センポルナ(Semporna)から日帰りでシュノーケリングボートツアーに参加してみました。
センポルナにはダイビングやシュノーケリングツアーを開催している会社がたくさんあり、私たちはその中でも格安だったツアーを利用しました。
ところが、ツアー参加中に事件が発生して…
センポルナからのダイビング&シュノーケリングスポット
マレーシアのボルネオ島には、世界的に有名なダイビング&シュノーケリングスポット、シパダン(Sipadan)があります。シパダンは島ではないので、そこに滞在することはできませんが、近郊の島や街からはダイビングボートツアーが出ています。
ただし、シパダンでダイビングやシュノーケリングするには許可証が必要で、誰でもサクッと行ってシュノーケリングできる容易さはありません。
私たちも今回シパダンでシュノーケリングする予定はなく、その代わりに近くにある小さな島々を訪れることにしました。センポルナ(Semporna)の街から日帰りでツアーに参加し、3つの島でシュノーケリングしたのです。
センポルナからの日帰りボートツアー
シパダンへの玄関口となっているのが、センポルナです。ここにはたくさんのダイビングセンターがあり、近郊の島々へ向けて日帰りボートツアーを開催しています。
ツアーの内容と料金はお店によって差があります。私たちは複数のツアー会社を訪問し比較検討したのち、ハロハロセンポルナトラベル(Halo Halo Semporna Travel)の日帰りシュノーケリングボートツアーに参加することにしました。
上のメニューで、Aは一人200リンギット、BとCは100リンギットだといわれました。私たちはBを選択。
午前9時から午後4時までの日帰りツアーで、3つの島々と3箇所のシュノーケリングスポットを訪れます。ランチとシュノーケリング用品レンタルを含めて料金は一人100リンギットと格安です。
私たちが宿泊していたホテルの斜向いにハロハロトラベルのオフィスがあり、そこで翌日のツアー参加を申し込みました。
翌朝は、レストランが建ち並ぶウォーターフロントへ8時45分に迎えが来るので、そこで待つようにといわれました。
センポルナからの日帰りシュノーケリングボートツアー出発:午前9時
ウォーターフロントのレストランが建ち並ぶエリアに船着き場があり、各社のボートがツアー参加者をピックアップするシステムになっているようです。
船着き場の近くに上の画像のような看板が出ています。ハロハロセンポルナトラベルの看板はありませんが、この付近で待っていればハロハロのロゴが入ったボートが迎えにくるのが見えるはずです。
私たちが選んだハロハロトラベルはかなり大規模に日帰りツアーを行っているようで、8時45分前後に複数のボートがやって来ては20人ほどの参加者を乗せて出航していきました。
その中の一艘に、行き先を確認して乗り込みます。ハロハロトラベルは行き先の異なる複数のツアーを毎日行っているので、乗り間違えないようにしましょう。
私たち以外に、マレーシア人や中国人の旅行者を十数人乗せて、ボートは船着き場を離れました。ライフジャケットが配布され、簡単な説明があったのち、離島へ向けて出航です。
ボートには5人のスタッフが乗船しており、中国語を話すスタッフがいましたが、それ以外に簡単な英語も通じました。
ティンバティンバ(Timba Timba)島:午前9時45分
センポルナからティンバティンバ(Timba Timba)島までは約36kmあります。午前9時にセンポルナ沖合を離れたボートは45分ほどでティンバティンバ島に到着しました。ここでまず20分間の写真撮影タイムです。
ティンバティンバ島付近でシュノーケリング
ビーチで停泊したあと、午前10時15分ごろビーチを離れシュノーケリングスポットに向かいました。
ティンバティンバ島付近でのシュノーケリングは、サンゴ礁は悪くはありませんが、この後に訪れたマタキン島付近のスポットの方がカラフルでした。
遠目に海亀を見ましたが、魚はそれほど多くありません。多くの人がシュノーケリングやダイビングをしていて、人間の方が魚より多いのでは? と思ったくらいでした。
マタキン(Mataking)島:午前11時
ティンバティンバでシュノーケリングのあとは、マタキン島で40分のランチ休憩です。ランチは料金に含まれています。センポルナから携帯されたお弁当が配られました。鶏肉あるいは豚肉の、少なくとも2種類のお弁当がありました。
ピクニックエリアがあり、そこで水と食事が配られました。お弁当は中華風の味付けでしたが、まあまあ美味しかったです。
盗難事件発生
ここで事件が発生しました。同じボートに乗っていた中国人のツアー参加者が、カバンの中のお金が減っていると騒ぎ始めたのです。中国語を話す家族客でしたが、パスポートと現金を含めた貴重品を携帯しており、現金の一部が消えてしまったのだそうで。
ツアーボートのスタッフが話を聞いて本部に連絡し、担当者がやってくるのを待って再度事情聴取などなど、本来40分のランチ休憩のはずが、けっきょくここで2時間もの時間を費やしてしまいました。
盗難事件の事情聴取をやっている間に、船着き場の反対側にある遠浅のビーチで水浴びしたり写真を撮ったりしました。
マタキン島沖合でシュノーケリング:午後1時
午後1時になってやっとランチエリアを離れることになりました。当然ながらスタッフはみな神妙な面持ちです。
気を取り直し、マタキン島沖合シュノーケリングです。事件発生によるもやもやした気分とは裏腹に、この日2箇所目のシュノーケリングスポットがもっとも美しく楽しいシュノーケリングになりました。
サンゴ礁の状態はすこぶるよく種類も多彩です。魚もさまざまな種類のものを観察できました。ツアースタッフも海に入り、見どころを指南したり、参加者のために写真撮影を手伝ったりしていました。午後になって風が強まったため少々波が立っており、広く動き回ることはできませんでしたが、それでも十分に楽しめました。水中にいた時間はおそらく45分くらいだったのではないかと思います。
ポムポム(Pom Pom)島でシュノーケリング:午後2時10分
最後に、シュノーケリングツアー3箇所目のポムポム島を訪れました。ここにはしっかりした作りの桟橋が少なくとも2つあり、その間の沖合をビーチから泳いでシュノーケリングしました。
船はビーチに着くので、シュノーケリングに興味がない参加者は桟橋から写真を撮ったりして楽しんでいたようです。
ポムポム島の桟橋近くは絶壁ではなくなだらかな坂になっています。砂地にところどころサンゴが育っている状態で、シュノーケリングスポットとしてそれほど魅力的ではありません。でも、大きな海亀が砂地にいたり、ジャックフィッシュやスペイドフィッシュ、いか、エイなどを見ることができました。
相変わらず波が少し高かったですが、他のボートの姿はなく、シュノーケリングガイドがついてくれて、リラックスしたシュノーケリングになりました。30分ほどシュノーケリングを楽しんだあと、センポルナに向けて出発しました。
ツアー終了および事件調査:午後3時50分
通常なら集合した埠頭に戻ってツアー終了、解散となるところですが、今回は特殊です。盗難事件のため、集合地点ではない別の船着き場にいったん到着しました。ハロハロセンポルナトラベルのメインオフィスがあるようです。陸上職員と上司がやってきて、少々予想されていたことですが、乗客とスタッフ全員の荷物と船内検査がありました。
クリスが不快感をあらわにすると、上司らしき男性による、つばを飛ばしながらの必死の説明がありました。会社側としては警察を呼ばず自分たちで事件処理したいのでしょうが、こちらはとばっちりを受けた状態です。
私の正直な感想を述べるならば、ツアースタッフはもちろんのこと、他にどんなツアー参加者が乗り込んでくるかもわからない日帰りボートツアーに、数千米ドル相当の現金と貴重品を持ち込んだうえにそれから目を離す行為が信じられない、といわざるをえません。一人旅ではなく、大人(夫婦)二人いて貴重品管理できないとは、警戒心がなさすぎるというか、リラックスし過ぎでは? といいたくなります。
集合地点で解散:午後4時05分
乗客の荷物を検査したところで、消えた現金が見つかるわけでもなく(当たり前)、10分ほどで調査は終了。私たちはやっと朝の集合地点まで送り届けてもらうことができました。
以上で日帰りボートツアーは終了です。ハプニングはありましたが、全体としては盛りだくさんの内容で楽しめました。お得感もあります。ただし、どんなツアーを利用するにしても、貴重品管理は自己責任で行いたいものです。
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