ホーチミン市(サイゴン)のチョロンは、ベトナム最大の中華街といわれています。かつて華僑の大富豪が住みつき開拓したこの土地には、その時代を偲ぶ建物が残っています。
ホーチミン市の主要な観光エリアからは少し離れているため、訪れる外国人旅行者はあまり見かけませんでした。
私たちは、今回たまたまチョロン地区の近くにホテルをとったので、このエリアへ足を伸ばしてみました。
鳳山寺(Phung Son Temple)
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19世紀初頭に建てられた仏教寺院です。その後数回改装されています。
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中はけっこう広くて、いくつかの像が設置されています。
温陵会館(Quan Am Pagoda)
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19世紀に建てられた中国仏教寺院です。福建省からの華僑によって建てられました。
カラフルで華やかな内装です。
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オートバイがせわしなく走るメインストリートから一歩入ったところにある小さな寺院です。中に入っていくと思いのほか広いお寺です。
地元の人が多くお参りに来ていて線香の香りに落ち着きました。
天后宮(Thien Hau Pagoda)
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資料がなく、正確な建立年度は不明ですが、何度も改装が行われているようです。18世紀、中華商人たちはモンスーンの風に乗ってベトナムと諸国を行き来していました。そのため一度ベトナムに渡航すると滞在期間は長くなり、彼らが集う場所として天后宮を作ったといいます。
華僑商人たちは、その後中国情勢の悪化のためこの地に永住することになります。
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螺旋状の線香がたくさん吊り下げられた中華寺院です。古き中国の建築様式で建てられており、収められている工芸品も素晴らしいです。
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特に、屋根や梁などのレリーフが美しいので見上げながら見学しましょう。カラフルで、今にも動きだすそうな像が屋根に所狭しとほどこされています。
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祈りをささげる本殿の頭上には、何重にも精緻に彫られた立体的な木彫のレリーフが設置されています。
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生き生きと作られたレリーフは、華僑商人らの物語を示しているのでしょうか。見れば見るほど、吸い込まれるような巧妙さです。
先ほどの温陵会館とは打って変わったシックな面持ちです。エントランス部分は改装作業が行われていて、新たなペイント塗り直されていました。
チョロンモスク(Cho Lon Masjid)
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このエリアにはモスクもあります。1930年代に建てられたものです。
この地のイスラム教徒は、シンガポールやマレーシアから移り住んだ人々に多いようです。
明朝村役場(Ming Dynasty Ancestors Village Hall)
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カラフルできちんと手入れされている雰囲気の場所に見えましたが、残念ながらこのときは閉まっていて中に入ることができませんでした。
天后宮と同じく、屋根の装飾が素晴らしく、瓦にほどこされた飾りレリーフも美しいです。
オンボン寺(Ong Bon Temple – Nhi Phu Temple)
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1730年代に建てられた寺院です。その後何度か改装されていますが、福建華僑による以前の趣きを残しています。
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木造のフレーム、レンガ壁、瓦屋根によって構成されており、木造フレームには蓮の花があしらわれています。
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当時の寺院や廟は華僑たちが集う場所でもあったようです。そのため、今もミーティングルームとしての部屋が残されています。
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私たち日本人にも馴染みが深い物語「西遊記」の壁画がありました。その横には孫悟空の像も設置されています。
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疲れたらベトナムコーヒーで
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見どころ一つ一つは大きくなく、チョロンエリアに集まっているためテンポよく観光できます。すべて歩いて回っても数時間とかかりませんでした。
地元の人がお参りしている姿は見かけましたが、外国人観光客はほとんど見ませんでした。
また、ホーチミンの下町的な地区になりますので、バイク部品の問屋街があったり、衣料小物の店舗が並ぶ路地があったりと、ベトナムの日常風景を眺めながら歩くのも楽しいです。
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そして、蒸し暑い日に歩き回って疲れたら、ココナッツジュースやさとうきびジュース、ベトナムコーヒーで休憩しましょう。
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