マニサ(Manisa)には歴史的建造物が複数ありますが、見どころは徒歩圏内に集まっているので、歩いて見てまわることができます。
私たちはアダナからの夜行バスでマニサに朝到着したのち、散策に出かけました。マニサのおすすめ観光スポットと見どころを紹介します。
- マニサ(Manisa)について
- マニサヒュキュメット邸宅(Manisa Hükümet Konağı)
- ハトゥニエモスク(Hatuniye Camii)
- クルシュンルハン(Kurşunlu Han)
- ジュムフリイェット浴場(Cumhuriyet Hamamı)
- チェシュニギルモスク(Çeşnigir Camii)
- ムラディエモスク(Muradiye Mosque)
- スルタンモスク(Sultan Mosque)
- スルタン浴場(Sultan Hamamı)
- スルタン公園(Sultan Park)
- サルハン・ベイの墓(Saruhanbey Türbe)
- マニサ大モスク(Ulu Mosque)
- ニオベ岩(Niobe Weeping Rock)
- イヴァスパシャモスク(İvazpaşa Cami)
- イェニアラジャ浴場(Yeni Alaca Hamamı)
- マニサメヴレヴィロッジ(Manisa Mevlevihanesi)
- マニサの宿泊施設
- マニサでの食事
マニサ(Manisa)について
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マニサ (Manisa) は、エーゲ海地方マニサ県の県都であり、大都市イズミルの北東約40kmに位置しています。かつては「マグネシア」と呼ばれていたこの街には、14世紀に遡るトルコ墓地や聖域があります。 その後のオスマン帝国時代には、すでに平原の周辺まで広がっていましたが、近年ますます拡大化しています。人口は約143万人(2021年)。
そんなマニサの主な観光地は街の中心部に集中しており、徒歩で尋ねることが容易です。
マニサヒュキュメット邸宅(Manisa Hükümet Konağı)
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街の中心、広場前にあるマニサのランドマークです。1908年に建設され、1922年に完全に焼失しましたが、1925年、さらに1999年から2000年にかけて修復されました。建物前の広場が駐車場となっているのが少し残念。現代車を写真に写り込まないように撮影するのはいささか困難ですが、その反対側にある噴水からの景色も素晴らしいです。夜にはライトアップされます。
ハトゥニエモスク(Hatuniye Camii)
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ベヤズィド2世の妻であるフスヌシャスルタンによって1488年に複合施設の一部として建築されました。複合施設はモスク、マドラサ、救貧院、小学校で構成されていましたが、マドラサと救貧院は、独立戦争中に破壊されて失われました。
モスクの主要建物は八角柱の上にドームをいただく形で、一本のミナレットを備えています。ピンク色のモスクの壁に大きなガラス張り窓が印象的です。
クルシュンルハン(Kurşunlu Han)
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マニサの商店エリアに建てられたもので、かつては旅館として機能していました。具体的な建築日時ははっきりしませんが、ハトゥニエモスクと同時期の建造物であることがわかっています。
二階建て、レンガ作りのこの建物は、1611年の地震で倒壊し、1643年と1677年に大規模な修復が行われました。その他度重なる修復により、当初の設計プランは大幅に変更が加えられているようです。現在は学生寮として使われています。
ジュムフリイェット浴場(Cumhuriyet Hamamı)
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1574年に建てられた浴場です。 オスマン帝国の浴場建築で、粗く切られた石と平らなレンガで作られた、男女別のダブルバスです。 外見はかなり年季が入っており、今にも剥がれ落ちそうな壁に見えますが、現在も使われているそうです。
チェシュニギルモスク(Çeşnigir Camii)
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1474年に建てられた、市内で最も古いモスクの一つです。モスク内には図書館があったことがわかっています。敷地内にはたくさんの植物が植えられたグリーンスペースが広がっており公園風になっています。南国の雰囲気モスクのような雰囲気があります。
ムラディエモスク(Muradiye Mosque)
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16世紀オスマン帝国時代のモスクです。マニサ街中心のロータリーに位置し、スルタンモスクの斜向かいに位置します。
モスクは砂岩で建てられており、柱廊玄関には5つの小さなドームがあり、ミナレットを2つ携えています。マドラサとイマレット (公共慈善キッチン) を含む複合施設の一部として建てられました。1922年のギリシャ軍撤退に伴う破壊行為を生き延びた数少ない歴史的建造物の一つです。 イマレットは現在博物館として使用されています。
スルタンモスク(Sultan Mosque)
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16世紀に建てられたオスマン帝国のモスクです。ムラディエモスクの斜向かいにあり、双方からお互いの姿を確認できます。
モスク、マドラサ、ホスピス、小学校で構成された複合施設であり、浴場と医療センターもありました。モスクには中央にドームが置かれ、2 本のミナレットが設置されています。
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玄関アーチの赤色とクリーム色の縞模様が美しく、ドーム部分内側の装飾も華やかです。壁にはカリグラフィーが描かれ、マニサのモスクの中でも見ごたえのあるモスクとなっています。
スルタン浴場(Sultan Hamamı)
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1538年、スルタンモスクのすぐ脇に建てられた浴場です。男女対称にデザインされたダブルバスで、女性浴室は北にあり、男性浴場は南にあります。
スルタン公園(Sultan Park)
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スルタンモスクがあるロータリー、ムラディエモスクの隣りにあります。交通量の多い主要道路沿いにあって、緑が豊かなスペースです。敷地内にはサルハン・ベイの墓があります。
サルハン・ベイの墓(Saruhanbey Türbe)
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スルタン公園の敷地内にある霊廟です。具体的な建築日時ははっきりしません。粗く砕いた石、レンガ、周囲の古代建造物から集めた材料で建てられました。サルハンベイの像は1974年に建てられたものです。
マニサ大モスク(Ulu Mosque)
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シピル山の北、マニサの街を見下ろす斜面に位置するこのモスクは1366年から1367年に建設されました。巨大なファサードを通り抜けると噴水が置かれた中庭があります。
リノベーションされ、新しく明るいモスクになっています。丘の上にあるため、マニサの街を見下ろす風景が美しいです。
ニオベ岩(Niobe Weeping Rock)
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隣に野外劇場が設置されているこの岩は、多孔質の石灰岩で、雨が降った後の水が浸透した際に女性が泣いているように見えることから、ギリシャ神話中最も悲劇的な人物といわれるニオベに紐付けられたました。
イヴァスパシャモスク(İvazpaşa Cami)
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1484年建立。オスマン帝国時代初期に普及していた石積み技術を用い、さまざまなサイズと形状の切り石とレンガで造られています。
小さなモスクですが、2色の縞模様に装飾されたアーチや縦縞のミナレットなど、美しい要素がたくさん盛り込まれています。モスク周辺の川沿いのトルコ下町風の雰囲気も素敵だと思いました。
イェニアラジャ浴場(Yeni Alaca Hamamı)
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15世紀にハムザベイによって建設されました。南北に延びる建物の東側が男性棟、西側が女性棟のダブルハマムです。 石とレンガで造られているそうですが、現在は荒廃がはげしく修理が必要です。
マニサメヴレヴィロッジ(Manisa Mevlevihanesi)
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マニサの街を見下ろす丘の上にあります。1369年に建てられ、その後数回の修復が行われました。19世紀に新しいメヴレヴィロッジが市内中心部にオープンした後、その役割は縮小されましたが、現在マニサ地域トルコ歴史文化研究応用センターによって民族学博物館として使用されています。
付近には数軒の茶屋があり、市内の景色を眺めながらドリンク楽しむことができます。
マニサの宿泊施設
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マニサではAsmalıhan Otel&Restoran&Cafeに宿泊しました。飛び込みで行ってダブルルーム朝食付きが1,000トルコリラ。詳しいレビューはGoogleマップに掲載しています。
マニサでの食事
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マニサには非常に多くのレストランやカフェがあるので、食べるところには困らないと思います。
私たちはとてもお腹が空いていて、すぐに食べられる作り置き惣菜のお店で早めの夕食を取りました。繁華街の角にあって、すでに数人のお客さんでにぎわっていたのが、Yemekçimでした。
美味しくてリーズナブル。スタッフも感じがよかったです。詳しくはGoogleマップのレビューで。
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