Van湖のほとりにある静かな街、アラーAhlatとアディルジェバズAdilvevaz。
Van湖に来たら訪れたい観光スポットと見どころを紹介します。
アラーAhlatへのアクセス
アラーへはタトワンからミニバス(ドルムシュ)が運行しています。
タトワンのメインストリートにあるタワー近く、湖の方へ横道を入ったところでミニバンが数台停まっているのを見つけたらそこが乗り場です。
タトワンからアラーまでは、ミニバスで30分程度でした。ミニバス料金は一人25トルコリラ。
アラーセルジューク墓地(Ahlat Seljuk Square Cemetery)
入場無料。
イスラ厶式墓地としてはトルコ最大、世界で第三の規模の墓地です。
広い敷地内では今も発掘作業が進められており、観光地としての整備も現在進行形です。
高さ3.9mにもなる墓石には美しいレリーフが今もはっきりと見て取れます。
この地は、東西統合の分岐点であり、地理的・歴史的に重要なポイントでした。
13世紀にはベル(アフガニスタン)、ブハラ(ウズベキスタン)とともにイスラム世界の三大科学・芸術の中心地として栄えました。
新石器時代にさかのぼるアラーは、紀元前4000年代にフリス族から始まり、その後オスマン帝国に至るまで様々な国家の支配下におかれました。12世紀初頭から「シャー・アルメンス」と呼ばれるセルジューク朝の首都となっています。
アラーは、その歴史を通して様々な文明の中心であり、戦略的な重要性や、歴史的に重要な地域であることから、その重要性を維持してきたのです。
自然美に加え、多くの文化的・歴史的遺産を有する野外博物館であるこの敷地には、墓地、モスク、民家、遺跡、洞窟など、多くの文化的、歴史的遺産があります。
これらの文化遺産の中で最も重要なもののひとつが「セルジュク王朝時代の広場墓地」です。
210,000平方メートルの広さを持つこの墓地には、約9,000の墓石があると説明されていますが、実際にはこれまでに計1万の墓が発掘されており、今後の発掘によってその数が書きかえられることは間違いありません。
この墓地では、多くの学者、聖職者、文化人、職人、技術者、法律家、スーフィズム、聖職者が育ったことが分かっています。
墓石の東側には、埋葬者の身元情報、場合によっては埋葬者の出身地や職業に関する情報などが記載されています。このほか、中央アジアのトルコ文化に見られる双頭の龍のモチーフや、様々な列や編み目によるムカルナス装飾が見られます。
また、西側には、墓石を作った作家の名前、コーランの詩、オイルランプ、幾何学的なモチーフや薬草の装飾品などがあります。
アラー博物館
墓地に隣接して建てられています。
墓地から発掘された土器や石器、武器、装飾品などが展示されています。
原始時代から、青銅器時代、鉄器時代、イスラム時代、オットマン時代へと時代変遷を伝える博物館です。
入場無料。
2つの霊廟(Çifte Kümbetler)
13世紀に建てられた2つの霊廟。同年に亡くなった二人の人物が祀られています。
それぞれ2層になっており、下層部分は正方形で墓としての機能を持ち、上層は完璧な円筒状を成しています。
その上に円錐型の屋根がしつらえられ、鉛筆のような形で空に向かってそびえています。
2つの霊廟は同じ形ですが大きさは若干の違いがあり、片方が他方よりも大きいです。
アディルジェバズ要塞(Adilcevaz Kalesi)
アラーから約25km東のあるアディルジェバズという街にあります。
要塞そのものはレノベートされており、すごいということはありませんが、そこからのほぼ360度の景色は圧巻です。
アラー博物館を見学したあと、私たちはヒッチハイクで訪れました。
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