ブログの投稿にはアフィリエイト広告、およびアドセンス広告が含まれる場合があります。

サマルカンドで街歩き:16ヶ所の観光と見どころ

ウズベキスタン

サマルカンドの街で2泊して観光しました。旧市街の主な見どころについてまとめています。

サマルカンドについて

旧市街の小さなモスク

サマルカンドはウズベキスタンの東部に位置する都市で、人口は約52万人(2016年)。シルクロードのオアシス都市として栄えてきました。ウズベキスタン初代大統領、イスラム・カリモフの出身地でもあります。

主な観光地は旧市街に集中しており、その付近に宿泊施設も多いです。歩いて回ることができますが、見どころが多いためじっくり時間を割いて観光したい街です。

レギスタン広場(Registan Square)

レギスタン広場

三方をマドラサに囲まれた広場で、2001年にユネスコ世界遺産に登録されました。「レギスタン」はウズベク語で「砂場」を意味する言葉であり、周囲の建造物が建つ以前は砂で覆われた広場だったのです。そこではときの統治者が命令を下したり儀式などを行っていました。サマルカンドの街の中心として機能してきたのです。

この広場に最初のマドラサ、ウルグベク・マドラサ(Ulugh Bek Madrassah)が建てられたのは15世紀です。シルクロードのオアシス古都として栄えてきたサマルカンドですが、17世紀末から衰退し始め、壮大なマドラサも荒廃しました。さらにソ連の統治下では、イスラム神学校としての役割を剥奪されてしまいます。しかしながら、歴史的建造物として建物の修復が開始されたのもソ連時代でした。

堂々とそびえ立つマドラサは異なる方角を向いているため、一日のどの時間帯に訪れてもその美しさを堪能できます。広場内に入るには入場料外国人一人50,000ソムですが、フェンスの外側から写真撮影するのは無料です。

ウルグベク・マドラサ(Ulugh Bek Madrassah)

数学者、天文学者でもあったウルグベクが1417年から1420年に渡って建設した、レギスタン広場最初のマドラサです。ファサードは左右にミナレットが添えられています。門には10角形の星があり、これは空と天文学を象徴しています。

広場の西側に建ちファサード東を向いているため、午前中の撮影がおすすめです。

シャー・ドール・マドラサ(Sherdor Madrassah)

当時、サマルカンドの首長であったヤラントゥシュ・バハドウールが1612年から1636年までの年月をかけて建設しました。ウルグベクマドラサと鏡面対称に作られたマドラサで、その規模と豪華さは最初のマドラサに劣らないよう設計されました。

名前の「シャー」は「虎」あるいは「ライオン」を意味し、「シャー・ドール」は「虎で装飾された」という意味になります。これはファサードの上部に虎があしらわれていることに由来しています。

広場の東側にあり、西向きに建てられているため、写真撮影は午後がきれいです。波打つ形状の青いドームも特徴的美しいです。

ティラコリ・マドラサ(Tilla-Kari Madrassah)

名前の「ティラコリ」は「金箔装飾」のことを意味しています。シャー・ドールマドラサを建てたヤラングトゥシュ・バハードゥルにより、14年の年月をかけて1660年に完成しました。

先に建設された2つのマドラサとよく調和し、広場を華やかにしています。左右にミナレット、左側には青いドームが置かれています。

チョルス(Chorsu)

Chorsu

15世紀に作られた市場です。大きな中央ドームを6つの小ドームが取り囲む構造になっています。「チョルス」はペルシャ語で「十字路」という意味で、サマルカンドとタシュケント、ブハラ、シャーリサブズを結ぶ道路の交差点に建てられました。

ここにあった市場はシヨブバザールに移されており、現在はアートギャラリーとして作品を展示しています。華やかなマドラサに比べると地味な存在ですが、歴史を感じさせる美しい建物です。

グーリ・アミール廟(Amir Temur Mausoleum Gur-i Amir Сomplex)

Amir Temur Mausoleum Gur-i Amir Сomplex

ティムールとその家族や周辺の人が葬られています。1403から1404年に建てられたティムール時代建築の最高峰だといわれています。ティムールの孫、ウルグベクによって複合施設完成されました。

サマルカンドが都市として衰退し始めたのをきっかけに忘れ去られた時期もありましたが、第二次大戦後、その歴史的価値が再認識され修復作業が始まりました。ティムールの遺骨から、彼の顔や身体的特徴が明らかにもなりました。入場料は外国人一人30,000ソム。

ルホボド霊廟(Rukhobod Mausoleum)

Rukhobod Mausoleum

1380年、アミール・ティムールの命令により建てられました。当時、非常に尊敬されていたイスラム神学者で神秘主義者、シェイク・ブルハネディン・サガラジの墓があります。

立方体の上にアーチを持つ八面体が載っていて、その上にドーム屋根が置かれています。装飾はほとんどなくどちらかというと質素な霊廟です。

アクサライ廟(Aksaray Mausoleum)

Aksaray Mausoleum

15世紀に建てられました。アクサライとはチュルク語で「白い宮殿」を意味します。私たちが訪れたときには施錠されていて、中に入ることはできませんでした。

ビビハニムモスク(Bibi-Khanym Mosque)

Bibi-Khanym Mosque

1399年から1404年、ティムールが妻ビビのために建てたモスクです。完成したモスクは15世紀の時代、イスラム世界において最大のモスクとなりました。

後述するハズラットヒズルモスクから眺めるこのモスクの姿も美しいです。入場料は外国人一人30,000ソム。

シヨブバザール (Siyob bozor)

シヨブバザール (Siyob bozor)

ビビハニムモスクの隣に位置する、サマルカンド最大の市場です。食べ物や日用品などありとあらゆるものが販売されています。中にはレストランもあり、旅行者でにぎわっていました

ハズラットヒズルモスク(Hazrat Khizr Mosque)

Hazrat Khizr Mosque

8世紀、アラブ人によってサマルカンドが征服されて以来最初に建てられたモスクです。13世紀のモンゴル侵攻の際に破壊されましたが、19世紀後半に再建されました。

丘の上にあり、サマルカンドの景色を楽しむことができます。ビビハニムモスクの全体像を見下ろし、その美しさを再確認してみてください。

2016年9月3日、ウズベキスタン初代大統領イスラム・カリモフがこのモスク近くに埋葬されています。

シャーヒ・ズィンダ廟群 (Shah-i-Zinda)

11〜15世紀、および19世紀の霊廟と儀式建造物の複合施設であり、全部で20もの施設があります。 シャー・イ・ズィンダは「生ける王」という意味で、古い伝説に由来しています。

入場は外国人一人40,000ソムで、ふさわしい服装が必要です。入口でサロンなどの貸し出しがあります。観光客に人気のスポットですので、写真撮影するなら早朝がおすすめです。公式には午前8時のオープンですが、私たちは少し早めに行って入ることができました。上のビデオはその時に撮影したものです。

アミール・ティムール像(Amir Temur Monument)

Amir Temur Monument

ロータリーの中心にあるティムール像です。像の背後からは遊歩道が伸びており、街路樹やバラが植えられたグリーンスペースを散歩できます。

聖アレクセイ教会(St. Alexsey church)

1912年に建てられたロシア正教会。屋根が特徴的で美しい。中は意外と広いです。

聖ジョンローマカトリック教会(Roman Catholic Parish of St. John the Baptist)

Roman Catholic Parish of St. John the Baptist

ローマカトリック教会です。外観は古いですが中はきれいにペイントされていて、真新しい印象を受けました。

アルメニア教会(Armenian Apostolic Church)

Armenian Apostolic Church

小さなアルメニア教会ですが、中が美しいのでぜひ入って見てください。入り口は西側にあります。

サマルカンドの宿泊施設

Hotel El Emir

サマルカンドではHotel El Emirに宿泊しました。ツインルームで1泊300,000ソムでしたが値切って250,000ソムにしてもらいました。滞在登録、朝食込みの価格です。開業してまだ4年という比較的新しいホテルでしたが、旧市街中心から少し離れているものの静かで満足感高い宿泊となりました。詳しいレビューはGoogleマップに掲載しています。

サマルカンドでの食事

Mansur Shashlikでの食事

サマルカンドの旧市街にはたくさんのレストランがあります。でも中心部にあるレストランは観光者向けのメニューと価格なので、旧市街中心から少し離れたMansur Shashlikというお店に行ってみました。

シャシリックは非常に美味しくて価格もリーズナブル。ビールやウォッカもあります(メニューには載っていない)。英語が話せるスタッフもいて、あまりの居心地良さに2晩連続でディナーをいただきました。詳しいレビューはGoogleマップで。

コメント