イギリスを旅するなら、絶対に外せないのが伝統的なパブ文化。でも、せっかくなら観光地化された場所ではなく、現地の人が日常的に愛する「リアルなローカルパブ」に足を運んでみませんか?
現在私は、イギリス人の夫・クリスの実家がある南イングランドの町、ニューミルトン(New Milton)に滞在しています。今回は、この地に暮らす家族と一緒に私たちが何度もリピートしている、本当におすすめしたいパブを3軒厳選しました。
美しい新緑の森(ニューフォレスト国立公園)の入り口にあるカントリーパブから、飾らない町の社交場、そして少し足を伸ばした隣村の活気あるパブまで、それぞれ異なる魅力を持ったお店ばかりです。ガイドブックには載っていない、暮らすように旅するイギリスの日常をぜひのぞいてみてください。
The Rising Sun : 森の息吹を感じる、緑に囲まれたカントリーパブ

ニューミルトンの北側に位置し、美しい自然が広がる「ニューフォレスト国立公園」のまさに玄関口(Bashley/バシュリー地区)にあるのが、The Rising Sunです。目の前には、どこまでも続きそうな森のトレイルが広がっています。
私たちはいつも、お義母さんや家族と一緒に「天気が良いから、少し森を散歩してからパブへ行こうか」という流れでここを訪れます。
このパブの一番の魅力は、開放感たっぷりの広大なビアガーデン。敷地内には子供たちがのびのびと遊べるプレイエリアもあり、週末になると地元のファミリーや犬連れのローカルたちで最高の活気に満ちあふれます。

イギリスの伝統的なカスクエールをはじめ、すっきりと喉を潤してくれる冷たいクラフトビール、さらには爽やかなノンアルコールドリンクまでメニューも豊富。木漏れ日を浴びながら、緑に囲まれたテラス席で味わう一杯は、まさにスロートラベルの贅沢そのものです。
Wheatsheaf Inn : 飾らない「町の日常」

ニューミルトンの中心部と、美しい海岸線が続くバートン・オン・シーの中間に佇むWheatsheaf Innは、まさに「これぞ英国のプロパー・パブ(Proper Pub=本物のパブ)」と呼びたくなる一軒です。
ここへ行くのは、特別なイベントがある日ではありません。「今夜は家で料理をする代わりに、みんなでパブにふらっと行ってゆっくり話そうか」という、日常の延長線上にある寛ぎの時間に訪れます。

観光客向けに飾られていない家族経営の温かい雰囲気が心地よく、一歩足を踏み入れれば、平日の夜でも地元の常連さんたちがリラックスしておしゃべりを楽しんでいます。
驚くのは、手作りの美味しいパブフードがとてもリーズナブルな価格で楽しめること。夏の夕暮れ時には広いお庭の席で、ローカルたちの心地よい話し声をBGMに、イギリスのリアルな「町の日常」に溶け込む心地よさを実感できます。
Walkford(ウォークフォード): グリル料理を囲んで賑やかに過ごす隣村の大型パブ

ニューミルトンから少し西へ進んだ、ドーセットとの境界近くにある静かな村、ウォークフォード。そこに佇むWalkfordは、イギリスの有名なパブチェーン「グリーンキング(Greene King)」系列の広々としたパブです。


少しだけ足を伸ばして、家族みんなでボリュームのある美味しい食事をしっかりと楽しみたい時や、賑やかな雰囲気の中でディナーを囲みたい時に、私たちが真っ先に選ぶのがここです。


店内はとても広々としており、駐車場もしっかり完備されているため、誰でもウェルカムな開放感があります。地域の親戚が集まるようなシーンでもよく重宝されている、地元になくてはならない存在です。


ここでは、直火でジューシーに焼き上げられるグリル料理のメニューが1日中楽しめます。チェーン系列ならではの安定した居心地の良さと、活気ある村の夜の空気感を同時に味わえる、おすすめのスポットです。
まとめ:パブはイギリスのコミュニティの心臓部
今回ご紹介した3軒は、それぞれ「森の癒やし」「日常の寛ぎ」「賑やかな食事」と、違った表情を持っています。
イギリスの人々にとってパブとは、単にお酒を飲む場所ではなく、家族や友人と繋がり、地域のコミュニティを温める大切な社交場です。南イングランドへお越しの際は、ぜひニューミルトン周辺まで少し足を伸ばして、ローカルに深く愛されるパブで特別なひとときを過ごしてみてくださいね。


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