バンダネイラからアンボンまでペルニ船で移動しました。このルートで運行しているペルニ船はパングランゴ(Pangrango)号とサブックヌサンタラ(Sabuk Nusantara)106号とがあります。
サブックヌサンタラ106号
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パングランゴ号は、アンボンからバンダネイラへ来る際に乗りました。
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今回はサブック号という船に乗ります。この船に乗るのは初めてでしたが、客船というよりむしろ貨物船なのです。乗客キャパシティは大きくありません。
サブックヌサンタラ106号は、全長62.80m、幅12.00m、高さ4.00m、乗客キャパシティ404名、貨物容量100トンというスペックです。2018年造船と比較的若い船。
バンダネイラでペルニ船チケットを購入
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ペルニ船のチケットはバンダネイラのチケットオフィスで購入できます。チケットオフィスの前にはホワイトボードがあり、ペルニ船スケジュールを確認できます。
私たちが購入したのは、3月24日のサブックヌサンタラ号ですが、翌日、25日にはパングランゴ号がバンダネイラからアンボンに向けて出港する予定でした。
サブック号は、24日の早朝すでにバンダネイラ港に入っていたので、当日の朝、キャビンが取れるかどうか聞きに行ったのです。二人用個室だと乗務員室になり、700,000ルピアだといわれました。大部屋(たぶん8人部屋)なら、1ベッド当たり250,000ルピアだということですが、他の乗客との相部屋になります。ーーーどちらもいささかお高いです。
24日のサブック号は、予定では午後3時発、25日のパングランゴ号は午前7時出発予定だったのです。それで、エコノミークラスのベッドが確実に取れそうなパングランゴ号の方がいいんじゃないかと、パングランゴ号の切符を購入しようとしたのですが…。
バンダネイラのチケットオフィスで、翌日のパングランゴ号の切符を買おうとしたら、翌朝午前7時に出るはずの船は「午前1時に入港します」といわれました。つまりその日の深夜1時にバンダネイラへ到着するということなのです。
「それで、バンダネイラ出発は午前7時ですか」と聞くと、「おそらく午前3時か4時か、それとも7時になるかもしれません」という回答。
ペルニ船は出発2時間前から乗船できますが、午前3時に出るかもしれないとなると、遅くとも午前2時から港でスタンバっていなくてはいけません。これはあまりよろしくないということで、パングランゴ号はあっさり諦めることにしました。
ちなみにパングランゴ号の場合は乗船券一人110,000ルピアですが、サブックヌサンタラ号は「No Seat」切符ですが20,000ルピアと格安でした。この場合、食事は含まれません。
サブックヌサンタラ106号に乗船
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チケットオフィスで切符購入の際に、「船は午後4時に出るので、3時には港に来てください」といわれました。
食事が出ないため、近くのレストランでナシゴレンをテイクアウト。バナナと水も準備して船に乗り込んだのは午後2時半くらいです。
朝、キャビンを打診しに来たときは静かだった港ですが、このときは大勢の人でごった返していました。貨物船だから乗客はそれほど多くないだろうと予想していたのですが、とんでもない間違いでした。
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これはキャビンが手配できないと、床(甲板)で寝るにも寝る場所が無くなりそうです。再び乗組員とキャビンの交渉。相変わらず言い値は700,000ルートでしたが、600,000ルピアにまけてもらって取引成立です。
なんとかキャビンを確保。エアコン、トイレ、シャワー付きです。
鍵をもらって、少し船内を歩いてみましたが、本当に人だらけです。甲板も通路も踊り場も、たくさんの乗客とその荷物でひしめき合っていました。
キャビンが手配できて本当にラッキー、とくつろいだものの、船は4時になっても5時になっても出港する気配がありません。
おそらく大量の魚貝類を積み込んで、船は6時になって、やっと出港しました。
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このときはラマダンの時期で、インドネシアの人々は日没まで食べ物や飲み物を口にしません。船の甲板は、遠ざかっていくバンダネイラ島の反対側に沈む夕陽を眺め、日が没むのを今か今かと待つ人でいっぱいでした。
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バンダ火山の周りを回り込む形で進むので、夕陽に出らされた山の裾野に黒い溶岩道を見ることができます。
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アンボン到着
サブックヌサンタラ106号は予定時刻に3時間の遅れでバンダネイラを出港しました。海は穏やかで順調に航海し、アンボンには翌朝午前8時ごろ到着しました。
私たちは、ここから公共交通機関を使って、アンボン空港へと移動します。
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