ラオス語で「4千の島々」を意味するメコン川の楽園、シーパンドン(Si Phan Don)。欧米人バックパッカーに絶大な人気を誇るこのエリアで、私たちは最大の島であるドン・コーン(Don Khong / コーン島)に滞在しました。実は私、11年前のラオス旅でもシーパンドンの島に滞在したことがあり、今回は夫のクリスと一緒にのんびり島内をサイクリングするのをとても楽しみにしていたのです。
しかし、旅の計画というものは時に予想外の方向へ転がるもの。到着早々のぼったくり未遂(前回の記事参照)に加え、現地で借りたレンタサイクルが想像を絶するシロモノで、私たちのライフは初日で一気にゼロに……(苦笑)。結局、予定を大幅に短縮してわずか1泊で島を脱出することにしました。この記事では、私たちがコーン島を早々に離れることを決めた理由から、早朝の誰もいない船着場での焦り、そして運よくパクセー行きのミニバスを捕まえられたリアルな移動の一部始終(2022年12月滞在時の体験)をお届けします!
🇬🇧 Read this article in Enlish: Escaping Si Phan Don: A Quick Exit from Don Khong to Pakse by Minibus
シーパンドン(コーン島)脱出クイックサマリー
- 島内観光の注意点: コーン島での移動の基本はレンタサイクルですが、車両のメンテナンス状態が非常に悪いものが多いです。借りる前にお尻のサドルやブレーキ、チェーンを念入りにチェックすることをおすすめします。
- パクセー行きのバスの捕まえ方: コーン島(または対岸のハッサイクン周辺)からパクセー行きのローカルバスやミニバスが発車するのは、朝7:00〜8:00の間がゴールデンタイムです。
- 移動にかかった費用・時間: 運よく途中で拾ってもらったミニバスで、パクセーまで1人 100,000 Kip。所要時間は約2時間15分と、驚くほど爆速で戻ることができました。
1. 憧れのコーン島サイクリング…のはずが、お尻と腰の限界で断念
シーパンドンで最も面積が広く、のどかな田園風景が広がるコーン島。私たちは島をまったり巡ろうと、レンタサイクルを扱っている数軒のゲストハウスの中から自転車を借りて、意気揚々と走り出しました。
ところが、この自転車の状態がとにかく最悪だったのです。
サドルはカチカチでクッション性が皆無、ペダルを漕ぐたびにガタガタと体に振動がダイレクトに響きます。舗装されていないラオスの未舗装路(ダート)を半日サイクリングしただけで、私もクリスもお尻と腰に激痛が走り、完全にノックアウトされてしまいました。
本来の計画では、少なくとも2泊は滞在して丸1日半はサイクリングを満喫する予定だったのです。しかし、たった半日で「これ以上あの自転車に乗るのは物理的に無理だ……」と断念。他にこれといってエンタメがある島でもないため、私たちは急遽、翌朝一番に島を出て拠点であるパクセーへ戻ることを決意しました。
2. 朝6時半の船着場はゴーストタウン!島からの脱出ルートを探す

翌朝、私たちは荷物をまとめて朝6時半に島のボート船着き場へと向かいました。 しかし、到着した船着場には人っ子一人おらず、シーンと静まり返っています。ラオスの朝は早いイメージがありましたが、早すぎたせいか船頭さんも誰もいません。
どうしたものかと途方に暮れていると、近くのゲストハウスのオーナーさんが通りかかり、貴重なローカル情報を教えてくれました。
「パクセー行きのバス(ミニバンやソンテウ)は、だいたい朝7時から8時の間に出ているよ。もし確実に捕まえたいなら、島を船で出るんじゃなくて、南側にある大きな橋(本土と島を繋ぐコンクリート橋)のふもとまで行った方が、車の通りが多いから拾ってもらいやすいよ」
オーナーさんが教えてくれた橋のふもとまでは、ここから約5.5km。大きなバックパックを背負って歩くと丸1時間はかかる距離です。一瞬怯みましたが、「バスを待ってここで立ち往生するくらいなら、少しでも前に進もう!」と、私たちは腹をくくって南に向かって歩き始めました。
3. 朝7時にパクセー行きのミニバスに遭遇

バックパックの重みを感じながら、トボトボと島の道路を歩き始めて約15分。 後ろから1台の車が砂煙を上げて近づいてくるのが見えました。ダメ元で手を挙げてアピールしてみると、なんとキキーッと目の前で止まってくれたのです。
それは、まさにお目当てのパクセー行きのローカルミニバスでした!めちゃめちゃラッキーです!
- 乗車時刻: 朝7:00ちょうど
- 運賃: 1人 100,000 Kip
パクセーの旅行会社で手配するツーリストバスと違い、地元の人も利用するローカルなミニバスだったため、価格も良心的。乗り込むとエアコンが効いていて、お尻と腰を痛めた私たちにとってはまさに天国のような乗り物でした。
ミニバスはそのまま橋を渡って幹線道路に入り、一切のトラブルなくノンストップで北上。午前9時15分頃には、あっという間にパクセーの街中心部に到着してしまいました!実はこの「爆速でパクセーに戻れたこと」が、この後の旅の運命を大きく変えることになります。
4. パクセー到着からそのままターケーク行き寝台バスへ直行!
パクセーのバスターミナルに到着した私たちを待っていたのは、さらなる驚くべき偶然でした。
なんと、ターミナルに到着すると、まさにこれから出発しようとしているターケーク(Thakhek)行きの寝台バス(スリーピングバス)が目の前に停まっているではありませんか!通常、ラオスの長距離寝台バスは夜便が多いのですが、この時は奇跡的に午前発の便(または経由便)が出発する直前だったのです。
サイクリングでお尻と腰がバキバキだった私たちにとって、「横になって移動できる寝台バス」はまさに救世主。パクセーでの滞在を挟むことなく、私たちはそのままチケットを買い、吸い込まれるようにその寝台バスへと乗り込みました。こうして、シーパンドンを脱出したその日のうちに、一気に中部ターケークまで北上する大移動がスタートしたのです。
パクセーからターケークへの寝台バス移動の全貌はこちら! ラオスの寝台バスの車内の様子(実は2人席で狭い!?)、料金、ターケークまでのリアルな所要時間や、有名な「ターケーク・ループ」のバイク旅については、こちらの記事で詳しくレポートしています: [パクセーからターケークへの寝台バス移動ドキュメント!車内のリアルな居心地と到着後の過ごし方]
まとめ & 次の旅へ
私たちのシーパンドン滞在は、結果的に1泊で終了というほろ苦い結果になりました。しかし、そのおかげで早朝のミニバスを引き当て、さらにパクセーからターケーク行きの寝台バスにそのまま飛び乗るという、スリリングで最高に無駄のないプラチナ(弾丸)ルートを繋ぐことができました!
こういう予定変更と、カチッとパズルがハマったような移動の快感こそが個人旅行の醍醐味です。お尻の痛みは寝台バスのベッドでじっくり癒すことにして、舞台は再び、洞窟と大自然の街ターケークへと移ります!
➡前回の移動編を読む:パクセーからシーパンドンへの行き方!ツーリストバスの予約方法と船着場でのぼったくり回避策
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