テルメズ(Termez)はアフガニスタンと国境を接する街です。この地域では、石器時代の遺跡が発掘されており、考古学に興味がある人にとっては魅力的な街となっています
テルメズには2泊して観光しました。テルメズでの観光と見どころについて書いておきます。
考古学博物館(Archaeological Museum)
ウズベキスタン初代大統領イズラム・カリモフ(Islam Karimov)によって建てられた博物館です。入場料は外国人場合一人25,000ソムです。写真撮影は別料金になります。
この付近の山地からは10万年前のクロマニョン人の遺跡が発掘されており、平野地域からは特に青銅器時代以降の遺物が多く見つかっています。この博物館には石器時代からの考古学的資料が展示されており、考古学や歴史学の専門家によるガイドの解説を聞きながら見学することもできます(ガイド料は別料金)。
また、7世紀にアラブ人がやってきてイスラム教を広める以前は、この付近では仏教が盛んでした。そのため仏教関係の遺物も展示されています。
テルメズの街から周辺の遺跡群を見学しに行くことができますが、その前にこの博物館で人類の古代史を復習しておくと、より理解が深まるでしょう。
キルクキズ要塞(Kirk Kiz Fortress)
テルメズの街中心から約3kmのところにある要塞です。オリジナルの建物を覆う作業が進行中でした。残念ながら数カ月後には、元の要塞の面影は残らず新しい土壁で覆われてしまうでしょう。
タクシーを半日チャーター
テルメズ周辺の見どころは街から少し離れています。効率よく回るにはタクシーのチャーターがおすすめ。私たちはホテルに頼んで車の半日チャーターをアレンジしてもらいました。やってきた運転手に行きたい場所を提示して値段交渉します。
テルメズから北西にある5箇所のスポットをまわってもらう半日チャーターで1台につき175,000ソムで交渉成立しました。さっそくタクシーに乗り込んで出発です。以下は半日チャーターで訪れた場所を紹介しています。
カンプル・テンペ(Kampyr-Tepe)
地図上ではアレクサンドリア・ナ・オクセ(Aleksandriya Na Okse)と表示されています。テルメズの街から約30kmのところにある、ウズベキスタンの古代遺跡の中でも最古のものの一つです。
ファイヤス・テパ(Fayaz-Tepa)
仏教寺院の跡。モダンなドームの中にはオリジナルのストゥーパがあります。
遺跡内を歩き回っていたら突然白服の男性が現れて、チケットを買うように言われました。入場料は一人30,000ソム。この人がドームの鍵を開けてくれて、中に入ることができました。
すぐ近くにカラ・テペ(Kara Tepe)がありますが、アフガニスタンとの国境に近く軍が見張っているというので、私たちは訪れませんでした。
ズルマラの仏教ストゥーパ(Buddhist Stupa Zurmala)
ズルマラという村、綿花畑の中に突如としてそびえ立つ仏教ストゥーパです。ここもレノベーションが進められているようで、残念ながら元の雰囲気は失われてしまうのでしょう。
ハキム・アルテルメズ霊廟(Al Hakim At-Termizi Mausoleum)
外国人の場合、入場料一人20,000ソム。聖なる場所として、多くのイスラム教徒が訪れます。敷地内には博物館もあります。
小さな洞窟があり、そこに降りていくことができます。洞窟内でも祈りを捧げている人が複数いました。
テルメズでの宿泊
テルメズで宿泊したのはスルハーンホテル(Gostinitsa “Surkhan”)です。ウズベキスタン航空の乗組員も利用する政府系のホテルみたいですが、お安くはありません。詳しいレビューと写真はGoogleマップで。
テルメズでの食事
テルメズで夕食を楽しんだのがBehrus Milliy Taomlariです。テルメズの名物はタンディール(Tandir)という羊肉のグリルです。考古学博物館の南側の道路を博物館から西に少し歩いた場所に、タンディールのお店が数軒並んでいますが、その中の一軒です。
タンディール(160,000ソム/kg)は勧められて試食もさせてもらったのですが、串焼き(シャシュリック=Shashlik/12,000〜18,000ソム)の方が美味しそうだったのでこちらをオーダー。新鮮な野菜サラダといっしょにいただきました。冷たいドラフトビールがあります(8,000ソム)。
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