シナヤに来た理由はペレシュ城見学です。ペレシュ城は、中世のルーマニア国王が住んでいた宮殿で、一般公開されています。
私たちはシナヤに1泊して、ペレシュ城を観光し、その他の観光スポットも訪問しました。シナヤでの観光と見どころについて紹介します。
シナヤの街について
シナヤ(Sinaia)は、プラホヴァ県の町で人口は約1万人(2011年)です。ブラショヴからは約50km離れた山間にある静かな街で、海抜約800m前後に位置しています。シナヤ修道院にちなんで街の名前が名付けられました。ルーマニア国王カロル1世が、夏の離宮のペレシュ城を建てたことで有名で、現在の主な観光資源となっています。夏は避暑地として、冬はダウンヒルスキーなどのウインタースポーツの場として人気の観光地です。
ペレシュ城(Peleș Castle)見学
ペレシュ城はネオルネサンス様式の城で、ルーマニア国王カロル1世(1839〜1914年)のために、1873年から1914年にかけて建設されました。
カルパティア山脈の南東部に位置するこの城を設計したのはドイツの建築家ヨハネス・シュルツ。古典的なヨーロッパ様式とルネッサンス様式などを組み合わせた独創的な宮殿を創り上げました。その後、チェコの建築家カレル リーマンによる設計で、1893年から1914年に増築が行われ、高さ66mの中央塔が追加されています。その建築現場には多民族、多言語の人々がお互い笑い、罵り合い、歌いながら作業を行っていたと記録されています。
ペレシュ城は現在一般公開されており、毎年25万人から50万人の観光客が訪れるそうです。入場は、見学できるエリアによって価格が異なりますが、最も安いチケットで一人50レイです。
ペレシュ城は人気の観光地ですので、多くの観光客でにぎわいます。混雑を避けるなら、朝一番に訪れるのがおすすめです。
ペレシュ城には広い庭園もあります。入場料は城内部に入る場合に必要で、庭を歩くだけならチケットは必要ありません。
ペリショル城(Castelul Pelișor)
ペレシュ城の敷地内、隣にあるのがペリショル城です。1902年に完成しました。ペレシュ城に比べるとこじんまりとした宮殿ですが、建物は美しいです。入場料は一人30レイ。
シナヤ修道院(Sinaia Monastery)
1695年に建てられた修道院で、シナヤ街の名前はこの修道院に由来しています。
敷地内には2つの中庭があり、それぞれに小さな旧教会と大きな新教会が建てられています。新しい大教会は1846年に建てられました。敷地内には、最古のルーマニア語訳聖書が保管されていた図書館があります。
外観も内装も華やかな大教会に対して、旧教会は素朴で地味ですが、いずれも内壁に隙間なく描かれた壁画が美しいです。旧教会の内装は最近になって修復され、2016年から公開されています。
シナヤでの宿泊
シナヤではCasa Anaに宿泊しました。ブティックホテル風の部屋デザイでとても清潔。WiFiを含めてすべてきちんと機能します。
共有キッチンがあり、調理可能です。私たちは1泊だけの利用でキッチンを使う機会がありませんでした。予約サイトを通さず、直接ゲストハウスの公式サイトで予約するほうが安いです。ダブルルームで1室1泊180レイでした。
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