いよいよ日本を離れる日、というかゴールデンウィーク近づいてきたのでそれを避けて出国することにしました。
2023年4月25日(火)、東京羽田空港から全日空でフィリピンへ、そしてマニラ空港乗り換えでセブパシフィックを使ってバコロドまで一気に移動しました。
フィリピンに入国する準備
フィリピンへは現在、日本人の場合、観光目的で30日以内であれば、ビザなしで入国できるようになっています。条件は日本パスポートの残存期間が6か月以上あることと、帰りの航空券あるいはフィリピン出国の航空券を持っていることです。海外旅行傷害保険にも入っておきましょう。
夫のクリスはイギリス人ですが、彼も同じく30日以内であればビザなしで滞在できるということでした。ビザ関係は簡単で助かります。
ただ、それとは別にコロナ感染拡大防止策として、ワクチン接種などに関する質問を含むフォーム「eTravel」を完成させなくてはいけません。これはフィリピン到着時刻から逆算して72時間以内にオンラインで記入して提出する必要があります。
ガイダンスに従って必要事項を記載していきます。パスポートと航空券、ワクチン接種証明がある人はそれも含めて用意したうえでオンライン登録しましょう。
すべて記載して提出できるとQRコードが発行されます。これは、フィリピン入国をスムーズに行うために必要ですので、出発前に済ませておくようにしてください。
羽田空港からマニラまで
さて、羽田空港を午前9時45分に出発するNH869便で、フィリピン、マニラへ向かいます。日本はちょうどゴールデンウィークを控えており、25日の火曜日でしたがすでに混雑がはじまっていました。
オンラインチェックインを済ませて、搭乗券のQRコードも受け取っており、私たちは預け荷物もありません。だから、空港に着いたらセキュリティチェックと出国手続きだけで搭乗ゲートまで行けばいいと、余裕で空港へ向かったのですが、出発の検査場入り口前には長蛇の列ができていて、焦りました。
すでに出発時刻2時間前を切っていたので、間に合うか不安に思いましたが、列は思ったよりスルスル進みました。
無事、セキュリティチェックと出国手続きを終え、ゲートに到着。搭乗もほぼ予定時刻に行われました。バスで機体へと向かいます。
ここ数回LCCばかり乗ってきていたので、ANAはエコノミークラスでもレッグスペースが広くてよかったです。機内はほぼ満席でした。エンターテインメントとして日本の映画もあって、4時間半程度のフライトでしたが、十分に楽しむことができました。
機内食も日系の航空会社はきれいで感動的です。味もおいしく、ワインといっしょにいただきました。クリスは日本酒を飲んでおりました。
このマニラ行きのフライトは、比較的よく遅れる便だという前情報でしたが、このときも少し遅れて離陸、遅れて着陸となりました。それでも大幅な遅れはなく、許容範囲です。
マニラ空港でセブパシフィック国内線に乗り換え
羽田を予定時刻午前9時45分に少し遅れて出発、マニラには現地時間午後1時50分ごろの到着だったと思います。
私たちの最終目的地は、ネグロス島のバコロドで、マニラで国内便に乗り換える必要がありました。
マニラ空港はターミナル間の移動が非常に不便で時間がかかります。そのため、同じくマニラ空港発着便でもターミナルが異なる乗り換えは推奨されていません。
ANAのフライトはマニラ空港の第3ターミナルに着くので、同じ第3ターミナルから出発するセブパシフィック航空の国内便を取りました。セブパシフィック航空はマニラからバコロド行きの便を毎日複数便運航しています。ANAフライトが遅れて到着する可能性も高いため、マニラ空港での乗り換えに余裕を持って、マニラを午後4時35分に発つ5J489便を購入していました。
さらにセブパシフィック航空は離陸時間の7日前からオンラインチェックインができるというので、私たちもとっくにオンラインチェックインを済ませていたのです。ただ、チェックインしているのに搭乗券が入手できない、印刷しようがないという不思議なことになっていました。いちおうQRコードは発行されているみたいですが、「印刷する」ボタンが表示されず、しかもウェブサイトにログインしても「搭乗券確認」ボタンが機能しないという、なんとも使えない仕様になっています。
ネットで調べると、セブパシフィック航空はオンラインチェックインしていても、空港の専用印刷機で搭乗券を印刷しなくてはならないということでした。
いろいろと不安要素はありましたが、ANAフライトがそれほど遅れずマニラに到着したので、気持ち的に余裕ができました。機体を降りて、しばらく歩いて行くとeTravelのQRコードをスキャンするブースがあります。ここで、QRコードをスキャンできたら、次は入国審査です。
入国審査は「フィリピン人」と「外国人」とに分かれているので、「外国人」の方に並びます。私たちのときはけっこう並んでいましたが、それほど待つ必要はありませんでした。入国審査では、滞在予定日数や、帰り(出国)の航空券を持っているかどうかなどについて質問されました。
入国審査のあと、預け荷物がある人は預け荷物を受け取って税関へと向かいます。何も申告する必要がなければ緑色のサインが出ている方へ進みましょう。それで入国手続きは終了します。あとは出口から、国内線乗り換えのために国内便出発のフロア3階へ上がります。
その前に、フィリピンの通貨ペソをまったくもっていないので、ここで両替することにしました。出口を出たところに銀行がたくさん並んでいます。空港のレートは高いと思っていたので、日本円で5千円だけ両替することにしました(実際には、バコロド街内の両替商よりこのときのレートの方がよかった)。並んでいた銀行を数軒まわって、もっとも両替率がよいところで両替しました。
そして3階に上がり、セブパシフィック航空のチェッキングカウンターを探します。オンラインチェックインしたのに搭乗券を空港で印刷しなくてはならないという理不尽な状況ですが、仕方ありません。3階に上がってすぐセブパシフィック航空の機械が目につきましたが、ここは預け入れ荷物のタグを印刷するだけの機械だといわれました。オンラインチェックインした後の搭乗券印刷は、反対側のブースへ行くように言われました。
カウンターが並んでいるE列を回って反対側に行くと、セルフチェックイン機が並んでいました。これで搭乗券を印刷し、それをもってセキュリティチェックへと向かったのです。
セキュリティチェックはそれほど混んでいなくて、比較的スムーズに通ることができました。掲示板で搭乗ゲートを確認し、それに従って搭乗ゲートへと移動します。
この国内便は、マニラ空港での乗り換えに時間をたっぷりとって手配したことは先にもいいました。思っていた以上にすべてが順調で、もう一つ前のフライト(午後3時35分発)でも十分に間に合う時間だったので、一本早い便に乗せてもらえないか聞いてみたのですが、満席だといって断られました…。仕方なくじっと待ちます。
やがて私たちの便の搭乗時間になり、今回もバスで移動して機体へ乗り込みました。マニラを午後4時35分に発ち、バコロドには午後6時5分到着予定です。ほぼ時間通り到着しました。
バコロド空港を出るとすでに夕暮れ時でした。空港はバコロド市内から20㎞近く離れているため、交通機関を使って移動します。
バコロド空港から市内への移動
バコロド空港から市内までの移動方法は3つあります。
- タクシー
- 乗り合いミニバン
- ジプニー
「ジプニー」は、決まった路線を運行している地元の交通機関です。運賃は最も安いですが、空港から市内中心まで行くには途中で乗り換える必要があり、初めてこの街を訪れる旅行者にとっては使いづらいので、今回は利用しませんでした。
タクシーと乗り合いミニバンは、空港の建物を出て横断歩道を渡ったところに乗り場があります。
タクシーは市内中心までなんとなく固定価格が決まっていて(空港からのタクシーはメーターを使いません)、少し前の情報では1台につき500ペソということだったのですが、今回運転手に聞いてみると一番安い価格で700ペソだといいます。
乗り合いミニバンなら一人200ペソ(数年前は150ペソでしたが値上がりしていました)だというので、こちらで行くことにしました。ほかの乗客とのシェアタクシーですが、運転手に行先を告げると行きたい場所で降ろしてもらえます。私たちも予約していたホテルの名前を伝えてそこで下車することができました。乗客が降りたい場所に順に停車していくので、通常のタクシーよりは時間がかかります。
これで無事、バコロド市内中心まで到着できました。長い一日でした。
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