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プロヴディフ観光完全ガイド!6000年の歴史が息づく街の見どころ・おすすめ徒歩ルート

ブルガリア

ブルガリア第2の都市プロヴディフ(Plovdiv)は、なんと6,000年以上の歴史を持つ、ヨーロッパ最古の現役居住都市の一つです。私たちはトルコから陸路で国境を越え、運良くこの美しい街へとたどり着くことができました。

プロヴディフの最大の魅力は、どこを切り取っても絵になる美しい街並みと、数千年前の古代遺跡が現代の街に見事に溶け込んでいる点です。驚くべきことに、ローマ時代の遺跡が今でも地元のイベントやコンサート会場として現役で使われています。この記事では、私たちが実際に街を歩いて見つけた、プロヴディフの見逃せない観光スポットや教会の数々、どこかノスタルジックな風情が残る街歩きルート、そして実際に泊まったおすすめのゲストハウスまで、魅力を余すことなくお届けします!

🇬🇧 Read in English: Plovdiv Highlights: Best Sightseeing and Attractions in Bulgaria’s Ancient City

プロヴディフ(Plovdiv)街歩き観光の基本情報

  • 街の概要: 首都ソフィアに次ぐブルガリア第2の都市。6,000年以上の歴史を持ち、街中にローマ遺跡が溶け込むヨーロッパ最古の現役居住都市。
  • 主な観光エリア: 主要な遺跡や美しい伝統民家は「旧市街(オールドタウン)」とその周辺に集中しており、すべて徒歩で観光可能です。
  • 見どころの傾向: ローマ時代の劇場やスタジアム、オスマン帝国時代のモスク、19世紀のバロック様式邸宅など、多層的な歴史を一度に楽しめます。
  • おすすめの滞在先: 旧市街近くの「East Gate – Guest Rooms」(遺跡発掘中のラウンドアバウト前にある、コスパ抜群の宿)。
  1. プロヴディフ(Plovdiv)の歴史と街の概要
  2. フィリポポリスの広場跡(Roman Forum of Philippopolis):ローマ時代の中心地
    1. コラム(柱)の遺構:古代の商業・行政の拠点
    2. 西フォーラム(West Forum):街最大級の建築複合体
    3. 古代ローマの図書館(Library):ブルガリア唯一の遺構
    4. オデオン(Odeon of Philippopolis):半円形の議事堂・音楽堂
  3. 古代スタジアム(Ancient Stadium of Philipopolis):メイン通りに突如現れる大迫力の遺跡
  4. 古代劇場(Ancient Theatre of Philippopolis):旧市街からアクセスする絶景スポット
  5. ジュマヤ・モスク(Djumaya Mosque):美しいピンクの壁画
  6. 聖マリーナ教会(Sveta Marina church):豪華なシャンデリアが輝く隠れた名所
  7. 大バシリカ(Bishop’s Basilica of Philippopolis):バルカン半島最大級のキリスト教会跡
  8. 聖母マリア教会(”Sveta Bogoroditsa” Church):ピンクと白の鐘楼が目印
  9. ラマルティーヌの家(Lamartin House):フランスの詩人が滞在した邸宅
  10. 聖コンスタンティン・エレナ教会(St. Constantine & Helena Church):シックなブルーグレーの外観
  11. プロヴディフ地域民族誌博物館(Regional Ethnographic Museum Plovdiv):バロック様式の美しい豪邸
  12. ゲオルギアディ・ハウス(Georgiadi House):19世紀の織物商人の家
  13. 初期ビザンチン時代の城壁と見張り塔(Early Byzantine fortress walls with a circular tower):旧市街の端に佇む遺構
  14. 福音派大聖堂(Evangelical Cathedral Church):英語でのミサが行われるプロテスタント教会
  15. 聖ネデリャ教会(Saint Nedelya Orthodox Church):1905年建立の立派な鐘楼
  16. 丘の上に佇む歴史ある時計塔(Clock Tower)と街の景色
  17. 音と光の噴水ショー(Singing Fountains):市民の憩いの場
  18. アリョーシャ記念碑(Alyosha Monument):丘の上の巨大なソ連兵記念碑
  19. プロヴディフのおすすめ格安宿:イーストゲート(East Gate – Guest Rooms)宿泊レポート
  20. プロヴディフから一歩足を延ばして、山あいの絶景へ!

プロヴディフ(Plovdiv)の歴史と街の概要

プロブディフの旧市街
プロブディフの旧市街

プロブディフは、マリツァ川の両岸に広がるプロヴディフ平原の南部に位置してる、プロブディフ州の州都です。首都ソフィアに次いで、ブルガリアで2番目に大きな都市であり、約34万人の人口を抱えています(2018年)。

プロヴディフの歴史は古く、紀元前4千年ごろ、新石器時代の定住跡が確認されています。かつて「フィリッポポリス」と呼ばれたこの街には、ローマ時代の円形競技場や劇場、古代フォーラムなどの遺跡が市内に点在しており、まさに「歩けば遺跡に当たる街」なのです。これらの遺跡では地元イベントが開催されるなど、数千年の時を超えてなお現代も活用されているのは素晴らしい街づくりだと感じました。

フィリポポリスの広場跡(Roman Forum of Philippopolis):ローマ時代の中心地

Roman Forum of Philippopolis
Roman Forum of Philippopolis

フィリポポリスのフォーラム(アゴラ)は、プロヴディフ旧市街のメインストリートに沿って広がっています。古代都市フィリポポリスの遺跡はいくつかの場所に分かれて展示されていますが、それらは旅行者や地元の通行人が行き交う街並みに自然に溶け込んでおり、古代と現代が見事に調和しています。

コラム(柱)の遺構:古代の商業・行政の拠点

The Columns of Philippopolis Forum
The Columns of Philippopolis Forum

ローマ帝国のトラキア属州で最も重要な都市であったフィリポポリスは、独自の商業・行政・宗教の中心地としてこのフォーラム(アゴラ)を有していました。

西フォーラム(West Forum):街最大級の建築複合体

West Forum
West Forum

紀元1世紀初頭に建設が始まり5世紀まで続いた古代のフォーラム(アゴラ)は、古代都市の中で最も大きく、最も重要な建築複合体でした。アゴラには、入場用のコロネード(列柱廊)、店舗用のコロネード(アーケード)、図書館、オデオン、宝物庫、そして用途がまだ分かっていないその他の建物が含まれています。

古代ローマの図書館(Library):ブルガリア唯一の遺構

Ancient Library of Philippopolis
Ancient Library of Philippopolis

フォーラム北部のオデオンの西側に位置しています。現在、ブルガリア国内で発見されている唯一のローマ時代の図書館です。大理石が敷き詰められた床と円形の壇(ポディウム)を持つ長方形のホールがあり、壁には巻物を保管するためのニッチ(くぼみ)が作られています。当時の図書館の様子がイラストで描かれており、容易に想像を膨らませることができます。

オデオン(Odeon of Philippopolis):半円形の議事堂・音楽堂

Odeon of Philippopolis
Odeon of Philippopolis

フォーラム複合施設の北東の角にあるのがオデオンです。半円形の劇場の座席があるため、すぐにそれと分かります。ローマ時代には市議会の議事堂として機能していました。その後改築され、現在は約350人の観客を収容できるコンサートやパフォーマンス、集会のための劇場としても使用されています。エフェソスの劇場に似た、典型的なローマ建築様式で建てられています。オデオン周辺からは、フィリポポリスで鋳造されたと思われる銀貨など、数多くの古代の遺物が出土しています。

古代スタジアム(Ancient Stadium of Philipopolis):メイン通りに突如現れる大迫力の遺跡

Ancient Stadium of Philipopolis
Ancient Stadium of Philipopolis

古代フィリポポリスのスタジアムは、2世紀初頭のハドリアヌス皇帝の時代に建設されました。バルカン半島で最も規模が大きく、最も保存状態の良いローマ建築の一つです。長さは約240m、幅は約50mあり、最大3万人もの観客を収容することができました。

メインストリートの地下(現在の地面より低い位置)にあり、ジュマヤ・モスクや観光案内所のすぐ近くに位置しています。円形劇場のように配置された14列の座席は、大理石の一体型ブロックで作られています。座席の下にはアーチ状の通路が見つかっており、独自の排水システムも備わっていたことが分かっています。同じ空間にカフェなどの施設も併設されていますが、古代スタジアムの雰囲気を損なうことはありません。この広場では様々なイベントが開催されており、数千年前と同じように今も人々が集まる場所であり続けているのは素晴らしいことです。

古代劇場(Ancient Theatre of Philippopolis):旧市街からアクセスする絶景スポット

Ancient Theatre of Philippopolis
Ancient Theatre of Philippopolis

1世紀のドミティアヌス皇帝の時代に建てられた古代劇場へは、現在、旧市街(オールドタウン)からアクセスすることができます。3つの丘の間の自然の地形を活かした建築デザインは、小アジアのエーゲ海沿岸にあるヘレニズム時代の劇場構造と共通点を持っています。

劇場は南北の主軸を中心に左右対称に展開されており、放射状の階段で区切られた同心円状の大理石の座席が、オープンステージを囲むように築かれています。この古代劇場は5世紀に火災と地震で破壊されるまで使用されていました。残念ながら私たちが訪れた時は地元のイベントが開催中で中に入ることができませんでした。ゲートの外から撮影した写真ですが、そのスケールの大きさは十分に伝わってきます。

ジュマヤ・モスク(Djumaya Mosque):美しいピンクの壁画

Djumaya Mosque
Djumaya Mosque

「金曜モスク」とも呼ばれるジュマヤ・モスクは、オスマン帝国軍によるプロヴディフ征服後の1364年、大聖堂の跡地に建てられました。現在見られるモスクは15世紀に再建されたものです。街の中心部に位置し、内部は緑の植物に囲まれた美しいピンク色の壁が印象的です。9つのドームと礼拝堂があり、正面の北東の角にはミナレット(光塔)が1本配置されています。

聖マリーナ教会(Sveta Marina church):豪華なシャンデリアが輝く隠れた名所

Sveta Marina church
Sveta Marina church
Sveta Marina churchの内部
Sveta Marina churchの内部

ローマ劇場から距離的には近い場所にありますが、観光客がほとんどいない静かな教会です。入口にある木製の塔は1870年に建てられたもので、この教会に独特の個性を与えています。内部に入ると、華やかなシャンデリアによって美しい壁画が幻想的に照らし出されています。

大バシリカ(Bishop’s Basilica of Philippopolis):バルカン半島最大級のキリスト教会跡

Bishop’s Basilica of Philippopolis
Bishop’s Basilica of Philippopolis

古代都市フィリポポリスに建てられた、4世紀半ばの教会の遺構です。この時期にバルカン半島で発見されたキリスト教教会としては最大級の規模を誇ります。

聖母マリア教会(”Sveta Bogoroditsa” Church):ピンクと白の鐘楼が目印

"Sveta Bogoroditsa" Church
“Sveta Bogoroditsa” Church

9世紀にこの場所に小さな教会が建てられたのが始まりですが、1186年に改修されて修道院となりました。現在見られる建物は1844年に建てられたものです。メインストリートの交差点という目立つ場所に位置しており、ピンクと白の鐘楼が素晴らしいランドマークになっています。

ラマルティーヌの家(Lamartin House):フランスの詩人が滞在した邸宅

Lamartin House
Lamartin House

1830年に建てられた、商人ゲオルギ・マヴリディの邸宅です。旧プロヴディフ(旧市街)にある伝統民家の中でも最大級の規模を誇ります。フランスの詩人アルフォンス・ド・ラマルティーヌがここに3日間滞在したことで有名です。

聖コンスタンティン・エレナ教会(St. Constantine & Helena Church):シックなブルーグレーの外観

St. Constantine & Helena Church
St. Constantine & Helena Church

コンスタンティヌス大帝とその母エレナにちなんで名付けられた、街で最も古い教会の一つとされています。現在の教会建物は1832年に再建されたものです。プロヴディフの他の教会ではあまり見られないシックなブルーグレーの外観が特徴的で、中庭には植物で飾られたベンチがあり、座って一息つきたくなる空間が広がっています。

プロヴディフ地域民族誌博物館(Regional Ethnographic Museum Plovdiv):バロック様式の美しい豪邸

Regional Ethnographic Museum Plovdiv
Regional Ethnographic Museum Plovdiv

1847年に建てられたこの博物館は、プロヴディフの商人アルギル・クユムジョグルの邸宅を利用したものです。館内には6つの展示室があり、工芸品、家具、楽器、芸術作品、宗教行事の道具など4万点以上が収蔵されています。「プロヴディフ・バロック様式」で建てられた15世紀半ばの大邸宅は、持ち主が変わり様々な用途に使われましたが、最終的に市が買い取り博物館となりました。

ゲオルギアディ・ハウス(Georgiadi House):19世紀の織物商人の家

Georgiadi House
Georgiadi House

ブルガリア人の商人で織物マスターであったゲオルギ・ケンディンデノグルによって1848年に建てられました。現在のハウスは1960年に修復されたものです。当時流行した対称設計の住宅で、下から見上げると覆いかぶさるような迫力があります。1960年に修復されました。

初期ビザンチン時代の城壁と見張り塔(Early Byzantine fortress walls with a circular tower):旧市街の端に佇む遺構

EARLY BYZANTINE FORTRESS WALLS WITH A CIRCULAR TOWER
EARLY BYZANTINE FORTRESS WALLS WITH A CIRCULAR TOWER

旧市街の端の目立たない場所にひっそりと佇む遺跡です。壁の厚さは3.2mあり、レンガと石が交互に積み重ねられて築かれています。丸みを帯びた部分は見張り塔があった場所です。それらがレンガ造りのアーチ型屋根を持つ通路で繋がっていたことが見て取れます。

福音派大聖堂(Evangelical Cathedral Church):英語でのミサが行われるプロテスタント教会

Евангелска съборна църква
Евангелска съборна църква

急勾配のレディ・ストラングフォード通りに建つプロテスタント教会です。クリミア戦争後、アメリカの宣教師たちがブルガリアの地に最初の拠点を築き始めましたが、この教会が正式に福音派教会として組織されたのは19世紀後半のことです。現在でも英語でのミサが執り行われています。

聖ネデリャ教会(Saint Nedelya Orthodox Church):1905年建立の立派な鐘楼

Church Saint Nedelya
Church Saint Nedelya

プロヴディフで最も古い教会の一つとされており、現在の姿には1832年に再建されました。遠くからでも目を引く立派な鐘楼は1905年に建てられたものです。

丘の上に佇む歴史ある時計塔(Clock Tower)と街の景色

Clock Tower
Clock Tower

この時計塔は16世紀末から17世紀初頭にかけてすでに存在していたと考えられています。現在の形になったのは1809年で、1883年には市議会によってウィーン製の時計が設置されましたが、動かなくなったため解体され博物館に回収されました。時計塔は街を見渡せる丘の上に位置していますが、周囲の木々が伸び放題になっているため、期待していたほどの絶景ではありませんでした。

Clock Towerからの眺め
Clock Towerからの眺め

音と光の噴水ショー(Singing Fountains):市民の憩いの場

Singing Fountains
Singing Fountains

週に3回、音楽と光のショーが開催されます。メインの噴水エリアは広く開放的です。噴水を囲む公園も綺麗に整備されており、市民の憩いの場となっています。

アリョーシャ記念碑(Alyosha Monument):丘の上の巨大なソ連兵記念碑

Alyosha Monument
Alyosha Monument

プロヴディフの南西にある丘の上に立つ、高さ11mの鉄筋コンクリート製のソ連兵の像です。丘の頂上まで登ることができますが、今回は下から写真を撮るにとどめました。第二次世界大戦中のソ連によるブルガリア占領時に犠牲となったソ連兵を追悼するため、1957年に設置されました。この像のモデルとなった第3ウクライナ戦線の兵士アリョーシャ・スクラトフ氏は、2013年に91歳で亡くなっています。

プロヴディフのおすすめ格安宿:イーストゲート(East Gate – Guest Rooms)宿泊レポート

East Gate - Guest Roomsの部屋
East Gate – Guest Roomsの部屋

プロヴディフでは「East Gate – Guest Rooms」に滞在しました。賑やかな旧市街から少し離れた場所にあるため、とても静かでした。ただ、ホテルの前にあるラウンドアバウト(環状交差点)で何やら工事が行われており、どうやら遺跡の発掘調査のようでした。歴史の街ならではですが、今後どうなるのか気になるところです。窓のない部屋(50レフ)もありましたが、私たちは窓のある明るいトリプルルーム(60レフ)に宿泊しました。エアコンやWiFiを含め、設備はすべて快適に作動していました。1階にはミニショップがあり、そこのスタッフがレセプションの役割を兼ねています。

プロヴディフから一歩足を延ばして、山あいの絶景へ!

プロヴディフの美しい旧市街と古代ローマの遺跡を満喫したら、次は少し足を延ばして、周辺の山に隠れたブルガリアの2大名所へ日帰り旅に出かけてみませんか?

国内第2の規模を誇る聖地「バチュコヴォ修道院」での熱気あふれる日曜ミサ体験や、断崖絶壁にそびえ立つ中世の「アセノヴァ要塞」からの大パノラマなど、ローカルバスを賢く乗り継いで予算1人15〜20レフで自力で巡る黄金ルートを次の記事で詳しく解説しています。ヒッチハイクのリアルな体験談や、要塞の入場料を賢く節約する本音レビューも必見です!

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