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イギリスビール「スピットファイア(Spitfire)」をレビュー!伝統的ケンティッシュ・アンバーエールの味と歴史に迫る

イギリス

イギリスのパブ文化に欠かせない「エール」。その中でも、ひときわ目を引く戦闘機のラベルと、美しい琥珀色の液面が印象的なビールがあります。それが、英国最古の醸造所シェパード・ニーム(Shepherd Neame)が手掛ける「スピットファイア(Spitfire Kentish Amber Ale)」です。

第二次世界大戦の伝説的な戦闘機の名を冠したこのビールは、単なる記念碑的な一本にとどまらず、イギリスの伝統的な味わいを今に伝える本格派のケンティッシュ・アンバーエール。今回は、実際にスピットファイアを味わいながら、その奥深い風味や醸造所の歴史、そしてパブの本場ならではの魅力について詳しくレビューします!

🇬🇧 Read this article in English: Review: Toasting the Spirit of Kent with Shepherd Neame’s Spitfire Amber Ale

英国最古の醸造所「シェパード・ニーム」とスピットファイアの背景

​スピットファイアを語る上で外せないのが、造り手である「シェパード・ニーム(Shepherd Neame)」の歴史です。イングランド南東部ケント州のフェバシャムに位置するこの醸造所は、1698年創業というイギリスで最も長い歴史を持つ由緒ある醸造所。ボトルに輝く王室御用達の紋章が、その品質と格式を物語っています。

​この「スピットファイア」という印象的な名前は、1990年に「バトル・オブ・ブリテン(英国の戦い)」の50周年を記念して誕生しました。地元ケント州の上空を飛び回った伝説の戦闘機スピットファイアに敬意を表して造られたこのビールは、今や醸造所を代表する看板商品として、イギリス国内はもちろん世界中のエールファンに愛されています。

【味のレビュー】モルトの香ばしさとケント質ホップが織りなす絶妙なバランス

​グラスに注ぐと、濁りのない非常に美しいアンバー(琥珀色)の液体が目を引きます。

​一口含むと、まず飛び込んでくるのはカラメルやトフィーを思わせる、モルト(麦芽)由来の芳醇な甘みと香ばしさ。どっしりとしたコクがありながらも、決して重すぎません。

​その後を追うように、地元ケント州産の伝統的なホップ(ターゲットやファグルなど)がもたらす、柑橘類やほのかなスパイス感のある心地よい苦味が広がります。アルコール度数は4.5%と絶妙で、モルトのふくよかな余韻を残しつつも、後味は驚くほどすっきりとキレていきます。パブで何杯もおかわりしたくなるような、飽きのこない素晴らしいバランスです。

スピットファイア(Spitfire)を最高に美味しく飲むためのポイント

​日本の一般的なラガービールの感覚でキンキンに冷やしてしまうと、スピットファイアが持つ豊かな麦の香りとホップの繊細なアロマが閉じてしまいます。

おすすめのサービング温度は、少し冷たさを感じる程度の「10℃〜12℃前後」。冷蔵庫から出して少し時間を置いてからグラスに注ぐと、パブの樽生(カスク・エール)に近い、まろやかで奥深い風味を最大限に引き出すことができます。

​合わせるおつまみには、イギリス伝統のフィッシュ&チップスはもちろん、ロースト肉や、少しコクのあるチーズなどが相性抜群です。

まとめ:本場イギリスのパブの空気を自宅で味わえる一本

​シェパード・ニームの「スピットファイア」は、イギリスの歴史、職人のプライド、そして伝統的なエールの旨味が一本に凝縮された、まさに「これぞ英国」と言わしめるアンバーエールです。

​戦闘機のラベルに込められたストーリーに思いを馳せながら、ゆっくりと時間をかけて味わいたい大人のためのビール。イギリスのエールやクラフトビールが好きな方は、見かけたらぜひ手に取ってみてください。本場のパブに佇んでいるかのような、贅沢なひとときを運んでくれるはずです。

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