鹿児島市で2泊しますが、その二日目は丸々桜島観光に費やすつもりでした。
しかしながら、二日目朝から雨。
しとしと降る雨は、お天気アプリで確認すると、一日中止みそうにありません。
雨の中、桜島に行ってもなぁ。。。
と思ったものの、やはりせっかく鹿児島に来たのだからと、雨の中を桜島観光に出かけることにしました。
鹿児島市から桜島フェリーで桜島へ
鹿児島市と桜島を結ぶ桜島フェリーは、24時間運行しています。鹿児島港から、15〜20分おきに出ているのでたいへん便利です。
桜島までのフェリーは、思っていたよりも大型船で、中にうどん屋さんも入っていました。
私たちは朝ごはんを食べていなかったので、それほどお腹は空いてなかったんですが、かけうどんを一つ注文し、二人で一緒に食べました。
フェリーは時間通り出発し、およそ15分ぐらいで桜島に到着しました。
桜島観光案内所で情報収集
観光案内所の人によると、溶岩でできた遊歩道が約3kmあり、そこを散歩し展望台まで行くことができるという話でした。
折しも、雨は小降りになっていて、ほとんど止みそうな雰囲気だったので、いわれた通り遊歩道を歩いてみることにしました。
ただし、遊歩道を歩き始めてしまうと、おそらく食べる物を販売しているお店等はないでしょう。そこで、近くのローソンで食料品を購入することにしたのです。
ローソンでまさかの出会いが
話は昨夜の夕食に戻ります。
九州といえば焼酎ですよね。昨夜は、お酒が飲める安いお店に行こうという話になり、夕食を鹿児島駅近くの立ち飲み屋で取ることにしたのです。
お店は、飲み物も食べ物もとてもお手頃価格でした。そして味も美味しくて、すっかりご機嫌になってしまった私たち。
すると私達のテーブルのすぐ横に、私達よりも少し年配のご夫婦が入ってこられたのです。
ご夫婦の方も、私たち二人を見て興味津々という雰囲気だったので、お酒が入っていることもあり、思い切って話しかけてみました。
すると彼らもかなりの旅行を好きカップルで、たちまち意気投合したのです。
昨夜はそんな感じで盛り上がって、いい加減お酒を頂いた後にお別れしたのですが、ローソンでおにぎりを買おうとしていたところに、なんと彼らも朝ご飯を買いに来ていたのです。
彼らはキャンピングカーで色々な所を旅行するのが好きな鹿児島県民の方で、今回も桜島に車でいらっしゃっているとのことでした。
「もしくはよかったら、桜島をいっしょにドライブしませんか」と、素敵な提案をいただきました。
お断りする理由なんて、ありませんよね。
雨に濡れながら、桜島をお散歩する覚悟でしたが、一転、彼らのキャンピングカーで桜島観光をすることになったのです。
湯之平展望所
まずは、湯之平展望所に行きました。
残念ながら天候が悪く、桜島はあまりよく見えないし、風が強すぎて展望台で写真や動画をとるのも精一杯の状態でした。
晴れていれば素晴らしい風景が見られたのでしょうに、残念です。
黒神埋没鳥居
大正3年(1914年)に起こった桜島噴火で、埋もれてしまった鳥居です。
凄まじい大噴火に、ここ黒神地区の家は全て火山灰で埋もれてしまいしまいました。
この神社の3mあった鳥居だけが、頭の部分を覗かせていたのです。それが残されて観光スポットとなっています。
昼食はカンパチの漬け丼
桜島垂水市ではカンパチの養殖が盛んです。
その養殖場の近くにある料理店では、美味しいカンパチが食べられるということで、今日のお昼ご飯はそこでいただくことになりました。
新鮮なカンパチを漬けにした丼とカンパチで出汁をとった味噌汁、サラダ、さらにデザートのイチゴムースがついたセットを食べました。
漬けにされたカンパチも非常に美味しかったのですが、鹿児島の麦味噌で作ったカンパチ味噌汁が、これまた絶品でした。
大満足でレストランを出ると、埠頭で釣りをやっている人がいました。
天気が良ければもっとたくさんの釣り人が出ているという話なんですが、今日は悪天候のため、お一人だけでした。
そんな釣り人の傍にポロっと落ちていたのが小さなフグです。
釣りをやっていると、たまにフグが上がってしまうことがあるそうです。ただし、小さくても猛毒ですので、それを持って帰って食卓でいただくということはありません。だからこのように路上にポロっと落とされているのですね。
するとその時、釣り人の竿に魚が引っかかりました。
竿がとてもたわんでいて、何が釣れたのかワクワクしながら、しばらく眺めていたのです。
釣り人にご主人も加勢して、二人でとらえたのは、
立派なカンパチでした。
この辺で釣っていると、養殖場から逃げたカンパチが上がることがあるそうです。今回もそのカンパチが釣り上がったということです。
有村溶岩展望所
そして次に向かったのが有村溶岩展望所です。
溶岩でできた遊歩道に続く展望所になります。
ここからも天気が良ければ桜島の雄大な姿が見学できたのですが、この日はまだ曇りがちでした。それでも溶岩のダイナミックさや火山灰に直接触れることができて、楽しかったです。
桜島国際火山砂防センター
桜島の砂防や防災に関する資料を展示しています。
これまでの桜島噴火の歴史や防災に関する取り組みが分かりやすく説明されています。
特に VR を使ったビデオ閲覧がとても興味深かったです。
普通であれば近づけない火口を俯瞰することもできました。
道の駅 桜島 火の島めぐみ館
最後に立ち寄ったのが、桜島の道の駅です。
お土産を物色するのに最適です。建物の外には桜島大根と桜島小みかんが植えられていました。
フェリーターミナルから再び鹿児島市内へ
本日の桜島観光は以上で終了です。
親切にも桜島のフェリーターミナルまで送っていただいて、ここでおふたりとはお別れすることになりました。
雨の中をてくてく散歩の桜島観光になると思いきや、なんと幸運なことに、ドライブにて桜島の観光スポットを見学することができました。
本当に今回案内してくださったご夫婦お二人には感謝の気持ちでいっぱいです。
九州旅行の締めくくりとして、素敵なクライマックスでした。また是非、九州には遊びに行きたいと思います。そしてその時には快晴の下で桜島を望めますように!
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