ヌクスはウズベキスタンの西部にある小さな街です。タシュケントに2泊したあと、ヌクスまで鉄道で移動しました。
タシュケントからヌクスまでの間には、ウズベキスタン鉄道が運行しています。距離にして1130km、17時間の鉄道の旅です。
タシュケントからヌクス(Nukus)までの鉄道の旅
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タシュケントからヌクスまで、約1,130km離れています。飛行機で移動することも可能ですが、私たちは鉄道を使って行くことにしました。
タシュケントを午後2時に出発し、ヌクスには翌朝午前7時過ぎに到着予定です。17時間の鉄道旅になります。
タシュケントからヌクスまでの鉄道切符購入
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タシュケントからヌクスまでの切符はオンラインで購入しました。今回はちょっとぜいたくして、寝台車のデラックスクラスを購入。2人部屋、エアコン付きコンパートメントになります。一人あたりの料金は5,000円くらいですからリーズナブルです。
切符は電子チケットをメールで受け取りました。チケットには名前、車両番号、座席番号などが印字されています。これを見せて乗車します。
タシュケントからヌクスまでの寝台車に乗車
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タシュケントからヌクス行きの汽車は、タシュケント南鉄道駅(Tashkent yuzhniy)から出発します。私たちの汽車は午後2時出発ですので、30分前には駅に到着しておく必要があります。
当日はホテルをチェックアウトしたあと、駅前のスーパーマーケットで食料と水を調達し、駅へ向かいました。
駅の入り口には警備員がいて、入場者の切符を確認します。私たち外国人パスポートと切符を提示して入場します。入るとすぐに荷物をスキャンするブースがあるので、そこで荷物のチェックを受けて進みましょう。
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待合室は屋外と屋内の両方にあります。私たちは上の画像にある小さな入口から駅舎内に入りました。
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建物の中に入るとベンチがたくさん並んだ待合室ががあり、多くの人が待っていました。汽車の案内掲示板のようなものは見当たりません。誰もプラットフォームに入って行かないところを見ると、汽車はまだホームに到着していないのだろうと解釈しました。
私たちが待合室に入ったのは午後1時をまわった頃でしたが、10分ほどすると緑色の列車がゆるゆると1番手前のプラットフォームに入ってきました。どうやらこれが私たちの列車のようです。
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数人の乗車が立ち上がり荷物を持って移動し始めました。私たちもトイレを済ませたあと、プラットフォームへと移動することに。
各車両の前に担当の車掌が立っているので、切符を見せて車両番号を確認してから乗り込みます。私たちの車両は7号車。乗車すると細長い通路にコンパートメントが並んでいるので、座席番号を確認して自分たちのコンパートメントに入りました。
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シックなデザインのシートに広めのテーブルがあり、テイッシュボックスと紅茶のセットが置かれていました。電気プラグが1箇所ついていますが、のちにこれは壊れていて使えないことが発覚します。荷物は座席下に置けるようになっているようです。壁と扉の裏側に鏡がはられているので広く感じました。
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テーブルにはティーバッグと砂糖のセットが置かれていました。角砂糖のラッピングにはウズベキスタン鉄道が描かれていました。出発するまでは電気がないので、エアコンもありません。出発までしばらく待つことにします。
タシュケント出発:午後2時
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出発する前に車掌がミニボトルの飲料水を配りにきてくれました。そのときに行き先を確認されるので「ヌクス」と答えると「オッケー」といわれました。
汽車は予定時刻通り、午後2時に動き出しました。ゆっくりとプラットフォームを出たあと、タシュケントの街並みを抜け、郊外へと向かいました。
徐々にエアコンが効いてきて車内は快適になってきました。
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持ち込んだ食料と紅茶で遅いランチです。車両には給湯器がついており、カップは車掌にいうともらえます。もしかしたら数に限りがあるかもしれないので、カップが欲しい場合は早めにリクエストしましょう。
タシュケントからヌクスまでの鉄道旅
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定刻通りにタシュケントを出発した汽車は、タシュケントの街から郊外を走り抜け、田舎の風景へと進んでいきました。汽車はけっこうゆれますし、騒音も大きいです。2人部屋のコンパートメントなので、たくさんの地元の人と交流する機会はありませんが、隣に英国領事館で働いているウズベキスタン人の若者がいて、英語で会話を楽しむことができました。
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列車には食堂車もついていました。メニューは見ていませんが、カウンターにスナック菓子などの食品が並べられていました。
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ビール小瓶が1本20,000ソムで売られていました。このとき私たちはタシュケント駅前のスーパーマーケットで買ったワインを持ち込んでいたので、車内でアルコールが禁止されていないことを知ってほっとしました。
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トイレは各車両についているようで、私たちの車両にも2つありました。洋式トイレで、トイレットペーパーとペーパータオルが備わっていました。
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汽車に乗り込む前に購入したウズベキスタン産の赤ワインです。アルコール度数11度と軽めのワインでした。夕方、日没を眺めながら晩御飯とします。ちなみに、このとき7月上旬の日没は午後8時半すぎでした。
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ウズベキスタン伝統的なパン、チーズ、オリーブと野菜をざくざく切って並べただけの夕食ですが、レストランで注文した食べ物よりこういうシンプルなものがおいしかったりします。
ヌクス到着:翌日午前7時
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ヌクス到着予定時刻は翌日午前7時07分でした。ほぼ予定通りにヌクスに到着。列車は静かにヌクス駅に入り、「ヌクス到着」のアナウンスがあるわけでもなく、車掌が知らせに来るわけでもなく、乗客はみな自主的にヌクス到着を確認して下車しました。
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この時期の日の出は午前5時半ごろですので、周りはとっくに明るくなっています。プラットフォームにはけっこう人が出ていたので、ここで降りる人は多いのでしょう。
この日の宿泊先はすでに予約していたので、とりあえずホテルへ向かうことにしました。プラットフォームから駅出口の方へ向かって歩く間でたくさんの人が「タクシー!」と声をかけてきます。この国では車を持っている人はみな潜在的にタクシー運転手なので、街を歩いているだけで「タクシー」と声を掛けられることがありますが、駅周辺はますますもってタクシー運転手であふれていました。
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タシュケントでよく利用した配車アプリYandexを使って検索してみましたが、うまく機能しませんでした。あとでわかりますが、このエリアに関してはYandexよりもよく使われている配車アプリが別にあるようです。仕方がないのでその辺にいたタクシー運転手と交渉。5kmほど離れたホテルまで、20,000ソムで行ってもらうことができました。
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