コーカンドで3泊したあと、絹工場見学のため、マルギラン(Margilan)へ行きました。
ウズベキスタンで使い倒しているYandexを利用したイージーな移動でしたが、途中で事故に遭遇したり、ハプニングもありました。しかし、ウズベキスタンでは車の事故は日常茶飯事なのです。
ウズベキスタンの運転事情にも触れています。
コーカンドからマルギランまでの行き方
コーカンドの街中心からマルギラン(Margilan)までは約75kmです。マルギランまでの乗り合いタクシーがありますが、乗り場は街中心から少し離れたKokand Central Bus Station(Üçköprik Oto İstasyonu)になります。
地元の人の話によると、Üçköprik Oto İstasyonuからマルギランまでの乗り合いタクシー相場は一人40,000〜50,000ソムだそうです。ただ、私たちのように市内中心に宿泊している場合、乗り合いタクシー乗り場までの移動に費用がかかります。歩けない距離ではありませんが、荷物を持ってあるくのは厳しい距離なのです。タクシーで行く場合、Üçköprik Oto İstasyonuまで10,000ソム前後かかると思われます。
一方、ウズベキスタン旅行中大活躍してくれているYandexで調べてみると、時間帯によって異なりますが、コーカンドのホテルからマルギランの街まで149,500ソムと表示されました。しかも、マルギランで宿泊予定のホテルで下ろしてもらえます。乗り合いタクシーを使うよりも若干高くなりますが、その分快適度は高いですよね。それで、Yandexタクシーでマルギランまで一気に移動することにしました。
Yandex配車アプリで楽ちん移動
YandexGoはロシア系の配車アプリです。東南アジアではGrabが強いですが、ロシアや中央アジアではGrabは使えません。ウズベキスタンの中でも小さな街ではYandexGoが使えない地域もありますが、大きな都市では非常に便利です。私たちはウズベキスタン旅行中、Yandexがカバーしている地域は常にYandexを使っていました。またYandexで調べると、ある地点からある地点までのタクシー料金が正確表示されるため、流しのタクシーと価格交渉するときにも有効です。
タシュケントなどの大都市では、Yandex以外の配車アプリもあり、他アプリの方が安いという地元民の意見もあります。でも私たちはYandexの方が圧倒的に使いやすかったので、ウズベキスタンではYandexばかり使っていました。
通常タクシーのように料金交渉しなくて済むことや、降りる場所を説明しなくてすむことなど、外国人旅行者にとってメリットは非常に大きいです。Grabと同じく評価システムが搭載されているため、通常、Yandex運転手のサービスクオリティは高いです。ともかく、土地勘がなく現地言語もままならない旅行者にとっては非常に頼もしいツールです。しかも、ウズベキスタンのYandexタクシーは安くて、10km乗っても10,000〜20,000ソムなのです。ぜひとも使いこなしていただきたいです。
ちなみに同系列アプリでYandexマップというのがあって、タシュケントの乗り換え案内ではGoogleマップよりも使い勝手が良いようです。
YandexGoの使い方
YandexGoの使い方は簡単で、スマホにインストールし初期設定をすれば即使用開始できます。乗車地点を選択してから行き先をインプットします(Grabとは逆順序になります)。するとタクシー代金が表示されるので、OKな場合はリクエストボタンを押しましょう。
ごくまれに、リクエストボタンを押しても近くにドライバーいない場合や、いても誰も反応しないことがあります。でもほとんどの場合、よほど辺鄙な場所でない限り、Yandexタクシーを見つけることができました。
コーカンドからマルギランの道中で事故遭遇
コーカンドのホテル前でYandexタクシーに乗ったのが午前8時45分ごろでした。
車はきれいに舗装されたアスファルト道をスイスイ走ります。マルギランまで約1時間半の道のりです。途中、ぶどう畑が広がるエリアにさしかかったとき、眼の前で事故が発生しました。
3台の車を巻き込む事故で、強行な追い越しをしようとした赤い車が砂利の上でブレーキ制御不能になり、スピンして反対車線横路肩の樹木に突っ込んだのです。
スローモーションのように眼の前で起こった事故に、私たちの運転手は冷静に車をスローダウンさせ道路脇に停車しました。事故った車からはもうもうと煙が吹き出てきて、メタンガスが爆発するんじゃないかと心配する私たちを脇目に、彼は事故車に近づいて行きます。他の通行車も一旦停車して事故車の中を確認しに行っていました。
上の画像で青いシャツを着ているのが私たちの運転手です。しばらくして彼は車に戻ってきて、「大丈夫そうだから、行きましょう」みたいなことを行って車のエンジンをかけました。
ウズベキスタンの運転事情
ウズベキスタンでは車は重要な移動手段です。少し道路状態が良くない場所もありましたが、旅行中かなりの地域で道路はきちんと整備されていました。多くの車はメタンガス車でオートバイはほとんど見かけません。ちなみにウズベキスタン内の乗用車は圧倒的に白いシボレー(Chevrolet)が多いのですが、これは歴史的背景が原因のようです。
ウズベキスタンの運転マナーは、これまで旅してきた国々に比べてトップクラス悪さです。強引な追い越し、相手に道を譲らない精神が事故多発を招いているように見えます。タジキスタンの運転も似たようなもので、多分、中央アジア全体がそうなのかもしれません。とにかく事故遭遇率が非常に高いです。全体的な治安は非常によいのですが、道路上の安全レベルは低いので心づもりしておく方が良いでしょう。
マルギラン(Margilan)到着
マルギラン近くになって道路脇にぶどうがたわわになっている民家が並ぶところにさしかかったときです。地元の女性がいるのを見た運転手は車を停め、彼女と何やら話しかけました。戻ってきた彼が持っていたのは摘みたてのマスカット。私たちもおすそ分けにあずかりました。
マルギランのホテル前で下ろしてもらったのは午前10時30分。途中でガス補充や事故等がありましたが、1時間45分で目的地に着くことができました。とても快適な移動でした。
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