴火によって流れてきた溶岩(三島溶岩流)の上に造られているんです。歩道の脇をよく見ると、ゴツゴツとした黒い溶岩がそのまま露出していて自然の力強さを感じます。

園内には明治時代に建てられた風情ある「楽寿館」や、富士山の雪解け水が地下から湧き出ることで、季節によって水位が変化する「小浜池(こはまいけ)」があり、駅前とは思えないほど静かで洗練された緑のオアシスでした。
頼朝ゆかりのパワースポット「三嶋大社」

楽寿園を抜けて15分ほど歩くと、この地域の歴史のシンボルである三嶋大社(みしまたいしゃ)に到着します。
源頼朝が源氏再興を祈願したことでも知られる、とても格式高く由緒ある神社です。境内に一歩足を踏み入れると、樹齢を重ねた見事な巨木や、神聖で澄んだ空気に心がすっと洗われるよう。クリスも荘厳な木造本殿や、池を泳ぐ色鮮やかな鯉の姿にじっくり見入っていました。
涼やかなせせらぎを歩く「源兵衛川」と「水上文学碑の道」

楽寿園の南出口から少し歩くと、三島を代表する清流、源兵衛川(げんべいがわ)に突き当たります。
川の中には木や石の「飛び石(ステップストーン)」がずっと先まで敷かれていて、なんと川の真上を歩いて散策できるようになっているんです!水は驚くほど冷たくて透き通っており、川底までくっきりと見えます。

このせせらぎルートを進んでいくと、エリアは「水上文学碑の道(すいじょうぶんがくひのみち)」へと繋がります。川沿いの美しい緑の中に、三島を愛した太宰治や司馬遼太郎、若山牧水といった文豪たちの文学碑がひっそりと並び、とてもロマンチックな雰囲気。心地よい水の音と風を感じながらの散策は、最高のデトックスになりました。
旅の締めくくりは、三島名物「絶品うなぎ」!
三島に来たからには絶対に外せないのが、名物のうなぎ(鰻)です。
三島のうなぎがなぜこんなに美味しいのかというと、富士山の伏流水(湧き水)に数日間さらすことで、泥臭さや余分な脂が綺麗に抜け、身がキュッと引き締まるからなのだそう。
実は私はうなぎはちょっと苦手なので食べていないんですが、おみやげに買って帰るのもよさそうです。
三島は以前、箱根旧街道を歩いたときにも立ち寄りました。箱根旧街道7kmを歩いたときの模様はこちらの記事で詳しく紹介しています:
➡ 箱根旧街道を歩く: 箱根関所から山中城跡(約7km)
幸せな気分のまま東京へ

うなぎの代わりに、おしゃれなカフェを見つけたので、そこでじっくり煮込んだカレーをいただきました。そして、お腹も心も満たされた状態で三島駅からJR東海道線に乗り、うとうとと心地よい揺れに任せながら東京への家路につきました。
行きと帰りに「小田原」と「三島」を挟むことで、移動日すらも特別な観光イベントに変わる在来線の旅。皆さんも伊豆・箱根方面へお出かけの際は、ぜひこの贅沢な途中下車ルートを試してみてくださいね!
あわせて読みたい:
➡ 私たちが泊まった伊豆長岡「湯めぐりの宿 吉春」の宿泊記はこちら
➡ 行く途中にに立ち寄った「小田原」の途中下車おさんぽルートはこちら

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