ロンドンの伝統的な醸造所といえば、コクのあるビターや濃厚なポーターを思い浮かべる方が多いかもしれません。しかし、名門「フラーズ(Fuller’s)」が造るこの「グリフィンゴールド(Griffin Gold)」は、老舗の技術力はそのままに、驚くほど軽やかで爽快なスタイルに仕上げられた至高のゴールデンエールです。
今回は、伝統的なエールを愛する夫のクリスも太鼓判を押す、このビールの具体的なフレーバープロフィールや特徴をじっくりとレビューします。
美しい色合いと、柑橘が優しく香るアロマ
グラスに注ぐと、濁りのない非常にクリアな、輝くストローゴールド(麦わら色)が目を引きます。繊細な白い泡が優しく立ち上がり、そこから驚くほどフレッシュな香りが広がっていきます。
最近のクラフトビール(アメリカ系のIPAなど)にありがちな、ガツンと主張するトロピカルな香りとは一線を画す、とても上品で洗練されたアロマです。レモンピールを思わせる生き生きとしたシトラスの香りが主役で、その奥に麦芽由来のほんのり甘いビスケットのようなニュアンスが絶妙なバランスで隠れています。
軽やかでジューシー、そして完璧なバランスの味わい
一口飲むと、ラベルに書かれている「Light, Refreshing, Zesty(軽やかで、爽快、ジューシー)」という言葉そのものの味わいが口いっぱいに広がります。
まず感じるのは、新鮮な穀物を思わせる柔らかなモルトの甘み。そこへ、イギリス産ホップ由来のみずみずしいシトラスの風味が重なり、キレの良い心地よい苦味へと綺麗に繋がっていきます。
- 口当たり: ライト〜ミディアムボディで、炭酸の口当たりも非常に滑らか。
- 後味: すっきりとしたドライなフィニッシュで、上品な苦味の余韻が残ります。
この絶妙なバランスのおかげで、一杯を飲み干す頃には「もう一口飲みたい」と思わせる、非常に飲み進めやすい(セッショナブルな)仕上がりになっています。
まとめ:伝統と爽快感が融合した傑作エール
フラーズのグリフィンゴールドは、高い「飲みやすさ」と「奥深い味わい」が完璧に同居した、素晴らしいゴールデンエールです。
決して派手なギミックに頼るのではなく、クリーンな発酵技術と高品質な原材料の良さをストレートに引き出している点に、老舗醸造所ならではの誇りを感じます。
すっきりと爽やかに喉を潤したい午後にも、エールとしてのコクをじっくり楽しみたいひとときにも、自信を持っておすすめできる1本です。


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