ヴェリコ・タルノヴォは山間の小さな街です。私たちはここに2泊して観光しました。ヴェリコ・タルノヴォの街歩きで訪れた観光スポットを紹介します。
- ヴェリコ・タルノヴォ(Veliko Tarnovo)について
- ツァレヴェッツ要塞 (Tsarevets Fortress)
- ブルガリアの母の像 (Monument of Mother Bulgaria)
- マリア生誕大聖堂教会(Nativity of Mary Cathedral)
- 聖四十殉教者教会 (Holy Forty Martyrs Church)
- 聖ジョージ教会(Saint George church)
- ウラジスキー大司教の橋(Bishop’s Bridge)
- 聖ディミトリウス教会(Church of Saint Demetrius of Salonica)
- トラペジツァ要塞(Trapezitsa Fortress)
- アルバナシ(Arbanasi)へのハイキングルート
- ヴェリコ・タルノヴォでの宿泊施設
- ヴェリコ・タルノヴォでの食事
ヴェリコ・タルノヴォ(Veliko Tarnovo)について
ヴェリコ・タルノヴォ(Veliko Tarnovo)はブルガリア北東部の町で、ヴェリコ・タルノヴォ州の州都です。ヤントラ川沿いに広がるこの街の人口は約7万人(2021年)。
ヴェリコ・タルノヴォはブルガリアで最も古い街の一つであり、人の定住痕跡は紀元前3千年紀のものが確認されています。12世紀から14世紀には、ブルガリア帝国の首都として栄えました。その歴史的建造物は重要な観光資源となっています。
ツァレヴェッツ要塞 (Tsarevets Fortress)
海抜206mのツァレヴェツ丘にある要塞です。この地域には紀元前2千年紀から人が定住していた跡が認められています。要塞の建築が始まったのは12世紀で、その後1393年にオスマン帝国によって完全に征服されるまで、第二ブルガリア帝国の防波堤として重要な役割をになっていました。
要塞には、北、南、西に3つの入口があり、正面ゲートは西向きになります。観光客もここから入場します。そのため、正面ゲートからの写真撮影は午後がおすすめです。
城壁の中には、王宮や処刑場、教会、戦闘塔など、複数の建物が含まれた複合施設であり、今日、その基礎を確認することができます。
オスマン帝国によって焼き払われたツァレヴェッツ要塞は、1930年から修復が開始されました。現在は観光地としてよく整備されており、歩きやすくなっています。英語での説明表記がもっと増えるとありがたいのですが、主要建物に近づくと、ブルガリア語と英語の音声解説が自動的に流れます。ツァレヴェッツ要塞の入場料は一人10月レフ。中にあるトイレは有料で一人1レフ徴収されます。
主の昇天大聖堂(Ascension Cathedral)
丘の頂上に位置する大聖堂は、1985年に再建されました。教会内部にはコンテンポラリーな壁画が描かれています。
また、教会の後ろ側には展望台までのエレベーターが設置されているようですが、私たちが訪問したときは閉まっていました。別途追加料金が必要です。
ボールドウィンの塔 (Baldwin’s Tower)
1930年に再建されたものです。中世の塔を現代風にアレンジして建てられました。階段を上って上まで上がると、要塞城壁の壮大さを確認できます。
ブルガリアの母の像 (Monument of Mother Bulgaria)
ロシア・トルコ戦争、セルビア・ブルガリア戦争、バルカン半島戦争および第一次世界大戦におけるブルガリア人犠牲者を追悼するために建てられました。
「母なるブルガリア」像の周辺には小さな庭園が整備されています。市議会の近くでもあり、街のシンボル的彫像となっています。
マリア生誕大聖堂教会(Nativity of Mary Cathedral)
市内で最も古い大聖堂の一つです。ここにもともとあった古い教会の跡に、1844年に建てられました。独特のカーブに装飾されたアーチが特徴的です。
聖四十殉教者教会 (Holy Forty Martyrs Church)
1230年に建てられた東方正教会です。ツァレヴェッツ要塞正面入口の横にある坂道を下ったところにあります。入場は一人6レフ。
聖ジョージ教会(Saint George church)
1230年建設された、小さな東方正教会です。ブドウの蔓が壁を這うシンプルな建物の中には、古いフラスコ画が残されています。
通常はガイド同伴でなければ中に入れないようですが、私たちが訪れたときは偶然他の旅行者がガイドを伴って入場しており、どさくさにまぎれて中に入ることができました。
ウラジスキー大司教の橋(Bishop’s Bridge)
遠目には木造橋に見えるこの橋は、市内で最も古い橋の一つです。土台は石で造られているので、完全に木造ではありません。タルノヴォ司教の資金により、1774年に完成しました。ツァレヴェツ要塞とトラペジツァ要塞を繋ぐ橋でもあり、かつてはアルバナシ村への唯一の道でした。
聖ディミトリウス教会(Church of Saint Demetrius of Salonica)
石とレンガを交互に配置するデザインで建てられた美しい教会です。最近修復されました。この教会もガイド無しで中に入ることはできません。残念ながら、今回は、外から写真を撮るだけでした。
トラペジツァ要塞(Trapezitsa Fortress)
ツァレヴェッツ要塞の反対側、トラペジツァ丘の上に建てられた中世の要塞です。
この地域には、紀元前4千年(金石器時代)の集落の痕跡が見つかっており、青銅器時代から初期鉄器時代にかけては、トラキア人の定住が認められています。要塞として完成されたのは、13世紀から14世紀の第二ブルガリア帝国時代と考えられています。タルノヴォがブルガリア首都であった時代、ツァレヴェッツの次に重要な要塞でした。
アルバナシ(Arbanasi)へのハイキングルート
アルバナシ(Arbanasi)は、ヴェリコ・タルノヴォの北東にある小さな村です。ここにも歴史的建造物が点在しています。
宿泊施設もあるので村に滞在することもできますが、ヴェリコ・タルノヴォ北の自動車道からアルバナシまでのハイキングルートがあり、日帰りで訪れることもできます。ハイキングルートは、Maps.meの方に詳しく表示されているので、そちらを参照してみてください。私にはいささか急勾配過ぎてアルバナシの村まで歩いて上るのは断念しました。
ヴェリコ・タルノヴォでの宿泊施設
ヴェリコ・タルノヴォでは、Family Hotel Varushaに宿泊しました。家族経営のアットホームなゲストハウスです。
WiFiは各フロアにルーターがありますが、たまたま私たちが泊まっていた2階のルーターが壊れていてネット接続がショボかったことと、クリスがシャワーを浴びている最中に水道供給が止まったことを除いては、素敵な滞在地でした。
ヴェリコ・タルノヴォでの食事
ヴェリコ・タルノヴォでの食事は、Mehana Tihiyat kutを利用しました。シンプルな料理が中心ですが、この街のツーリストエリアにあって、お手頃価格でした。
ドラフトビール500mlが4レフ以下で飲めるのもうれしい。スタッフは英語も上手です。
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