ブナケン島からマナドへ戻り、次はテルナテへ向かいます。
テルナテまでは飛行機で飛ぶことも可能ですすが、私たちはビツンからペルニ船で行くことにしました。
スラウェシ島からテルナテまでのペルニ船
テルナテはマルク諸島のテルナテ島にある都市で、北マルク州最大の街です。人口は約二十万人(二〇一一年)。ペルニ船は市中心から2km離れたアフマドゥ・ヤニ港発着します。
テルナテまでのペルニ船はマナドからではなく、ビツンから出ています。
ビツンはスラウェシ島北部の街です。マナドからは約50km離れています。人口は約十九万人(二〇一二年)です。
マナドからビツンまでは、Paal Duaバスストップからバスが頻繁に出ており、所要時間は2時間、料金は一人20,000ルピアということでした。
ペルニ船チケット手配
マナドにはペルニ船のオフィス(Kantor PELNI Manado)がありますが、ビツンからテルナテ行きの船のチケットはここでは購入できないといわれました。
毎月発表会される船のスケジュールは、ここで確認できます。
私たちは二月十七日午後七時発の船で、ビツンからテルナテに行きたいのです。
ペルニ船に乗るためには、出港時間の二時間前には港に到着しておく必要があります。さらに船のチケットは四時間前までの販売になるため、当日ビツンのペルニ船オフィスで午後三時までに切符を買いに行くようにいわれました。
マナドからビツンへ移動
マナドからビツンへはPaal Duaバスストップからバスが出ています。マナドのダウンタウンからバスストップまではミクロが運行しており、「Paal 2」と小さな標示がフロントウインドウに出ています。
私たちはマナドのZero Pointからミクロに乗り、バスストップまで行きました。
バスストップに着くと、ビツン行きのバスは到着していました。乗客がいっぱいになると出発するようです。
マナドからビツンまでの料金は1座席20,000ルピアです。荷物が座席を占領する場合その分も料金を払う必要があります。
ちょうどお昼時で、乗客がいっぱいになるまで少し時間がかかりました。待っている間に、私たちの前に座っていたカップルと隣のインドネシア人男性もビツンからペルニ船でテルナテまで行くことを知りました。
そうやっているうちにバスはマナドを出発。ビツンまで直行しますが、有料道路は使いませんが、約1時間位で到着しました。
ビツンのペルニ船オフィスで切符購入
バスはビツンのバスターミナル(Terminal Tipe A Tangkoko Kota Bitung)に着きます。ここから、まずペルニ船の切符を買うためオフィスへ行き、そのあと港へ向かう必要があります。
ビツンのペルニ船オフィスは、バスターミナルから約10km、港からは1.5kmほど離れています。
私たちはバスの中で知り合った、テルナテへ行くインドネシア人といっしょに、ミクロをチャーターする形で、ペルニ船オフィスのそのあと港へと乗って行くことになりました。
ビツンのペルニ船オフィスには間もなく到着しましたが、切符購入に随分時間がかかりました。
切符購入にはパスポートが必要です。すでに数人の人が並んでいて、夫の番になるまでに半時間かかりました。
支払いはインドネシアの銀行発行のクレジットカードのみ、現金では決済できないようです。私たちの分は、いっしょに行ってくれたインドネシア人の方が彼のクレジットカードで払ってくれ、後で彼に現金を渡して決済しました。
ビツンからテルナテまでのペルニ船はエコノミークラスのみで、一人183,000ルピアです。
支払いが終わると、QRコードが印刷された紙を手渡されます。
これを持って港へ行き、そこで切符を印刷してもらうようにいわれました。
ビツン港でテルナテ行きの乗船券発行
テルナテ行きのペルニ船はビツンのアフマドゥ・ヤニ港から出ます。切符を購入したあと、ミクロで港へ送ってもらいました。
建物の右側部分に切符印刷機があります。すでに多くの人が並んでいましたが、印刷機にはカバーがかかっていて、まだ使用できません。
午後四時頃になって、カバーが外され、担当スタッフがやってきました。最初は使い方がわからないのか、不具合なのか、もたもたしていましたが、ようやく列が進み始めました。私たちの番になり、無事切符を印刷してもらうことができました。
これで一安心です。乗船開始は出発の二時間前、つまり午後五時ですので、少し待ちます。待っている間に今夜の食料と水を調達しました。
ビツン港にてテルナテ行きのペルニ船に乗船
午後五時過ぎ、いよいよ乗船です。オレンジ色のユニフォームを着ているのはポーターで、まず荷物を持つ彼らが船に乗り込みます。
私たちは切符とパスポートを持って、乗客の入口から入場します。歩いて行くと小さな窓口があり、そこで乗船券にスタンプが押されます。
さらに少し進むと再度乗船券を確認するスタッフがいるので、パスポートを合わせて提示しましょう。これでやっと乗船エリアに入ることができます。
大きなペルニ船が泊まっています。その前で写真を十分撮影したら、船に乗り込みましょう。乗船口の階段で乗船券を見せて上に上がります。
船の入口では、クルーがにこやかに歓迎してくれます。
エコノミークラスは大部屋になります。私たちはできれば個室がほしかったので、このとき制服を着たクルーに「キャビンはありますか」と聞きました。
すると彼は「あります」といって、ついてくるように言いました。階段を何階分か上り、クルーの個室が並ぶエリアに連れていかれました。
そこで彼の部屋を見せてもらって値段交渉です。金額に同意して鍵をもらいました。ベッドが二つあり、シャワートイレもついていました。
テルナテ到着
出発は予定時刻を少し過ぎて、ビツン港を離れました。お腹が空いたので船内の売店でカップヌードルを購入。お湯も入れてもらうことができました。フォーク付きです。
カップヌードルは一律20,000ルピアでした。その他にお弁当を売っている売り子が船内を歩き回っています。お菓子や飲み物もあります。
食事のあとは早めに就寝しました。思いの外、揺れましたが、個室だったので周りの乗客を気にすることなく寝ることができました。ただ、エアコンがよく効いていて、夜中は少し寒いくらいでした。
ビツンからテルナテまでの所要時間は10時間です。朝、テルナテに到着するころ、ドアのノックで起こされました。
スラウェシ島とテルナテの間には一時間の時差があります。到着時刻は現地時間で6時。外はまだ真っ暗です。
船はテルナテの次はアンボンに向けて出発するため、すでにテルナテから乗る乗客の乗船が始まっていました。
船を降りる私たちは、下船者用の出口から降ります。テルナテ到着後、夜が明けるのを待って、ゲストハウスへと向かったのでした。
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