フィリピンには約3週間滞在しました。ネグロス島とセブ島、およびその周辺についての食事事情についてまとめておきます。
フィリピンの主食は米、ベジタリアン食は少ない
フィリピン主食は米です。食堂では常に白ごはんが提供されます。市場では標準的な米が1kg60ペソで売られているのを見かけました。
麺は「パンシット(Pancit)」という国民的フードがあり、これは焼きそば、焼きビーフン、あるいはその両方が混じったものです。
フィリピンの街ではベーカリーもよく見かけました。パンやペイストリーもよく食べられているようです。
肉類は鶏肉、豚肉、牛肉が一般的です。国民の大部分がキリスト教徒であり、基本的に食事やお酒に対する制約はありません。島国ですので魚や魚介類もよく見かけます。
旅行中の外食では野菜料理を見つけるのがやや困難だと感じました。苦瓜や白菜、オランダエンドウなどを少量の肉や卵といっしょに炒めたものは食べましたが、どこにでも売っているというわけではありません。旅行者向けレストラン以外では、ベジタリアン食を見つけるのは容易ではありません。
街の食堂:お惣菜作り置き
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フィリピン旅行中よく利用したのが、店頭に鍋やコンテナーに入った作り置き惣菜を並べている食堂です。肉料理で1人前50〜70ペソ、野菜料理で25〜35ペソ、パンシットは25から30ペソ、ライスは10〜15ペソが一般的です。一度だけ、15cmくらいのアジを食べましたが、1匹35ペソでした。シーフードはやや割高な気がします。
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スープを置いている店も多く、魚のスープや緑豆のスープ、野菜スープなどがありました。だいたい1碗35ペソくらいです。
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欲しい惣菜指さして注文できるので楽ちんです。まれに少しボラれることもあるので、最初に値段を確認してから注文するとよいでしょう。
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このタイプのお店は料理を売り切ったら終わりなので、ご飯時の早めの時間に訪れるのがおすすめです。
ベーカリー
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食費を安く抑えるのに助かるのがベーカリーです。さまざまなペイストリーやパンがきちんと並べられて販売されています。ほとんどは1つ5ペソで、小さいものは3ペソだったり、特殊なものは15ペソするものもあります。
店先で買ったパンを食べられるところはほとんどなくて、お持ち帰りになります。私たちは朝食や昼食によく利用しました。市場には必ず1軒はベーカリーがありますし、街でもよく見かけます。フレッシュで甘いパンが多いですが、稀に甘くないものもあります。
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紫色のペーストが織り込まれたものや、上の画像のように紫色のケーキがよく売られています。これは紫芋で、現地では「ウベ(Ube)」と表記されていました。ほんのり自然な甘さがあって美味しいので試してみてください。かなりビビッドな色ですが天然の色です。
フィリピンのインスタントフード「シロッグ(Silog)」
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フィリピン旅行中、レストランの軒先でよく見かけるのが「シロッグ(Silog)」です。インスタントフード、つまりファーストフード扱いで、注文してから出てくるまでが比較的速いです(逆にいえば、その他の料理は出てくるのが遅いことを暗示しています)。
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私たちが食べたシロッグを総合して定義すると、シロッグとはメインのシンプルな肉料理にご飯と卵焼きがついた上にネギの小口切りが散らされている料理だといえます。
シロッグにはいくつかの種類があり、メインの肉料理が何かによって変化します。上のタップシロッグは甘塩辛いソースでソテーした牛肉。
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ホットドッグ、つまりソーセージはホットシロッグと呼ばれます。
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コーンドシロッグはコーンビーフを炒めたものでした。
シロッグの通常価格は75〜100ペソくらいだと思いますが、観光地では倍以上の価格で販売されています。
その他の料理
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フィリピンにはさまざまな国籍の人が暮らしており、観光業に携わる外国人居住者も多いです。そのため、多国籍料理のレベルが高いのかもしれません。
フィリピン料理以外では、私たちはピザぐらいしか食べていないのですが、ゲストハウスのレストランで食べたピザは非常に美味しかったです。ただし注文してから1時間以上かかりました。
ピザ以外のイタリア料理やタイ料理、日本料理店もあります。価格はそれなりに高い(200〜400ペソ以上)ですが、たまに試してみてもいいかもしれません。
フィリピンのビール
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フィリピンのビールといえばサンミゲルビールです。街の商店で購入すると、小瓶で45ペソ、大瓶(1リットル)で120ペソが一般的な価格でした。瓶は10ペソのデポジットを請求されることがあります。空瓶をお店に返しに行くと10ペソが返却されます。
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これはボホール島のゲストハウスで飲んだビール。1リットル入で150ペソだったので、ゲストハウス提供にしてはリーズナブルだと思いました。味はあっさり、よく冷えていました。
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