シビウには1泊して、街を観光しました。シビウは中規模サイズの都市ですが、観光スポットは旧市街エリアに集まっており、数時間で歩いて回れることができます。
シビウの街歩きで見つけた見どころと観光スポットについてまとめました。
- シビウについて
- 大広場(The Big Square)
- 評議会塔(Turnul Sfatului)
- シビウ市役所(Sibiu City Hall)
- うそつき橋(Bridge of Lies)
- 聖マリアルーテル大聖堂(“Saint Mary” Evangelical Cathedral)
- ホーリートリニティ大聖堂(Holy Trinity Orthodox Cathedral)
- ウルシュリン教会(Saint Ursula Roman Catholic Church)
- ポッターズ タワー(Potters Tower)
- 大工の塔(Turnul Dulgherilor)
- シビウ大シナゴーグ(Sinagoga Mare)
- ハラー要塞(Haller Bastion)
- 蒸気機関車博物館(Sibiu Steam Engines Museum)
- シビウでの宿泊
シビウについて
シビウ(Sibiu)はトランシルバニア地方南部にある街で、人口は約13万人(2021年)、シビウ県の県都です。
カエドニア(Caedonia)というローマ人が作った街があったそうで、その近くにドイツ人が12世紀になって入植定住し発展させた街がシビウです。14世紀にはトランシルバニアにおける最も重要な商業都市の一つとなり、19のギルドが存在していたことがわかっています。
中世のシビウはとてもドイツ色の強い街だったようですが、第一次世界大戦後にシビウがルーマニア王国の一部となったときには、市民の多くはルーマニア人であり、残っていたドイツ人も多くは第二次世界大戦後にドイツへ移住してしまいました。
大広場(The Big Square)
シビウには複数の広場がありますが、最も大きな広場がこの広場です。かつては穀物市場として機能していたようですが、16世紀以降には街の中心として、集会や処刑などの出来事に使用されました。この広場を囲うように美しい歴史的建造物が立ち並びます。
評議会塔(Turnul Sfatului)
大広場に面して建つ評議会塔は、白壁に時計をいただく、ひときわ目立つ存在です。この塔の反対側には小さな広場があります。現在見られる塔は、19世紀に再建されたものです。
シビウ市役所(Sibiu City Hall)
大広場にあるひときわ目立つ建物がシビウ市役所です。アールヌーボーを彷彿とさせる曲線の美しいファサードが印象的です。一階にはツーリストインフォメーションセンターが入っています。親切なスタッフのアドバイスがもらえるだけでなく、広々としたアールヌーボー内装を眺めることもできるので、ぜひ訪れてみてください。
うそつき橋(Bridge of Lies)
大広場にある歩道橋で、ルーマニアで最初に建設された鋳鉄製の橋です。現在は花々で彩られている橋ですが、その名前の由来は「橋の上で誰かが嘘をつくと、橋が崩れる」という伝説によるものです。あるいは、嘘をついて客をだまそうとする商人がこの橋から投げ落とされたという逸話も残っています。
聖マリアルーテル大聖堂(“Saint Mary” Evangelical Cathedral)
大広場の近くに建つ、ゴシック様式の教会です。印象的な尖塔は73m以上の高さがあり、街のランドマークとなっています。尖塔を含めた屋根のデザインがかわいくて、目を引きます。大きな教会ですので、そのアングルにもよりますが、写真撮影は午後の方がきれいに撮影しやすいと思います。
ホーリートリニティ大聖堂(Holy Trinity Orthodox Cathedral)
ルーマニア正教会です。トルコのアヤソフィアにインスピレーションを得て建てられたといわれています。1904年に完成した、赤と黄色のレンガが美しいこの教会は、ファサードの両脇に大きな塔を備えています。塔の上部には八角形のランタンのような部分があり、教会中央部分には大きなドーム屋根が見えます。
ウルシュリン教会(Saint Ursula Roman Catholic Church)
シビウの中心部にあるローマカトリック教会です。15世紀に建てられました。当初はゴシック様式で作られましたが、18世紀になってバロック様式に再建されました。
ファサードは西向きなので、写真撮影は午後の方がおすすめです。
ポッターズ タワー(Potters Tower)
15世紀に石で建てらた塔です。この付近は遊歩道が敷かれており、歴史的建造物を眺めながら散策できます。
大工の塔(Turnul Dulgherilor)
シビウ市のザクセン大工ギルドによって14世紀に建てられました。石とレンガで作られています。連結した要塞壁とともに写真映えするタワーです。要塞内部に入るには2レイ必要です。
シビウ大シナゴーグ(Sinagoga Mare)
1899年に建てられた、ユダヤ教礼拝所です。この地域にはローマ時代からユダヤ人が住んでいたといわれていますが、公式には19世紀までユダヤ人はシビウ市に住むことを禁じられていました。
シビウの大シナゴーグは赤レンガを用い、折衷的なスタイルで建てられています。植物をモチーフとした装飾やダビデの星があしらわれています。
ハラー要塞(Haller Bastion)
16世紀後半に建設された要塞で、2006年に修復されました。レンガと土で作られた城壁は全長223m、高さは最高で9mでした。
蒸気機関車博物館(Sibiu Steam Engines Museum)
蒸気機関車を展示する野外博物館で、1994年に開館しました。シビウ鉄道駅の斜め向いにあり、無料で入場できます。1885年から1959年にかけて製造された蒸気機関車などが置かれています。
かなり錆びついており、植物が繁殖してしまっている車両もありますが、それだけに廃墟が好きな人にはたまらないでしょう。私たちにとっても、シビウ観光のハイライトの一つとなりました。
シビウでの宿泊
シビウでは鉄道駅に近いゲストハウス、Pensiunea Hermannstadtに宿泊しました。一室一泊220レイで、リーズナブルとはいえませんが、ロケーションがよかったのでここに泊ることにしました。
半地下室で静かなのはよかったのですが、湿気が高くかび臭いのが気になる点でした。鉄道駅近くというロケーションの利点がなければ泊まることはない宿泊施設かもしれません。
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