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ヴェリコ・タルノヴォからブカレストへ国際列車で国境越え!ゴルナ・オリャホヴィサ経由の行き方・切符購入・国境の最新ガイド

ブルガリア

ブルガリアの古都ヴェリコ・タルノヴォ(Veliko Tarnovo)での滞在を満喫した私たちは、次なる目的地であるルーマニアの首都ブカレスト(Bucharest)へ向けて国境を越えることにしました。この区間は長距離バスも走っていますが、今回は世界の車窓からを体現するようなローカル感あふれる「国際列車」の旅をチョイス!

ブルガリアからルーマニアへの鉄道移動は、旅情たっぷりで非常に格安ですが、少しだけトリッキーな手順が必要です。実はブカレスト行きの国際列車はヴェリコ・タルノヴォ駅を直接通らないため、まずは隣町の鉄道ハブ駅である「ゴルナ・オリャホヴィサ(Gorna Oryahovica)」へ市バスで先回りして乗車する必要があります。この記事では、街中での格安切符の買い方、バスでのアクセス、70分の遅延トラブル、国境でのパスポートコントロールの流れまで、実際の体験をもとに完全ガイドします!

🇬🇧 Read this article in English: Veliko Tarnovo to Bucharest by Train: A Complete DIY Border Crossing Guide via Gorna Oryahovica

【鉄道ルート】ヴェリコ・タルノヴォ発ブカレスト行き・移動サマリー

  • トータルの所要時間: 約6時間〜7時間半(バルカン半島の鉄道は遅延が日常茶飯事です)。
  • 交通費の合計: 1人あたり 約30.50 BGN(約2,500円 / $17.00 USD相当)
  • 乗り継ぎ2つのステップ:
    1. ステップ1(市バス): ヴェリコ中心部からゴルナ・オリャホヴィサ駅まで市バス10番で移動(3 BGN / 約25分)。
    2. ステップ2(国際列車): ゴルナ駅(11:15発)から国境のルセ駅を経由してブカレスト北駅へ直行(27.50 BGN / 約6時間)。
  • 乗車時の注意点: 車内での食物・飲料の販売や配給は一切ありません。6時間以上の長旅になるため、必ず事前にスーパーで買い出しをしてから乗車してください!

ヴェリコ・タルノヴォからブカレストまでの道のり

ヴェリコ・タルノヴォからルーマニアへ国境越えする場合、自力で国境ポイントまで行く方法も考えられます。ルーマニアとの国境最寄りの街はRuseになりますが、私たちが調べた限りでは、Ruseの街から国境ポイントまでの公共交通手段はなく、タクシーをチャーターするしかなさそうです。

ブルガリアからルーマニアへは国際列車も運行しており、ヴェリコ・タルノヴォにも近いところだと、Gorna Orjahovica駅から乗車できます。ブカレストまでの所要時間は約6時間です。私たちはこの列車を利用することにしました。

ステップ1:ヴェリコ・タルノヴォの街中で国際列車の切符を買う方法

遠い駅まで行く必要なし!旧市街の隠れた「国際列車切符売り場」

ヴェリコ・タルノヴォ市内の鉄道切符売り場
ヴェリコ・タルノヴォ市内の鉄道切符売り場

鉄道切符は鉄道駅で購入できますが、ヴェリコ・タルノヴォの鉄道駅は街の中心から少し離れています。街の観光エリアに小さな鉄道切符売り場「国際列車専用の乗車券販売所」(Бюро за международни пътнически билети)があり、私たちはそこで切符を購入しました。

場所は中心部の大通り沿いで、バックパッカーにお馴染みの「Tequila Bar Funky Monkey」の斜め向かい、大人のジョークグッズショップ(Sex Shop)のすぐ隣にあります。前日までにここで切符を確保しておくのが、当日の朝にあわてないための鉄則です。

運賃と「現金オンリー」の注意点

ヴェリコ・タルノヴォからブカレストまでの鉄道切符

私たちは翌日11:15発のブカレスト行きのチケットを大人2名分購入しました。座席指定料金込みで、2人合計で54.95 BGN(1人あたり約27.50 BGN / 約2,200円)と、国際列車としては破格の安さです。

超重要注意ポイント: この街中の切符売り場は「現金(ブルガリア・レフ)支払いのみ」です。クレジットカードやデビットカードは一切使えませんので、必ず事前にATM等でレフの現金を十分に用意して向かってください。

ステップ2:市バス10番で乗換駅「ゴルナ・オリャホヴィサ」へアクセス

ツーリストインフォメーション
ツーリストインフォメーション

ブカレストまで約6時間かかりますが、食事の提供や販売はありません。そのため、当日の朝、スーパーで食料を調達して、ヴェリコ・タルノヴォの街を出発しました。

ローカル列車より「市バス10番」を推す理由

ブカレスト行きの国際列車はヴェリコ・タルノヴォ駅を通過しないため、隣町のゴルナ・オリャホヴィサ駅が実際の出発点になります。ヴェリコ駅からローカル線でゴルナ駅へ向かうこともできますが、本数が少なく不便です。最もおすすめなのは、中心部からダイレクトに出ているローカル市バスの10番を利用するルートです。

中心部の観光案内所(Tourist Information)で確認したところ、10番バスは市役所(Municipality)前のバス停から、大通りを東に向かうルートで頻繁に運行しています。午前の時間帯は20分間隔(8:30、8:50、9:10、9:30、9:50、10:10…)で出ているため、非常に使い勝手が良いです。街のメインストリート東向き道路脇にあるバスストップから乗車できるということです。

バス乗車から駅到着まで

Gorna Orjahovica行きのバス停留所
Gorna Orjahovica行きのバス停留所

私たちは滞在していたゲストハウスからすぐ近くの、有名レストラン「Shtastliveca」の隣にあるバス停から9:22発の10番バスに乗り込みました。

10番バス
10番バス

運賃は1人3 BGN(約240円)で、車内にいる車掌さんに直接現金で支払います。バスは渋滞もなくスムーズに走り、わずか23分後の9:45にゴルナ・オリャホヴィサ駅の目の前に到着しました。11:15の出発に対して、かなり余裕を持って駅に入ることができました。

ステップ3:難解なホーム「5-3番線」の謎と70分遅延の洗礼

トルコのイスタンブールからやってくる国際客車

Gorna Orjahovica鉄道駅
Gorna Orjahovica鉄道駅

Gorna Orjahovica駅構内には掲示板があり、私たちが到着した時点で、本来の出発時刻は11時15分ですが、該当列車には70分の遅れと表示されていました。午前7時にソフィアを出発しているはずですが、すでに70分の遅延とは先が思いやられます…。

しかし後から判明したのですが、この列車はソフィア発の車両だけでなく、なんとトルコのイスタンブールから何日もかけて走ってきた国際客車(ボスポラス・エクスプレス)を途中で切り離し、ここでドッキングしてブカレストへ向かうという超ロングラン列車だったのです。そりゃ遅れるわけです(笑)。

存在しないホーム?「5-3番線」の正体

ルーマニア鉄道の車両
ルーマニア鉄道の車両

電光掲示板には、出発ホームが「5-3」と表示されていました。しかし、この駅には物理的に1番線、2番線、3番線の3つのホームしか見当たりません。「5-3番線って一体どこだよ……」と困惑してしまいました。

遅延のおかげで時間はたっぷりあったので、1番線ホームのベンチに座って様子を見ることに。すると午前11:00前、3番線ホームのはるか奥にある、普段使われていなそうな離れた線路に、ポツンと一両だけ綺麗なルーマニア国鉄(CFR)の客車が入線してきました。

不審に思ってホームの駅員さんに切符を見せると、その奥のルーマニア車両を指差して「あれに乗れ」と言います。どうやら、3番線ホームの奥の5番目の線路(=5-3番線)という意味だったようです。ソフィアからやってくる列車に接続してブカレストへ向かうのです。

快適なルーマニア車両 vs 落書きだらけのブルガリア車両

2等席の座席
2等席の座席

線路を渡って客車に近づくと、その編成の差に驚きました。

  • ブルガリア国鉄の車両: 全面ものすごい落書き(グラフィティ)だらけで、エアコンもなし。地元の乗客が数人乗り込んでいきました。
  • ルーマニア国鉄の車両(私たちが乗る指定席): 非常に清潔で、冷房がガンガンに効いており、なんと座席にはスマホ充電用のコンセントまで完備されています!

午後12:30頃、ようやくソフィアから遅れてやってきた本線列車がガチャンと音を立てて私たちの客車に連結。最終的に、私たちのエアコン付きコンパートメントには私たち2人以外に誰も乗っていない貸切状態のまま、12:40にゴルナ駅を静かに出発しました。

ステップ4:ブルガリア出国手続き(ルセ駅での1時間停車)

Ruse鉄道駅
Ruse鉄道駅

列車はのどかな田園風景を北上し、午後3:00頃にブルガリア側の国境の街であるルセ(Ruse)駅に到着しました。時刻表通り、ここでは国境手続きと車両点検のためにたっぷり1時間停車します。この駅からブカレストへ向かう乗客が数人私たちの車両に入ってきましたが、それでも車内はガラガラでした。

国境越えの手続きは驚くほど楽ちんです。重い荷物を持って列車を降りる必要は一切ありません。 座席に座ったまま待っていると、ブルガリアの入国管理官がコンパートメントの通路を回ってきて、パスポートを回収していきます。しばらく車内で待っていると、出国スタンプが押されたパスポートが手元に戻ってきました。午後3:30、列車は再びゆっくりと動き出します。

ステップ5:ドナウ川を越えてルーマニア入国(ジュルジュ・ノルド駅)

車窓のハイライト「友情の橋」

国境河川ドナウ川
国境河川ドナウ川

ルセ駅を出発してすぐ、列車はブルガリアとルーマニアの天然の国境線となっている大河・ドナウ川に架かる「友情の橋(Friendship Bridge)」をゆっくりと渡ります。車窓から見下ろす雄大なドナウ川の景色は、この鉄路国境越え最大のハイライト!橋を渡りきれば、そこはもうルーマニアです。

ルーマニア入国審査と、国境での「SIMカード不通トラブル」の解決策

午後3:50、ルーマニア側の最初の国境駅であるジュルジュ・ノルド(Giurgiu Nord)駅に到着。ここでもブルガリア側と全く同じシステムで、ルーマニアの入国審査官が車内に入ってきてパスポートを回収し、数分後にスタンプを押して返却してくれました。何の手間もなく、無事にルーマニアへの入国が完了です!

国境を越えた瞬間にネットが繋がらなくなった時の裏技: 私たちはブルガリア国内で、「EU圏内ならどこでもデータローミングで通信可能」というSIMカードを購入していました。しかし、ルーマニアの国境に入った瞬間、スマホが完全に電波を失い「圏外(No Service)」になってしまったのです。設定でローミングがオンになっているのを確認しても、一向に繋がりません。 解決策: もし同じ症状になったら焦らずに、「スマホの電源を一度切って再起動(リブート)」してみてください。列車が国境駅から走り出して少し経った頃に再起動したところ、無事にルーマニアの4G電波をキャッチし、弱めながらもインターネット通信が復活しました!

終点:ブカレスト北駅(Gara de Nord)への到着

ブカレスト北鉄道駅(Bucharest Northern Railway Station)
Bucharest Northern Railway Station

ジュルジュ・ノルド駅を出発してから、平坦なルーマニアの平原を走ること約2時間。最終的に、列車は終点であるブカレスト北駅(Gara de Nord)に午後6:50に到着しました。当初のスケジュールからは大幅に遅れたものの、エアコンの効いた静かな車内のおかげで、疲れはほとんどありません。

多くの旅人はこのままブカレスト市内に泊まって観光を始めますが、私たちはこの日のうちにさらに北のカルパティア山脈へと進む強行軍を決意!そのまま駅の窓口で切符を買い、おとぎ話に出てくるような城がある山の街「シナイア(Sinaia)」行きの列車へと乗り継ぎました。そのスリリングな夜の移動劇は、次の記事で詳しくご紹介します!

➡ 次の記事へ:ブカレストからシナイアへ鉄道移動!


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