イギリス南部の大人気沿岸リゾート、ボーンマス(Bournemouth)。私たちがイギリスで滞在中のニューミルトン(New Milton)からは、列車でわずか15分の距離にあります。
なんと言っても、イギリス人夫のクリスは大のAFCボーンマスファン!イギリス滞在中にボーンマスでサッカー試合があるときは必ずボーンマスまで観戦に行くのですが、プレマッチの1杯を楽しむおなじみパブについても紹介します。
ボーンマスは、車がなくても公共交通機関と徒歩だけで十分に満喫できるのが大きな魅力。今回の記事では、ボーンマス駅から象徴的なピア(桟橋)まで、緑豊かな庭園や歴史ある教会、ヴィクトリア朝のアーケードをのんびり歩いて巡るおすすめの観光ルートをシェアします。
ニューミルトンからボーンマスへの行き方・アクセス【電車(鉄道)で15分】

ニューミルトンからボーンマスへは電車でサクッと行くことができます。私たちはまとまった買い物をするときやAFCボーンマスのサッカー試合があるときなど、ボーンマスにはよく足を運びます。
サウス・ウェスタン・レールウェイ(SWR)の運行情報と電車の運賃
ニューミルトン駅からボーンマス駅まではサウス・ウェスタン・レールウェイ(South Western Railway / SWR)が運行しており、直行便の列車でわずか15〜20分。運行頻度も1時間に1〜2本と高頻度で走っているため、時間を細かく気にすることなく駅へ向かえます。
日帰り旅行ならどっちがお得?片道切符と往復切符(Return Ticket)
イギリスの鉄道チケットを買う際は、絶対に「往復切符(Return Ticket)」がお得です。日帰りであれば「Off-Peak Day Return(ラッシュアワー以外の時間帯に使える1日往復券)」を購入しましょう。行きと帰りの片道切符を別々に買うよりも遥かに安く、事前の時間指定もないため、ボーンマスで「もう1杯パブで飲んでから帰ろう」となった時でも柔軟に予定を変更できます。
車なしで満喫!ボーンマス駅からピア(桟橋)へのおすすめ徒歩観光ルート

ボーンマス駅に到着したら、いよいよ街歩きのスタートです。駅内や周辺に車を停める必要がないため、ここからは完全に徒歩だけでリゾートを満喫できます。駅から海岸のピアまでは約2.1キロメートル、のんびり歩いて25〜30分ほどの道のりです。その日の気分に合わせて選べる2つのルートをご紹介します。
【徒歩ルート①】セントラル&ローワー・ガーデンズを抜ける緑豊かな遊歩道
とにかくリラックスして自然を感じたいなら、駅から少し歩いて「セントラル・ガーデンズ」に入り、そのまま「ローワー・ガーデンズ」へと下っていく緑豊かな遊歩道ルートがおすすめです。ボーン川のせせらぎを聞きながら、車の通りを完全に避けて、美しいフラワーベッドや背の高い木々に囲まれたリゾートの空気感を満喫しながら海岸へと辿り着くことができます。
【徒歩ルート②】聖ピーター教会とヴィクトリア朝アーケードを巡る街並み散策
街の歴史や建築、ショッピングを楽しみたいなら、中心街を経由するルートをどうぞ。駅からアズダの横を通り、歴史ある「聖ピーター教会」の厳かな佇まいを眺め、ヴィクトリア朝時代の美しいガラス屋根のアーケードを通り抜けて「ザ・スクエア」へと向かいます。
公共交通機関のみで巡る!ボーンマスの人気おすすめ観光スポット5選
車がなくても、ボーンマスの主要な見どころはすべてコンパクトな徒歩圏内に集まっています。絶対に外せないおすすめスポットを5つ厳選しました。
1. ボーンマス・ピア(Bournemouth Pier)– 海を見渡すリゾートの象徴

庭園を抜けた先に現れるのが、街のアイコンである「ボーンマス・ピア」です。ヴィクトリア調の面影を残すこの桟橋の上に立つと、目の前には見渡す限りの大パノラマが広がります。
ただ、今回は朝から霧雨が降り続いている上に強風、海も荒れ模様だったので、桟橋には上がりませんでした。
2. ボーンマス・ローワー・ガーデンズ(Bournemouth Lower Gardens)– 駅から海へ繋がるヴィクトリア調のオアシス

街の中心地「ザ・スクエア」から海岸のピア(桟橋)までを美しく繋ぐ、19世紀から続く歴史あるヴィクトリア様式の庭園です。車なしの徒歩観光には欠かせない極上の散策ルートで、園内を流れるボーン川(Bourne Stream)のせせらぎを聴きながら、のんびりと歩を進めることができます。
丁寧に手入れされた季節ごとの色鮮やかなフラワーベッド、芳醇な香りが漂う「パイン・ウォーク(Pine Walk)」、さらには伝統的なバンドスタンド(屋外音楽堂)や小鳥たちがさえずるアヴィアリー(鳥小屋)など、歩くだけで心が癒される見どころがぎゅっと詰まっています。
3. 聖ピーター教会 – 『フランケンシュタイン』の著者メアリー・シェリー眠る地

街の中心部にそびえ立つ壮麗なゴシック・リヴァイヴァル様式の教会です。文学ファンにとっての聖地であり、あのゴシック小説の傑作『フランケンシュタイン』の著者メアリー・シェリーが、夫である詩人パーシー・ビッシュ・シェリーの心臓とともに、この教会の墓地に静かに眠っています。繊細なステンドグラスが輝く静謐な館内も必見です。
4. ザ・スクエア&ヴィクトリアン・アーケード – 雨の日でも楽しめる歴史的ショッピング街

ボーンマスの中心地「ザ・スクエア」の周辺には、19世紀の華麗なアイアンワークとガラス屋根が美しいショッピング・アーケードが今も現役で残っています。一歩足を踏み入れると、レトロでおしゃれなブティックや個性的な雑貨店、居心地の良いカフェが並んでおり、万が一雨が降ってきても優雅に散策を楽しめます。
5. ボーンマス・ビーチ – 11キロメートル続く極上のゴールデン・サンド

何と言ってもボーンマスの最大の自慢は、数々の賞を受賞しているこの美しい砂浜です。きめ細やかな黄金色の砂が11キロメートル(7マイル)にわたって続いており、天気の良い日はただ砂浜に座って波の音を聞いているだけで、日頃の忙しさを忘れて深く癒されます。
残念ながらこの日は天候の悪さで、人っ子一人いませんでしたが、本当にゴージャスな砂浜なので、天気が良ければぜひ足を運んでみてください。
地元のクラフトビールを堪能!ボーンマスのおすすめ伝統パブ&カフェ
イギリス滞在時にボーンマスでサッカー試合があるときはほぼ必ずボーンマスに赴きます。試合前の楽しみがパブでのビールです。ここでは私たちがいつも行くボーンマスのパブを紹介しておきます。
The Cricketers(ザ・クリケッターズ):古き良きオーセンティックな名店

ボーンマスのスプリングボーン(Springbourne)地区に佇む、市内でも最古の歴史を持つ伝統的な老舗パブです。観光客で賑わうエリアから少し離れているため、店内は地元の常連客(ローカルキャラクター)たちでいつも和やかな活気に満ちています。
近年、伝統的な美しさを残しつつ心地よくリノベーションされ、どこか懐かしく温かみのある空間が広がっています。丁寧に管理されたリアル・エール(Cask Ale)のセレクションに定評があり、パブならではの家庭的な料理や、週末には地元ならではのカードビンゴやミート・ラッフル(お肉の抽選会)といった伝統的なイベントも開催。これぞイギリスの「Proper Pub(真のパブ)」と呼ぶにふさわしい、地域のコミュニティに愛され続ける名スポットです。
The Firkin Shed(ザ・ファーキン・シェッド):受賞歴を持つ超個性派マイクロパブ

ボーンマスの Holdenhurst Road 沿いにある、数々のCAMRA(一期一会なビールやシードルを保護する団体)のアワード受賞歴を持つ大人気のマイクロパブです。元Blockbuster(DVDレンタル店)だった建物を、オーナー自らが古い教会のベンチや廃材を組み合わせて「アートのインスタレーション」のように仕立て上げた、唯一無二のキッチュでクレイジーな空間が広がっています。
最大の特徴は、店内の中に文字通り「納屋(Shed)」のようなカウンターがあり、その後ろから注がれる4種の厳選されたカスク・エール、豊富なケグ・ライン、そして20種類以上にも及ぶ圧倒的なリアル・シードル(Cider)の数々。ベジタリアンやヴィーガン向けのビールや軽食(ピザなど)も揃っており、個性的でフレンドリー、かつ最高においしい1杯を求めてビール愛好家が夜な夜な集まる隠れ家です。
ボーンマス(Bournemouth)基本情報

イングランド南部、ドーセット州に位置する高名な沿岸リゾート都市です。
- 特徴: 約11キロメートル(7マイル)にわたって続く美しい砂浜(ゴールデン・サンド)と、温暖な気候が特徴です。ヴィクトリア朝時代に高貴な保養地として発展した歴史があり、当時の建築や美しい公共庭園が今も街の中心部に多く残っています。
- 雰囲気: 現在はリゾート地としての顔だけでなく、大学(ボーンマス大学)を擁する活気ある学生街、またデジタル・金融産業が集まるビジネス都市としての側面も持っています。おしゃれなカフェやインディペンデントなショップ、クラフトビールを楽しめるパブも充実しています。
- 単体・都市圏の規模: ボーンマス単体の人口は約18万人〜20万人ですが、隣接するプール(Poole)やクライストチャーチ(Christchurch)と行政的・経済的に一体化(BCP Council)しており、この広域都市圏全体の人口は約41万人(周辺を含めた大都市圏としては50万人以上)に達します。これはイングランド南部でも屈指の規模の都市エリアです。
ロンドンからの行き方(公共交通機関)

ロンドンからボーンマスへは、直行の列車(鉄道)を利用するのが最も一般的で快適です。
- 出発・到着駅: ロンドンのウォータールー駅(London Waterloo)から出発し、ボーンマス駅(Bournemouth)に到着します。
- 運行会社: 主にサウス・ウェスタン・レールウェイ(South Western Railway)が直行便を運行しています。
- 所要時間: 最速の特急サービスで約1時間45分、通常の便でも約2時間〜2時間20分です。
- 頻度: 1時間に2本程度、1日に40本以上の多くの直行列車が走っています。
- その他: 長距離バス(National Express)もロンドン・ヴィクトリア・コーチステーションから出ていますが、こちらは約2時間半〜3時間ほどかかります。
【まとめ】ニューミルトン発・ボーンマス日帰り徒歩旅行を120%楽しむコツ

ニューミルトンから列車でわずか15分のボーンマスは、公共交通機関と徒歩だけで1日中遊び尽くせる最高のリゾート地です。車を持たずに移動することで、美しいガーデンの中をのんびり歩き、歴史あるパブで気軽にエールを楽しみ、美しい海岸線を心ゆくまで堪能することができます。
次の週末は、お気に入りの歩きやすい靴を履いて、サウス・ウェスタン・レールウェイの列車に飛び乗ってみませんか?


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