アンカラに1泊したあと、ボアズカレ(Boğazkale)へ向かいました。ボアズカレまで直行する交通手段はありません。私たちはバスを乗り継いで行くことにしました。
アンカラからボアズカレ(Boğazkale)までの行き方
アンカラからボアズカレ(Boğazkale)まで直行する交通手段はありません。ボアズカレの手前の小さな街、スングルル(Sungurlu)まで行って乗り換えるか、あるいはその先の大きな街、チョルム(Çorum)まで行ってボアズカレまで戻るかになります。
チョルムまで行くバスは、ボアズカレ行きの交差点を通過するため、その交差点でバスを下りてそこからボアズカレまでヒッチハイクかドルムシュで行くかするのが理想的です。
あるいは手前のスングルルで下車した場合、スングルルのバス停は街の西の端にあり、交差点までの交通手段を見つけなくはなりません。このスングルルからボアズカレまではドルムシュが運行しているという情報がありますが1日2本のみという情報で、あまりあてになりません。
とにかくバスターミナルまで行って、バスの運転手にボアズカレ行きの交差点で下車させてもらえるか、聞いてみるしかなさそうです。
バスステーションまでの移動
アンカラのバスターミナルは旧市街の南西にあり、バス、あるいは地下鉄で行くことができます。私たちは朝ごはんを食べてからの出発で、ちょうどラッシュアワーの時間帯ではないかと思い、バスを避けて地下鉄で行くことにしました。
ちなみにアンカラ市内ではGoogleマップがよく機能します。特にバスの乗り換え案内は、土地勘のない旅行者には使いやすくて便利だと感じました。
バスターミナルは、地下鉄の緑色ラインでAsti駅まで行けばすぐです。ウルス地区に滞在していた私たちは、地下鉄ウルス駅まで歩き(徒歩5分)そこから地下鉄に乗りました。ウルス駅は赤色ラインですので、途中Kizilay駅で緑色ラインに乗り換えました。
地下鉄の切符は切符売り場窓口で購入します。ウルス駅の切符売り場窓口にはちょうどスタッフが不在で数人の人が並んでいました。そのうちの一人が窓ガラスをノックしてスタッフを急かすとようやっとスタッフがやってきて仕事開始です。地下鉄の切符は一人17リラでした。
乗り換え駅のKizilay駅は緑色ラインの終点です。Kizilay駅につくと緑色のサインがあるのでそれに従って進みます。
プラットフォームには大きく「Asti」と表記されていますので、乗り間違えることはないと思います。乗り換え時間も含め、ウルス駅からAsti駅までの地下鉄所要時間は約25分でした。
バスターミナルでスングルル(Sungurlu)行きのチケット購入
地下鉄の駅はバスターミナルに直結しており、バスのチケット売り場はターミナルの2階にあります。たくさんの会社がカウンターを設けていますが、私たちはKamilKocという会社のバスを利用しました。あらかじめオンラインで10時発のバスがあることを確認していましたので、カウンターに直行しその便の切符を購入することにしました。
ボアズカレ手前のスングルルまで行くか、それともその先のチョルムまで行くか、それが問題です。スングルルからチョルムまでの距離は72kmあり、バス料金はかなり差があります。「ボアズカレまで行きたいんです」とカウンターのお姉さんにいうと「スングルルまで行って乗り換えてください」といわれました。それでけっきょくスングルルまでの切符を購入したのでした。
バスの座席を選び、パスポートを提示して切符を購入します。料金は二人分で498リラ、一人249リラです。クレジットカードで支払いました。
切符には名前と座席番号、QRコードが印字され、カウンターのお姉さんがさらに手書きで乗り場のプラットフォーム番号を書いてくれました。
バスに乗車
アンカラバスターミナルの出発ロビーは切符売り場と同じフロアになります。切符に書かれたように、プラットフォーム5、6、7方面に向かって歩いて行くと、私たちのバスはすでに停まっていました。このバスはアンカラが始発なのです。切符に印刷された座席番号に従って座りました。
バスは片側それぞれ1列、2列のデラックスバスです。座席もVIP風シートで各席にモニターとテーブルがついていました。
アンカラからSungurluまでの旅
バスはアンカラバスターミナルを定刻通り午前10時に出発しました。発車してすぐ、レモンフレイバーの消毒液噴射サービスがあり、車掌が乗客の行き先を確認しにまわってきました。
途中、アンカラ市内で一箇所、および郊外で一箇所停車して乗客をピックアップしました。郊外の停車場ではアイラン(塩味のヨーグルトドリンク)などの売り子がバスに上がってきました。
途中で一度警察官がバスに上がってきて、乗客全員の身分証明書を確認しました。私たち外国人はパスポートチェックを提示します。その他はノンストップで走行し、アンカラから173km離れたスングルルに到着できると思えたのですが…。
まさかのランチ休憩
なんと、スングルルのバスステーション手前でランチ休憩です。15分間停車するという案内があり、全員バスを降りることになりました。
ほんのあと少しでスングルルの街という時点で、ゆっくりご飯を食べようという気分にはなれません。悠長に食事する暇があったら、さっさとヒッチハイクでもして先に進みたいのです。
そもそもスングルルの少し先の交差点で下ろしてもらえるのか。自動車道で下車できないのであれば、ますますここからヒッチハイクしたい…。そこで、まず運転手と車掌に「スングルルの先の交差点で下車したい」と聞いてみました。すると車掌は「ダメダメ。オトガル(バスターミナル)でしか下車させられません」みたいなことをいいます。それで、その時点でヒッチハイクすることに決めたのでした。
ヒッチハイクで交差点まで
ランチ休憩のレストランがある場所は高速道路脇で、車はかなりのスピードで走っています。ヒッチハイクするにはあまりふさわしくない場所ですが仕方ありません。
ただ、交通量は多いので、しばらくしてバンが停まってくれました。ボアズカレまでの交差点まで乗せてくれるといいます。
交差点からボアズカレまでヒッチハイク
バンの運転手はチョルムまで行くらしく、ボアズカレ行きの道路との分岐点で下ろしてくれました。そしてそのバンを下りたとたん、ボアズカレ行きの道路へと右折した車がいて、私たちを見て停車するとバックで戻って来てくれたのです。
むちゃくちゃラッキーです。ボアズカレまで行きたいと告げると快く車に乗せてくれました。交差点からボアズカレの村までは約20kmです。かなり年季の入った車で、あまりスピードは出ませんが30分くらいで着くかな、と思っていたら…
道路の脇に湧き水が出ている場所があり、そこで停車。運転手のおじさんはトランクからメロンを一個取り出しました。そばに停まっていた別の車の運転手にナイフを借りて、メロンをカッティング。私たちにおすそ分けしてくれたのでした。なんてやさしいおじさん、ありがとう〜!
ナイフを貸してくれた車の中の人にもメロンをおすそ分けして、一気にボアズカレのハットゥシャまで向かいました。ハットゥシャ(Hattusa)のチケット売り場の前で下ろしてもらっておじさんとはお別れです。アンカラのバスターミナルを出たのが午前10時、ハットゥシャ到着は午後1時40分でした。
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