ラジャアンパットに一週間滞在したあと、アンボン経由でバンダ諸島を目指すことにしました。
ソロンからアンボンまで飛行機で行くこともできますが少しお高いので、時間に余裕のある私たちはペルニ船で行くことにしたのです。
ラジャアンパットからソロンへパブリックボートで移動
ラジャアンパットのクリ島に宿泊しました。クリ島からワイサイまではボートで一時間の距離です。今回は運良く隣のゲストハウスに宿泊していたイタリア人ツアー客のボートに便乗させてもらうことができました。
私たちの宿泊施設でボートをチャーターすると500,000ルピアかかります。他の観光客と相乗りさせてもらい、二人で200,000払いました。かなりの節約です。
クリ島を午前11時半に出たボートは、大きなエンジンを二台搭載しており、ワイサイまで30分で到着できました。
ワイサイからソロンまではパブリックボートが運行しており、午後2時に出る便があります。チケットオフィスで切符を購入。エコノミークラスは一人125,000ルピア。
パブリックボートでソロンまでは約2時間です。ソロンのPelabuhan rakyat港に着きます。
ここからホテルまではタクシーを使いました。Grabアプリで料金を調べて、その価格でタクシー運転手と交渉して乗り込みます。
ソロンでペルニ船のチケット手配
その日はソロンに一泊しました。翌日、3月7日午後6時発のアンボン行きペルニ船があるので、それに乗ります。
翌朝、つまり乗船当日、ペルニ船のチケットオフィスで切符を購入しました。
ソロンからアンボンまでは一人231,000ルピア。この船は席が埋まっているらしく、「No Seat」の切符しか取れませんでした。
ソロンからアンボンまで23時間ですので、ベッド無しはつらいです。実際に乗船したら、乗務員と交渉してキャビン(客室)を入手したいと思います。
当初の予定では、アンボン到着の8日夜に、アンボンからバンダネイラ行きのペルニ船が出るはずでした。ところが先週からの悪天候のため、ペルニ船のスケジュールが乱れているようです。
バンダネイラ行きの船は、9日の午後6時発に変更されており、この船のチケットも同時に購入しました。アンボンからバンダネイラまでのエコノミークラスは一人110,000ルピアです。アンボンで一泊することになります。
ソロン発アンボン行きDOBONSOLO号に乗船
DOBONSOLO号は1993年造船。全長146m、幅23m、高さ41.5mの巨大客船です。体が大きい割に乗客キャパシティは大きくなく1974人。どうりで「No Seat」になるわけです。
ペルニ船は、ワイサイ-ソロンのパブリックボートが出る港ではなく、Pelabuhan Sorongから出港します。
切符購入時に、午後3時に港へ来るようにといわれたので、3時にすぎに港へ行きました。船はすでに入港しており、乗船も始まっていました。
ソロン港の建物の入口付近にチェックインカウンターがあるので、そこで乗船券を印刷してもらいます。その乗船券を持って、中に入り乗船しました。
船に乗り込むと、その踊り場にすでに乗客があふれています。マットレスや紙を敷いて陣取っているのです。エコノミークラスのベッドは満席ですが、それ以上に乗客を詰め込んでいる状態です。
以前ペルニ船に乗ったときは、船のデッキ床で一晩過ごしたこともあります。でも、できれば床ではなくベッドで横になりたいものです。
乗船後、速やかに制服姿の乗務員を探し出し、「アダ キャビン(Ada cabin:キャビンはありますか)?」と夫が尋ねました。ペルニ船でこう質問して「ティダック アダ(Tidak ada:ありません)」といわれたことはまだ一度もありません。
このときの制服乗務員は「アダ(あります)」といって、ついてくるように促しました。階段を上ると彼は別の乗務員に私たちを受け渡し、その乗務員はさらに私たちを6階デッキに連れていき、白い制服の乗務員に引き合わせました。
白服の乗務員は奥に鍵を取りに行ってから、私たちをファーストクラスと書かれたエリアに連れていき、そのキャビンをあてがってくれたのです。
今回は、乗務員の客室ではなく、客室としてのファーストクラスキャビンでした。中の様子は動画に収めています。
白服の乗務員は一部屋700,000ルピアと言いましたが、夫が交渉して500,000ルピアになりました。ホットシャワーとトイレ、デスクがついたツインルームです。
ペルニ船でキャビンに宿泊したときはいつもそうですが、夜になるとエアコンがよく効きます。ブランケットはないので、長袖等を用意しておくのがおすすめです。
アンボン到着
ソロンからアンボンまでは23時間。ソロンとアンボンの間に時差はありません。到着予定時刻は翌日8日の午後5時でしたが、実際には予定通りより早く午後3時ごろに到着しました。
アンボンに一泊し、翌日の船でバンダネイラへと向かいます。
アンボンはインドネシア東部の中でも最大級の都市で、マルク州の州都でもあります。人口は2012年の時点で31万人。大きな都市ですので、バンダの田舎に行く前に必要なものの買い物をすませました。
切符を購入したときは、9日の午後6時発、翌朝8時にバンダネイラ到着の予定でした。でも、当日アンボンのペルニ船チケットオフィスに行って確認したところ、船は遅延しており、午後10時の出港に変更されたといわれました。
そのため、乗船時間の午後6時くらいまで時間をつぶし、アンボン港へ行きました。
アンボン港でバンダネイラ行きの船PANGRANGO号に乗船
アンボン港に着いたのが午後6時ごろ。すでにたくさんの人と荷物であふれていました。入場は、8時開始だといわれ、さらに待つこと約30分。
建物の入口に向かって左側に乗船券のプリンターがあり、午後6時半頃カバーが外されて使えるようになりました。チケット購入時にもらったバーコードとQRコード入りの紙をスキャンして乗船券を印刷します。
乗船券は入手できたものの、まだ入場はできないといわれ再び待ちます。
PANGRANGO号は1995年に造船された客船で、全長74m、幅8.5mと、これまでのペルニ船に比べると小さいです。乗客キャパシティは496人。
乗り込むと至る所に人はもちろん、荷物がひしめき合っています。この船でもキャビンを取ろうと複数の乗務員に問い合わせました。しかし、船のキャパシティが小さい上に、キャビンを狙う乗客が多いようで、客室を手配する乗務員も強気です。
ビツンからテルナテまでの船では看護師の部屋で250,000ルピア。テルナテからソロンまでは電気技師の部屋で450,000ルピア払いました。ソロンからアンボンまでは乗務員の部屋ではなく正規のファーストクラスキャビンで500,000ルピアだったのです。
それに比較すると割が悪いのですが、今回は正規のセカンドクラス客室で4ベッドの部屋で500,000ルピア払いました。それでも部屋が確保できただけラッキーだったと思います。
バンダネイラ到着
遅延のため夜10時に出るといわれた船はさらに遅れて深夜12時に出港しました。翌日バンダネイラ到着は午後2時でした。
バンダネイラを出たあと、船はさらに南下してサウムラキ(Saumlakki)へと旅を続けます。
コメント