イギリスの地方をのんびり旅する「スロートラベル」の大きな楽しみといえば、その土地の気候や歴史が育んだ「地ビール(クラフトビール)」との出会いではないでしょうか。今回ご紹介するのは、自然豊かな南西部のデヴォン州(Devon)で造られているオッター・ブルワリー(Otter Brewery)の「Otter Bright(オッター・ブライト)」。
ボトルには「ラガー」と書かれつつも、実はエール酵母の華やかさを併せ持つ、夏のイギリス旅にこれ以上ないほどぴったりの爽快な1本です。パブのテラスや滞在先の窓辺でキリッと冷やして飲みたくなる、その魅力と味わいを詳しくレビューします。
デヴォンの豊かな自然が育む「オッター・ブルワリー」とは?
「Otter Bright」を造るオッター・ブルワリーは、イギリス・デヴォン州の美しい田園地帯に位置する家族経営の醸造所です。彼らのビールの最大の特徴は、その名の通り「オッター川(River Otter)」の源泉から湧き出る、純度の高い独自の天然水を使用していること。
地域の自然環境を大切にしながら、伝統的な製法とモダンなセンスを融合させたビール造りを続けており、地元デヴォンをはじめとする英国南西部のパブで深く愛されています。
ラガー?それともエール?「Otter Bright」のユニークな特徴
ボトルのラベルをよく見ると、”Dazzling and refreshing lager beer”(目ばゆく爽快なラガービール)という魅力的なキャッチコピーが書かれています。
しかし、このビールの面白いところは、地元デヴォン産のラガー麦芽と英国伝統のファグル(Fuggles)ホップを使いながらも、エール酵母を使って醸造されている点です。
スタイルとしては「ゴールデンエール(またはブロンドエール)」に分類されることが多いのですが、もともとは「普段ラガーを飲んでいる人を、味わい深い伝統的なエールの世界へ誘う」というコンセプトで誕生しました。アルコール度数は 4.3% と、旅の合間に心地よく喉を潤すのにちょうどいい軽やかさです。
【レビュー】シトラス香る爽快な味わいと、美しい黄金色
さっそくグラスに注いでみると、クリスタルクリアで非常に淡く、美しいペールゴールド(黄金色)の液体が目を引きます。
- 香り: 栓を開けた瞬間から、レモンやレモングラス、そしてほのかにピーチやパイナップルを思わせる、華やかで強いシトラス系のフルーティーなアロマが広がります。
- 味わい: 口当たりは非常にすっきりと軽快。ラガーのようなキレの良さがありつつも、エール由来の豊かな果実味が口の中に広がります。
- 後味: 最後には、英国ホップらしい程よく心地よい苦味(ロング・ビター・フィニッシュ)が綺麗に残り、次のひと口を誘います。
まとめ:イギリスの夏の青空の下で飲みたい至高のローカルビール
オッター・ブルワリーの「Otter Bright」は、イギリスの初夏から夏にかけての滞在には絶対に外せない、爽快感抜群のクラフトビールです。
イギリスのパブのビアガーデンで風に吹かれながら飲むのはもちろん、滞在先のアパートメントの窓辺でお花を眺めながら、旅の計画を片手にキリッと冷えたボトルを傾ける……そんな贅沢なスロートラベルのひとときを、さらに特別にしてくれること間違いありません。デヴォン周辺を訪れた際や、地元のボトルショップで見かけた際は、ぜひ手に取ってみてくださいね。


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