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ヴェリコ・タルノヴォからブカレストへ鉄道で国境越え

ブルガリア

ヴェリコ・タルノヴォに2泊した後、ルーマニアのブカレスト方面へ国境越えしました。今回は鉄道での国境越えになります。

ヴェリコ・タルノヴォからブカレストまでの道のり

ヴェリコ・タルノヴォからルーマニアへ国境越えする場合、自力で国境ポイントまで行く方法も考えられます。ルーマニアとの国境最寄りの街はRuseになりますが、私たちが調べた限りでは、Ruseの街から国境ポイントまでの公共交通手段はなく、タクシーをチャーターするしかなさそうです。

ブルガリアからルーマニアへは国際列車も運行しており、ヴェリコ・タルノヴォにも近いところだと、Gorna Orjahovica駅から乗車できます。ブカレストまでの所要時間は約6時間です。私たちはこの列車を利用することにしました。

ヴェリコ・タルノヴォでブカレストまでの鉄道切符購入

ヴェリコ・タルノヴォ市内の鉄道切符売り場

鉄道切符は鉄道駅で購入できますが、ヴェリコ・タルノヴォの鉄道駅は街の中心から少し離れています。街の観光エリアに小さな鉄道切符売り場があり、私たちはそこで切符を購入しました。切符売り場はヴェリコ・タルノヴォ街のメインストリート沿い、Tequila Bar Funky Monkeyの斜向かいにあります。

翌日午前11時15分発のブカレスト行きチケットを購入しました。その料金システムはよくわかりませんが、二人分座席指定で合計54.95レフでした。支払いは現金のみ、クレジットカードは使えません。

ヴェリコ・タルノヴォからバスでGorna Orjahovica駅まで移動

ツーリストインフォメーション

ブカレストまで約6時間かかりますが、食事の提供や販売はありません。そのため、当日の朝、スーパーで食料を調達して、ヴェリコ・タルノヴォの街を出発しました。

ブカレスト行きの国際列車はヴェリコ・タルノヴォ駅は通りません。そのため隣のGorna Orjahovica駅まで行く必要があります。Gorna Orjahovica駅まではヴェリコ・タルノヴォ駅からローカル列車で行くこともできますが、バスは市内から乗車できるため、私たちはバスで行くことにしました。Gorna Orjahovica駅行きは10番バスになります。

ヴェリコ・タルノヴォの街中心にあるツーリストインフォメーションで聞くと、10番バスは市役所(Veliko Tarnovo municipality)前を、8:30、8:50、9:10、9:30、9:50、10:10…という頻度で出ており、街のメインストリート東向き道路脇にあるバスストップから乗車できるということです。

Gorna Orjahovica行きのバス停留所

私たちはゲストハウスに近い、Shtastliveca横のバス停で10番バスに乗車しました。

10番バス

午前9時22分に乗車し、Gorna Orjahovica駅に到着したのは午前9時45分でした。運賃は一人3レフです。

Gorna Orjahovica駅にて国際列車に乗車

Gorna Orjahovica鉄道駅

Gorna Orjahovica駅構内には掲示板があり、私たちが到着した時点で、本来の出発時刻は11時15分ですが、該当列車には70分の遅れと表示されていました。午前7時にソフィアを出発しているはずですが、すでに70分の遅延とは先が思いやられます…。

後でわかりますが、実はこの列車、トルコのイスタンブールから来る国際列車だったのです。それですでに大きく遅れが出ていたようなのです。

ルーマニア鉄道の車両

プラットフォーム5−3と表示されていましたが、この駅のプラットフォームは3番までしかありません。とりあえず1番プラットフォームで座って眺めていると、11時前になって、奥のプラットフォームにルーマニア鉄道の車両が1両入ってきました。これはおそらく私たちが乗る国際列車だろうと、3番プラットフォームに行って、そこにいた職員に切符を見せると、やはりルーマニア車両を指さしました。ソフィアからやってくる列車に接続してブカレストへ向かうのです。

2等席の座席

この車両にはブルガリア車両もくっついていて、他の数人の乗客はエアコン無しのブルガリア車両へ乗り込んでいきました。それを見て、私たちも指さされたルーマニア車両の方へ乗車。こちらはエアコン付きで、布シートの座席が4席ずつボックス席になっているタイプでした。座席には充電用のコンセントもあります。よく見ると切符には2等席と表示されていました。

12時半頃になってソフィアから来たらしい車両が接続。でも、私たちの車両は私たちだけを乗せて、12時40分にプラットフォームを出発しました。

ブルガリア国境Ruseで出国手続き

Ruse鉄道駅

ブルガリア側の国境街、Ruseに着いたのは午後3時頃。鉄道スケジュールではここで1時間停まる予定になっています。この駅から乗車する人もいて、ここまで私たち二人っきりだった車両には数人の乗客が乗り込んできました。とはいえ、車内はまだガラガラ状態です。

停車後、そのまま車内の座席で待っていると、職員が回ってきてパスポートを回収していきました。しばらくすると、出国スタンプ押されたパスポート返却され、午後3時半頃、列車は再びプラットフォームを離れました。

ジュルジウ・ノルド(Giurgiu Nord)でルーマニア入国手続き

国境河川ドナウ川

ブルガリアの国境Ruse駅を出た列車はゆっくりと走り、ブルガリアとルーマニアの国境を流れるドナウ川を渡りました。この川を渡るとそこはルーマニアです。

ルーマニア側のイミグレーションはジュルジウ・ノルド(Giurgiu Nord)という街になります。ジュルジウ・ノルドの駅に着いたのは午後3時50分。ブルガリア出国時と同様に職員がやってきてパスポートを回収していきました。

しばらく待ってパスポートが返却されると、列車はすぐに出発。無事にルーマニア入国です。ブカレストまではあと2時間で到着するはず。このとき時刻は午後4時40分でした。

ちなみにブルガリアで買ったSIMカードは欧州連合内であればローミングしてインターネットが使えるはずだったのですが、ルーマニア入国したとたん圏外になってしまいました。設定でローミングをONにしてもネット接続できません。でも、列車が走り出してしばらくしてから携帯を再起動させると、電波が入り、弱々しくはありますが4Gのネット接続も有効だと表示され始めました。ちょっと安心。

ブカレスト到着

Bucharest Northern Railway Station

ジュルジウ・ノルドを出て約2時間でブカレスト北鉄道駅(Bucharest Northern Railway Station)に到着しました。時刻は午後6時50分。予定より大幅に遅れての到着です。

ブカレストにそのまま宿泊すること考えましたが、一気に次の目的地シナヤ(Sinaia)まで電車移動することにしました。その話は、別投稿に書いています。

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