城ヶ崎海岸は伊豆半島の東にあります。4000年前に噴火した火山の溶岩流が海水に侵食され、複雑な海岸線を作っています。
この城ヶ崎海岸沿いにはハイキングできるコースが設置されていて、それに沿って見どころや展望ポイントも多いです。
今回、私たちは、JR城ヶ崎海岸駅から出発して、城ヶ崎ピクニクルコース、城ヶ崎自然研究路を経て、伊豆高原駅まで歩いてみました。全体で約11kmのコースになります。
城ヶ崎海岸駅スタート
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城ヶ崎海岸駅スタートです。近くに観光案内所があることを期待していましたがありません。静かな駅です。代わりに駅の外に地図があったので写真を撮りました。
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ログハウスの駅を出て真っ直ぐ(南東へ)歩きます。
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この道は桜並木なのですが、今はすでに葉桜です。残念。しばらく行くと少し大きな車道に出るのでそこを左折します。自転車レーンが設置されている道です。
ズンズン歩いていると「門脇吊橋」の表示が出るので右折します。突き当りにも表示があるのでそれに従って右折です。
城ヶ崎海岸ピクニカルコース入り口
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「ぼら納屋」というレストランがあり、その駐車場が見えてきます。城ヶ崎海岸ハイキングコースはこのぼら納屋の向こう側にあるので、左折して駐車場を横切りましょう。
駐車場にはおじさんがいたので、聞いてみると、この奥を右に曲がって行けばいいといわれました。
いわれた通り、駐車場の向こうにあったぼら納屋の前を通り過ぎていくと、小さな小道がありました。城ヶ崎海岸ハイキングコースです。
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歩いて行くと、ピクニカルコースと書かれているところに出ました。ここからが正式なハイキングコースです。
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黒船防備砲台跡
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少し歩くと砲台跡があります。黒船来航後、日本を防備するために設置されました。
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このピクニカルコースは3kmあり、初心者も楽しめるハイキングコースとして整備されています。そのため、歩きやすいようにコンクリートなどで舗装されています。
城ヶ崎海岸(国立公園)
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ほどなく、ピクニカルコースのメインスポット、国立公園城ヶ崎海岸と門脇吊橋に到着しました。
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海に突き出る溶岩海岸を歩くことができます。火山岩の隙間にはけっこう植物が育っていました。溶岩流で構成される城ヶ崎海岸には、独特の植物も自生しているようです。
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よく整備された階段があるので、それを上って行きます。
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海岸の岩場には波が激しく打ち寄せていました。岩場を歩く際は、フェイスや手すりなどはないので、気をつけて歩きましょう。
門脇吊橋
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門脇吊橋が見えてきました。これを渡ります。
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長さ48メートル、高さ23メートルの吊り橋です。けっこう揺れます。
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門脇吊橋を渡ったところにも国立公園の碑がありました。ここまで車で来て、海岸と吊り橋付近のみ散策する人は多いようです。
門脇灯台
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門脇吊橋を渡ったところに灯台がありました。「見学無料」と書かれていたので、階段を上ってみたのですが。
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コロナ感染拡大防止のため、閉鎖中だそうです。残念ですが、入れません。
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門脇灯台を過ぎてどんどん歩いて行きます。だんだんと人が少なくなってきました。この辺もまだピクニカルコースの一部で、歩道は歩きやすいです。
穴口
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しばらく行くと「穴口」という標識が出ているので、寄り道してみました。傍らに穴が開いていて、下に海面を見ることができます。ここでも波が激しく打ち寄せていました。
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この辺から「ニューヨークランプミュージアムアンドフラワーガーデン(なぜか英語)」という標識が出ているので、それを目指して歩きます。
手すりがついた階段のあと、アスファルト道に至れば、城ヶ崎ピクニカルコースはそろそろ終了です。
ニューヨークランプミュージアムアンドフラワーガーデン
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そして突如現れるの洋館が、ニューヨークランプミュージアムアンドフラワーガーデンです。なぜこんな場所にニューヨークランプなのか、意味不明ですが、入場料もお高いので私たちはスルーします。
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ツーリストアトラクションとして無理矢理作った感が抜けません。日本の観光地にはよくあるパターンですが。
ともかく、城ヶ崎ピクニカルコースは一応ここまでということになります。ここからは自然研究路ハイキングコースになります。
城ケ崎自然研究路ハイキングコース
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ニューヨークランプミュージアムアンドフラワーガーデンの目の前を横切り、左折して、アスファルト道をズンズン行くとお寺の入り口が見えてきました。
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蓮着寺です。入り口階段を上りましょう。このへんはGoogleマップでもよく確認できます。
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入り口の階段を登ると本堂が見えてきます。本堂前にも階段がありますが、これは登らなくてもよいです。
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進行方向に進んでいくとトイレがあり、その横に自然研究路の入り口があります。
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私たちはこの境内で持参したお昼ごはんを食べ、再び歩き続けました。
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しばらく行くと、石喰いモチノキという表示がありました。行って見ると、確かに石を食べている木がありました。
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ほどなく、少し開けたエリアに出ます。蓮着寺の奥の院があり、向かいの海岸には「まな板岩」と表示されていました。昔、日蓮聖人が流罪された場所だそうです。
奥の院の横に標識があるのでそれに従って階段を上ります。ここから吊り橋まで4.8kmと書かれています。
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城ヶ崎ピクニカルコースは歩きやすく舗装された箇所が多かったですが、自然研究路の方はよりナチュラルな状態です。土の上に落ち葉や松葉が降り積もった遊歩道を歩いて行きます。
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城ヶ崎海岸は入り組んだ海岸線が続くので、至るところに展望ポイントがあります。灯明台からはぐるっと景色を見渡すことができました。
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城ヶ崎海岸はもともと溶岩流でできているので、火山岩がゴロゴロしています。
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ここにも展望台。火山岩が広がり、テラスのようになっています。
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「にちょう」という標識があったので、その方向へ進んでいくと…
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岩が二重になっている箇所がありました。これも溶岩流独特の地形なのだそうです。
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城ケ崎のハイキングコースは、端から端まで歩く人はあまり多くないと思います。私たちも、観光スポットでは外国人観光客や国内旅行者を見かけましたが、それ以外の場所では歩いている人をほとんどみませんでした。でも、標識がたくさん出ているので、歩いていて迷うことはありません。
ここにもきちんとした標識があり、橋立つり橋まであと4.2kmと書かれています。
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「いがいが根」とは、ちょっとそそられるネーミングです。行ってみると、確かにいがいがの岩がゴロゴロしていました。火山岩の表面がごつごつとがったようになっています。溶岩は冷えて固まる際に表面から固まっていきますが、冷え固まってできた表面が後から流れてくる溶岩におされてばらばらに砕かれた結果、トゲのような表面になるのです。
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ここも広いテラス状になっており、自由に歩き回ることができます。
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「てんぐのはな」の表示がありましたが、その付近にそれらしいものはなく、アクセスできる小道も見つかりませんでした。おそらくそこに至る道が木で塞がれたままになっているのではないかと思われます。
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このあたりは坂道や階段もなく、少し歩きやすいです。
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小さなお地蔵さんがあり、再び坂道が現れました。
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ときどき開ける視界の景色を楽しみながら、橋立のつり橋を目指してどんどん進みます。
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徐々に風が出てきて、海もワイルドになってきました。
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道幅がせまく、獣道のようになっている箇所もあります。
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「対馬の滝展望台」という標識が出ているので、立ち寄ってみます。
対馬の滝
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海岸に激しく打ち寄せる波を見下ろすことができます。視線を右に向けると、対馬の滝の注ぎ口があり、手前の岩場から滝となって海に降り注いでいることがわかります。
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対馬の滝展望台を過ぎて、さらに進むと、小さなコンクリート橋があります。さきほど展望台から見た対馬の滝の水流をまたぐことになります。
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コンクリート橋を渡ったところにハイキングコースの地図があり、そのまま進行方向に向かうと橋立のつり橋に至ります。橋を渡って右手に伸びる小道を進むと、JR伊豆高原駅へ行くことができます。
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城ケ崎ピクニカルコースで門脇のつり橋を渡りましたが、自然研究路の橋立のつり橋はまた違った雰囲気の橋になります。この橋を渡って今回のハイキングは終了、と思っていたのですが、その前に「大淀・小淀」という見どころがあり、ここに立ち寄りました。
大淀・小淀
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「大淀・小淀」には、無数の柱をたばねたような不思議な景色が広がっています。 溶岩が冷える際、体積が縮むことでできた規則正しい割れ目 を「柱状節理」といいますが、連続する柱状節理のため、このような面白い風景が出来上がりました。
橋立つり橋
そしていよいよ橋立つり橋です。長さ60m、高さ18mのつり橋です。
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けっこう揺れます。定員は20名と書かれていました。ちなみに、高所恐怖症の人のために迂回路もあるようです。
この橋を向こう岸まで渡り、そこからは来た道を少し戻ることになります。
渡った橋をまた戻り、対馬の滝にかかるコンクリート橋のところまで戻ります。橋の手前で左折して、伊豆高原駅まで歩きました。
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ここからJR伊豆高原駅までは15分くらい歩いたと思います。私たちはこのとき熱海に滞在していたので、ここから熱海駅まで電車で戻りました。
JR伊豆高原駅から熱海駅へ
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熱海行きに乗り、最終駅熱海まで行きます。鮮やかな赤色の列車がホームに入ってきました。
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乗ってみると、窓の方に向かって腰かける仕様になっています。知らずに乗った列車でしたが、「キンメ電車」というのだそうです。地域プロモーション電車として伊豆東海岸を走っているそうです。伊豆を代表する観光資源の一つ、キンメダイをモチーフにデザインされているのです。
伊豆海岸線は景色が美しいので、大きな窓に向かって座れるのはいいですね。しかも、熱海駅で降りてから気づいたのですが、この列車の先頭車両は前向きの座席が段々になっていて、前方景色が楽しめるようになっていました。今回はたまたまこの電車に乗れましたが、次回は狙って乗ってみたいと思います。
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