タジキスタンの首都、ドゥシャンベで2泊し街歩きして観光しました。
ドゥシャンベの街中には、ソビエト時代の建築やモニュメントがあり、独特の雰囲気を醸し出しています。残念ながら、いかにもソビエト建築な建物は建て壊されてしまったものもありますが、生き残った建築物もあります。
本投稿では、キッチュでソビエチックなドゥシャンベの建築デザイン見どころをシェアします。
- タジキスタンの首都、ドゥシャンベ
- アイニオペラバレエ劇場(Ayni Opera House)
- タジキスタン国立古代博物館(National Museum of Antiquities of Tajikistan)
- イスモイル・ソモニ記念碑(Monument of Ismail Samani)
- ルダキ公園(Rudaki Park)
- タジキスタン宮殿(Palace of the Nation)
- 国立図書館(National Library of Tajikistan)
- フラッグポール公園(Flag Pole Park)
- 国立博物館(National Museum of Tajikistan)
- ナルヴズ宮殿(Navruz Palace)
- ボルバドホール(Barbad Hall)
- 作家組合館(Writers’ Union Building)
- ロハト茶館(Rohat Teahouse)
- ロハティ劇場(Lohuti Drama Theatre)
- メルゴン市場(Mehrgon Market)
- ドゥシャンベでの宿泊
タジキスタンの首都、ドゥシャンベ
ドゥシャンベはタジキスタンの西部に位置する首都です。人口は約120万人(2022年)。
あちこちで建設ラッシュのようで工事中の高層ビルがたくさんありました。しかし、街を歩いてみても人が多いとか密集しているといった雰囲気はなく、正直、必要以上にビルが建築されている感があります。
それはともかく、ソビエト時代の都市計画のおかげだと思いますが、公園や緑のスペースが多いです。ただ、モニュメントなど、ゴテゴテと装飾過剰で、よく言えば芸術性にあふれているともいえますが、少々やりすぎ、成金趣味的な印象を受けました。
そんな悪趣味的なところもこの街のおもしろい側面なのでしょう。ドゥシャンベの街歩きで見つけた、ソビエチックでキッチュな建築造形を紹介します。
アイニオペラバレエ劇場(Ayni Opera House)
1946年に建てられたバレエ劇場です。タジキスタンの詩人にちなんで名付けられました。タジキスタン初のバレエがここで演じられたそうです。
高く白い柱が立つファサードは華やかで堂々としています。この劇場では、現在も多くの作品が演じられています。劇場は西を向いているので、写真撮影は午後がおすすめ。
タジキスタン国立古代博物館(National Museum of Antiquities of Tajikistan)
タジキスタンには少なくとも紀元前5世紀から人が定住していたことがわかっており、国立古代博物館には国内で発掘された遺物が展示されています。
古代の壁画や、クシャーン時代(AD500年頃)のもので中央アジア最大の仏像などを収蔵しています。外国人の場合、入場料は一人50ソモニ。
イスモイル・ソモニ記念碑(Monument of Ismail Samani)
公園の南側にあるキッチュなモニュメント。両側に獅子を伴うこの像は、サマニ国(819−999年)の1000周年を記念し、1999年に建てられました。イスマイール・サマニは849年から907年まで生きた国民的英雄であり、スンニ派イスラム教を広めたことでよく知られています。
後ろには噴水のプロムナード、ダスティ(Dusti)広場があり、階段を登ると一望できます。
ルダキ公園(Rudaki Park)
ドゥシャンベのメインストリート、ルダキ通りに面して1930年代に作られた公園です。南にはイスモイル・ソモニ記念碑、西側にはタジキスタン宮殿があります。
中央にはルダキ像があり、公園構成のアクセントとなっています。像の背後にあるドームはタイルで作られたモザイクが美しいです。
タジキスタン宮殿(Palace of the Nation)
タジキスタン共和国大統領の公邸であり、タジキスタンのホワイトハウスと呼ばれることもあります。金色のドームを頂いた姿は、公園中央からよく眺めることができます。
国立図書館(National Library of Tajikistan)
ルダキ公園の南にあり、公園中央から望むことができます。2012年に建てられた新館は9階建てで、、総面積45,000平方メートルは中央アジア最大の規模です。25の閲覧室、3つの展示ホールなどを備え、電子図書館としても機能しています。
フラッグポール公園(Flag Pole Park)
タジキスタン宮殿の北側に位置しています。建国20周年を記念して建てられました。その中心にあるフラッグポールは高さ165メートルで、2014年9月にサウジアラビアのジッダにあるフラッグポールに首位を奪われるまで世界一高いフラッグポールでした。2013年に強風で倒れたことがあります。
フラッグポールの足元には噴水池があり、国立博物前から続く広場にはキッチュな像やモニュメントが建てられています。
国立博物館(National Museum of Tajikistan)
フラッグポール公園の北西にある博物館で、屋根の形が特徴的です。2013年3月に新館がオープンし、大小22の展示ホールを持ち、展示スペースは15,000平方メートル以上に及びます。入場料は外国人一人35ソモニ。公園から続くバラ園が美しいです。
ナルヴズ宮殿(Navruz Palace)
当初の建築計画ではティーハウス(茶室)となる予定でしたが、12のホールや美術館、レストラン、VIPルームなどを備える複合施設となっています。2015年に完成されました。
「Navruz」は新年という意味で、春分の日にあたります(この地域において)。宮殿の南側にはビーチがあり、水浴びや日光浴をする人々がたくさんいました。プラスチックごみがプカプカ浮いていたりして、私たちは泳ぐ気にはなれませんでしたが。
ボルバドホール(Barbad Hall)
コンクリートでできた巨大プリン型のコンサートホールです。ソビエト建築を代表するような奇天烈な造形ですが、現在もコンサートや展示スペースとして活用されています。
作家組合館(Writers’ Union Building)
1980年代に作られた、ソビエトモダン建築を代表するようなデザイン。著名なタジク人作家の等身大彫像が11体埋め込まれた壁があります。
ロハト茶館(Rohat Teahouse)
1958年に建てられた、現存するタジキスタン最古の茶館のひとつです。この箱型のソビエト建築は2015年に取り壊される危機に面しましたが、市民の反対によって存続することができました。カラフルな天井装飾、両脇のペルシャ装飾をモチーフとしたモザイクが美しいです。
2017年にCNNの「世界のトップ11ティーハウス」として掲載されたことがあります。現在もドゥシャンベの社交場として、多くの客人でにぎわっています。
ロハティ劇場(Lohuti Drama Theatre)
ティーハウスの隣にある映画館。ペイントが剥がれていて塗り直しが必要な状態ですが、建物は堂々として目を引きます。
メルゴン市場(Mehrgon Market)
2014年9月に営業開始した新しい食品マーケットです。総面積は約3万平方メートルで、清潔、近代的な市場ですが、お値段は少々高めだそうです。屋外にも店舗が並んでいました。
私たちも屋外店舗で野菜や果物を買いました。街中のスーパーマーケットに比較して、商品はきれいですが、安くはありませんでした。
ドゥシャンベでの宿泊
ドゥシャンベで見たキッチュな建物を紹介してきましたが、最もキッチュだったのは私たちの宿泊施設だったかもしれません。
ドゥシャンベでは、Almos Hotelに宿泊しました。オンラインで予約して1泊30米ドルだったのですが、グレードアップされたみたいで小部屋が付いたミニスイートルームでした。広く清潔で朝食付きですからとてもリーズナブルです。
ただ、到着して早々、その門構えに圧倒され、建物内の過剰装飾にドキドキしながら部屋に入りました。
与えられた部屋はそこまでキッチュではなく、少し安心。それどころか思った以上に素敵な部屋で大満足でした。さらに詳しいホテルレビューはGoogleマップに掲載しています。
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