ベトナムからラオスへ陸路で国境を越えます。
陸路での国境越えに際して、イギリス人夫はビザを取得する必要があります。そのため、アライバルビザを発行してくれるチェックポイントを選びました。
ベトナムのフエからミニバスでラオスへの国境の町を目指し、そこから歩いて国境を越えます。
ベトナムからラオスへの国境越えとアライバルビザ
本文を書いている現時点で、日本のパスポートを持っている人は15日以内の滞在で観光目的であればラオスのビザを取得する必要はありません。
しかし私の夫はイギリス人です。イギリスパスポートではビザの取得が必ず必要となります。
しかも私たちは15日を超えて滞在する可能性がとても高いので、いずれにしても私も30日ビザを取りたいのです。
コロナの前であれば、ベトナムからラオスに抜ける国境は六つのポイントが開いていました。しかし現在アライバルビザを発行してくれるチェックポイントは2箇所しかありません。
その2つのチェックポイントの南側にあるラオパオ国境チェックポイントを通ることにしました。
ラオス30日ビザの取得申請準備
私も夫も陸路で入国するそのチェックポイントでアライバルビザを取得します。そのために必要なのが証明写真2枚と6か月以上の残存期間があるパスポートです。
証明写真は持っていなかったので、フエの街中で撮影する必要がありました。ラッキーなことに証明写真を撮影してくれるスタジオを見つけ、そこで写真を撮ってもらいました。
Minh Quyen Photo Studio
093 526 72 32
https://maps.google.com/?cid=9218534164647699458&entry=gps
証明写真の料金は一人4万ドンでしたので、二人合わせて8万ドンです。
実は、ラオスの国境入国に際して、証明写真がなくても代わりに US 1ドルを支払えばビザを発行してもらえるという情報があります。
証明写真を撮ってもらうよりも、国境で1ドル支払うほうが金額的には安くつく計算になりますが、この情報の信憑性も疑わしいので、今回は写真をちゃんととってもらうことにしました。
ラオスの30日間ビザ発行の手数料は、現時点で US 40ドルです(日本人に対して)。
フエからラオバオ国境チェックポイントまでの道のり
フエからラオバオまではバスが運行しています。
ゲストハウスの人によりますと1日一本しかバスがないそうですが、これはあとで嘘だと分かります。
ともかく情報が少なく、他に選択肢はないので朝8時頃にゲストハウスまで迎えに来てくれるミニバスを選びました。
運賃は一人32万ベトナムドン。ディスカウントしてもらって30万ドンになりましたが、これ実は地元の方の3倍〜5倍の価格です。
最安値で買うなら、ラオバオ行きのバスが出ている北ターミナル(Northern Bus Station Hue)で買いましょう。
午前8時15分ゲストハウスでピックアップ
ゲストハウスの人によると、ラオバオまでのバスは1日一本ということで、午前8時ごろホテルまで迎えが来てくれる手はずになっていました。
午前8時から8時半の間に迎えが来るという話でしたが当日迎えに来てくれたのは8時10分。
数分走行して停車したのは、ラオバオ行きのバス乗り場。といっても、実際にはここではなく北側バスターミナルから出発します。
バスターミナルというよりも、ただの駐車場という雰囲気ですが、ここでラオバオ行きのミニバンに乗り換えました。
ミニバンの後ろ扉に携帯電話の番号が表示されていました。この番号に電話して直接チケットを買っても、安い価格で購入できるでしょう。
ラオバオ国境ポイントまでのバス
フエからラオバオ国境ポイントまでの直行バスは15人乗りのミニバンです。
バスの中はこんな感じ。
私たちがバス乗り場に着いた時はまだ誰も乗客がいない状態で、少し待って出発するということになりました。実際に出発したのはほぼ午前9時です。
バスはもう一度街中に戻り、ゆるゆる走って乗客を集めて行きます。
そして、本来のバスターミナル、北ターミナルに到着しました。
ラオバオ行きのバスチケットを直接手配するなら、ここに来て手配しましょう。
このバスターミナルに着いたのは午前中9時半ですが、ここで半時間近く待たされました。けっきょく出発したのは午前10時でした。
ラオバオ国境ポイント到着
フエのゲストハウスを出たのが午前8時15分。北バスターミナルを出発したのは午前10時です。
ここですでに時間を無駄にしていますが、バスは相変わらず乗客や荷物を拾ったり下ろしたりしながらゆるゆると進みます。
ラオバオ国境ポイントに到着したのは午後1時でした。
ここからは歩いてベトナムとラオスの国境を越えます。
まずはベトナム側のイミグレーションで出国手続きを行い、そして続いてラオス側の国境ポイントでラオス入国手続きを行います。
ベトナム側のイミグレーションに到着すると、ラオスキープの札束を手にしたベトナム人女性が声をかけてきました。
ベトナムドンをラオスキープへ両替してくれるというのですが、とにかくしつこい。しかも、レートも絶対悪いので、無視してどんどん進みます。
建物の中に入ると窓口があるので、ここでパスポートを提示して出国スタンプを押してもらいます。それから、ゲートをくぐってラオスに入国します。
このときたまたま目に入ったのが、サワンナケート行きの寝台バスでした。上の写真にも映り込んでいますが、ダナンからの国際バスで、ちょうど出国手続きをしているようです。
私たちはラオス入国後、どの街に滞在するか決めていなかったのですが、サワンナケートは候補地のひとつだったのです。
できることなら、このバスに便乗して、一気にサワンナケートまで行ってしまいたい。なんて、ぼんやり考えながら歩きました。
ベトナム側のゲートをくぐると、ラオス側のゲートが見えてきました。
てくてく歩いて、ラオス側の国境ゲートをくぐるとラオス側のイミグレーションが見えて来ます。
イミグレーションの建物に向かって歩いていると、横から「どこまで行くの?」と英語で話しかけてくる人がいます。
彼も外国人で、どうやらラオスの街まで行くバスを待っているらしいのです。
「バスがどこから出るか知ってる?」と聞くので「さっき、サワンナケート行きのバスがそこいたよ」というと、彼も身を乗り出してバスの存在を確認しました。このあと、彼らとサワンナケートまで同じバスで移動することになります。
ここで入国手続きを行います。
日本人は15日までの滞在の場合、ビザ無しで入国することができます。しかし、イギリス人夫は入国に際してビザが必須であり、なおかつ15日以上滞在したいので、30日滞在の観光ビザを申請しました。
陸路国境越えでラオスのアライバルビザを取得
ラオス側の国境ポイント、デンサバーンで30日アライバルビザを申請しました。
先ほども書きましたがラオスの30日ビザ取得に必要なものは以下の3点です。
- 残存期間が6ヶ月以上あるパスポート
- 証明写真2枚(45mm×35mm)
- 手数料 US $40
ただし実際には必要なものが異なっていたので、詳しく書いておきます。
ラオスのイミグレーション入ると左側にVisaと書かれてた小部屋があるので、そこで手続きしましょう。
職員にパスポートを見せて、ビザ申請フォームをもらいます。
「日本人はビザ無しで入国できますけど?」と言われましたが「15日以上滞在したいので」というと必要書類を渡してくれました。
必要書類を記入してパスポートと一緒に提出します。すると、写真を1枚出すように言われました。さらに手数料として、一人US45ドル払えと言います。
「US40ドルと大使館のサイトに書いてましたけど」というと、「それは間違いで、実際には45ドルです」といいます。辺境イミグレーション職員がビザ手数料を上乗せして徴収することは、東南アジアの国ではよくあることです。
しかも「レシートを発行してもらいたいんですけど」というと「発行するには少し時間がかかります」と言います。
ここでグダグダやり合っているよりも、今日はできればサワンナケートまで一気に移動したいので、大人しく支払うことにしました。
つまり、証明写真は1枚ですんだものの、ビザ手数料は二人で10ドル余計にかかったことになります。
ラオス入国後、サワンナケートまで一気に移動
ラオスのビザは程なく発行され、パスポートに貼り付けられました。今日、12月1日より30日有効の観光ビザです。
手続きを終えてお手洗いを済ませ、建物の外に出ると、先程のサワンナケート行きのバスが待ってくれていました。
値段を聞くとひとり20万キープだと言います。前情報では10万キープだったので2倍の価格です。
無視してローカルの交通手段を使い近くの街まで行ってもいいのですが、できることならサワンナケートまで一気に移動できれば楽ちんですよね。
ただ、問題は私たちはラオスキープをまったく所持していないということです。
米ドル払いでもいいかと聞くとちょっと渋い顔をされました。でも、ベトナムドンでも足りるだけの現金はないよと、ドンをちらつかせると「ドンでいい」と言います。
けっきょくUS10ドル渡して足らない分はベトナムドンを渡したのですが、多分合計で40万キープ分もなかったと思うのだけれど。ま、いいか。
バスは寝台車ですが、サワンナケートに、夕刻までには着くはずです。
運賃を支払って乗り込むと車内は土足禁止でした。入り口で靴を脱ぎ、黄色いプラスチック袋を渡されて靴を入れるように言われます。
寝台バスは二段ベッドになっているタイプですが、上段は誰も乗客がおらず、下段ベッドもかなりガラガラでした。
案内されたベッドに落ち着くと、ラオスのイミグレーション手前で声をかけてきたフランス人が乗っていました。
「春には日本旅光を予定してるんだ」なんて、日本の話で盛り上がり、ベトナム製だけど日本っぽいお菓子をもらって食べました。
サワンナケート到着
サワンナケートまではバスで5時間かかると聞いていたのですが、バスはぐんぐん走り約3時間で到着することができました。
フエを朝8時に出発し、サワンナケート到着は午後5時。丸一日の移動でしたが、その価値はあったと思います!
コメント
初めまして。
突然のコメント失礼いたします。
私も数日後に、フエからサワンナケートまで移動を予定しているですが、現在サワンナケート行きの直通バス(国際バス)は運休している状態なのでしょうか?
もしよろしければ、ご返信いただけると幸いです。
よろしくお願いします。
MIYUさん、こんにちは!コメントありがとうございます。
返信が遅くなり申し訳ございません。
数日後、とおっしゃっているので、もう遅いかもしれません(もうすでにラオス入国されているかもしれませんね^^)が、フエからサワンナケート行きの国際バスは運行しているはずです。
フエのゲストハウスや旅行代理店で問い合わせてみてください。
バックパッカーに人気のルートですし、国境ポイントは開いています。
楽しい旅になることをお祈りしております!!