ブラショヴには2泊しましたので、丸一日をブラショヴ近郊の観光スポットめぐりに当てることができました。
ブラショヴ近郊で最も有名な観光地といえば、ドラキュラ城で知られるブラン城です。私たちはブラン城を午前中に訪れ、午後はハルマン村にある要塞教会を見学しました。本投稿ではブラン城とその周辺についてまとめています。
ブラショヴからの日帰り観光
ブラショヴには歴史的建造物が多く点在し、歩行者天国エリアも整っているため観光しやすいです。それだけではなく、ブラショヴ近郊にも複数の見どころがあり、ブラショヴから日帰りで訪れることができます。
私たちがブラショヴからの日帰り観光スポットで考えていたのが、ブラン城とハルマン要塞教会、そしてPrejmer要塞教会です。この内、ブラン城を午前中に、ハルマン要塞教会を同日の午後に訪れることにしました。
ハルマン村とPrejmer村は同じ方角にあるため、合わせて観光することも可能でしょう。ただし、鉄道やバスなどの公共交通手段は便数が少ないため、半日で両方見学するのはきついと判断しました。また、ブラショヴのあとに訪れる地域にも要塞教会が多く点在しているため、今回はそちらに時間を割こうと思います。
ブラン城へのアクセス
ブラン行きのバスは、ブラショヴ市の北部にあるAutogara 2 Transbus Codreanuバスステーションから出ています。私たちはゲストハウスから歩いてそこへ向かいました。
バスステーションには切符売場もありますが、ブラン方面行きのバスは車内で運転手から直接切符を買うようにいわれました。ブラン行きのバスは午前7時から午後9時までの間に1時間おきに出ています。上の画像で一番左の欄がブラン方面行きのバス出発時刻になります。
私たちは午前10時発のバスに乗りました。料金表はバス車内に一覧表示されています。
ブラショヴからブランまで一人13レイです。バスは定刻通り午前10時に出発しました。
バスステーションからブラン城までの距離は約28km。バスは約50分でブラン城に到着しました。ブラン城の入口までバス停から歩いてすぐです。
ブラン城(Castelul Bran)
ブラン城は、トランシルヴァニア地方のブラショヴ県南部の山中に位置する古城です。もともとこの場所には13世紀には木造の要塞があったといわれていますが、石造りの城が築かれたのは14世紀だと考えられています。また、15世紀にはオスマン帝国に対する防御として機能していました。
ブラン城は、往々にしてドラキュラ城として紹介されます。アイルランドの作家ブラム・ストーカーの『吸血鬼ドラキュラ』に登場するドラキュラ城のモデルになった城だとこじつけられているためですが、当時ブラム・ストーカーがこの城を知っていた可能性は証明されておらず、ドラキュラ城との関連性は観光業界が主張しているだけで、なんの根拠もないらしいです。
その観光業界の狙い通り、ドラキュラ城に紐付けられたブラン城は、現在非常に人気のある観光スポットです。
ブラン城入場料は一人60レイ。このときすでにたくさんの観光客が入場券自動販売機でチケットを購入しているところでした。ディズニーランドを彷彿とさせる混雑具合に辟易した私たち。前日にシナヤのペレシュ城を見学していたこともあり、今回は入場を見送ることにしました。ブラン城内見学は次回までとっておきたいと思います。
ブラン城展望とハイキングコース
ブラン城の南西に向かって主要道路を歩いていくと、右手に小さな木造橋が見えてきます。これを渡った原っぱからはブラン城の全体像が見え、外観の写真撮影スポットになっているようです。
またハイキングコースの入口でもあり、ここから丘を上ってブラン村の自然を楽しむことができるようです。
ブランビレッジ博物館
ブラン城の敷地北東にはブラン村博物館が作られており、無料で見学できました。伝統的な民家が複数展示されており、写真撮影したりピクニックしたりできます。
私たちも持参したお昼ごはんをここでいただきました。
ブラン城からブラショヴへの帰り方
ブラン城からの帰り道は主要道路を1kmほど北へいったところにあるバス停まで歩いてみました。ここからブラショヴ行きのバスに乗れるはずですが、そもそもブラショヴ行きのバスは1時間に1本しかありません。バスの時刻表もなく、とりあえずはヒッチハイクを試してみることにしました。
交通量は多く、5分くらいで親切な地元の方が停まってくれました。ブランに住んでいるアナさんという女性で、ブラショヴまで行くそうです。この後私たちは鉄道でハルマン村に行こうと予定していたため、ブラショヴ鉄道駅まで送っていただきました。
親切なアナさんにお礼を言って、ハルマンへ向かいました。この続きは別投稿に掲載しています。
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