コーカンドの(Kokand)に3泊して観光しました。コーカンドでの見どころを紹介します。
コーカンド(Kokand)の街について
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コーカンドはウズベキスタンの東部に位置する、人口20万人規模の街です。タジキスタン、キルギスタンへ続くフェルガナ盆地(Fergana Valley)にあり、この地域は敬虔なイスラム教信者が多いことがよく知られています。
コーカンドはウズベキスタンの都市の中でも歴史の古い都市の一つで、少なくとも10世紀にはその街が存在していたことがわかっています。シルクロードのキャラバンが立ち寄る街として栄えましたが、13世紀にはモンゴル軍によって破壊されました。
現存する街は18世紀にウズベク系王国の都市として復興したものです。古い街は残されていないため観光目的で訪れる人はそれほど多くありません。でも、美しいフェルガナ盆地の玄関口として訪れる旅人もいます。
クダヤル・ハーン宮殿(The Palace of Khudayar Khan)
1863年から1874年、コーカンド・ハーン国の最後の統治者クダヤル・カーンによって建てられました。
宮殿の大部分はソ連によって破壊されたものの、19の部屋が残されており、一般公開されています。一部は博物館として、中国や日本、インドからの品物や古代発掘資料が展示されていました。
ファサードにはモザイクタイルがあしらわれています。外国人の場合、入場料は一人25,000ソムです。カフェスペースもあります。
金曜モスク(Juma Mosque)
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ムハンマド・ウマル・カーン(Muhammad Umar Khan)によって、1812年から1818年にかけて建設されました。22メートルのミナレットがある中庭を囲む形で作られたモスクです。
Norbutabiy Madrassah
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1790年代に建てられたマドラサで、ムハンマド・ウマル・カーンとその妻で詩人、ノディラの墓が置かれています。 ソ連時代、多くのマドラサはその活動を禁止されましたが、このマドラサは例外的にイスラム神学校としての役割を継続したそうです。
連続するアーチがデザインされたファサードの向こう側に青いドームが美しいです。
Khamza Theatre of the Uzbek Musical Drama
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1987年、ダンスと演劇のための劇場として完成された州立劇場です。ウズベキスタン近代化の一環として建設計画されたものです。
箱型のシンプルな形をした建物ですが、彫刻がフレームに収められたふうにあしらわれています。屋外ステージも設置されていました。
ダストゥルカハンチマドラサ(Dasturkhonchi madrasa)
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1833年に男子学校として建てられましたが、現在は女子が刺繍を学ぶ施設として使用されているそうです。私たちが訪れたときは施錠されていて、中を見ることはできませんでした。
コーカンドから日帰りで陶器の町リシタン(Rishtan)へ
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コーカンドから日帰りで行ける観光地として、陶器で有名なリシタン(Rishtan)があります。リシタンではウズベキスタンの陶器のうち90%のものが生産されているそうです。街にはたくさんの陶芸工房があり、見学することができました。詳しくは別投稿としてレポートしています。
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コーカンドの宿泊施設
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コーカンドでは3泊しましたが、2軒の宿泊施設を利用しました。2泊したのがRohatホステルです。ウズベキスタンの宿泊施設にしては珍しく朝食なしのエアコン付きツインルームで1泊300,000ソム(直接予約、滞在登録手数料込み)でした。部屋は清潔で、スタッフはみなフレンドリーです。主要道路に面しているため、やや騒音がありますが、それ以上に満足感のある部屋でした。
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もう一箇所泊まったのは、宮殿近くにあるHotel Istiqlolでした。こちらも宿泊料金は同じで、朝食なしの300,000ソム。ただ、部屋のエアコンが効かなくてホテルを移ったのでした。スタッフはフレンドリーで英語が話せるスタッフもいました。ロケーションがよく静かだったので、一つのオプションとして書き留めておきます。
コーカンドでの食事
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コーカンドでのお気に入りレストランは、Rohatホステル近くにある、Dasturxon Nematlariでした。シャシュリック(羊肉の串焼き)の他にプロフ(Plov)やラグマン(手打ち麺)もありましたが、何を食べても美味しく、普通の価格です。地元の人で賑わう忙しい店でした。
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