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マルギラン(Margilan)で絹工房見学とその他見どころ

ウズベキスタン

コーカンドからマルギランへ移動し、1泊しました。マルギランは絹産業で有名な街で、いくつかの絹工房は観光客が見学できるようになっています。

私たちが訪れた絹工房とマルギランのその他の見どころを紹介します。

マルギランの街について

マルギランはウズベキスタン東部、フェルガナ盆地に位置する街です。人口は約20万人。シルクロードのキャラバンルートとして9世紀ごろから存在していたことがわかっています。

ウズベキスタン最大の絹工場があり、高品質な絹製品が産出されています。その中には観光客が見学できる工房もあります。私たちは2軒の工房を訪れてみました。その他、マルギランの街の観光スポットと合わせて紹介します。

マルギランシルクについて

美しいマルギランシルクのイカット

マルギランはもともとシルクロードの経由点として栄えた街です。ところがフェルガナ盆地の有力者は中国の絹織物作製技術を入手しようと躍起になりました。その過程で独自の技術を学んだ職人がマルギランシルクを世界トップクラスの品質にまで高めました。

この地域の絹産業は歴史が古く、西暦1~2世紀にはウズベキスタン領内にあったソグド古代国家で絹糸の加工が行われ、5〜6世紀には絹織物が生産されていたことがわかっています。

マルギランでは、シルク100%の絹織物の他、シルクと綿の糸を混ぜる方法 (経糸はシルクで、緯糸が綿) も使用されます。イカットとは織物のことで、生地を織ってから着色あるいはプリントする(バティック)のではなく、糸を染めてから織ることで模様を作り上げます。伝統的によく用いられるパターンには鷹、羊の角などがあります。

染料となる天然素材

染色には天然素材が用いられます。マルギランシルクは、カイコから絹繊維を採取し糸を撚るところから、全部で40工程もの作業を経て作製されます。こうして完成された滑らかな光沢を放つ絹織物は世界中へと輸出されているのです。

ヨドゴルリク絹工房(Yodgorlik Silk Factory)

Yodgorlik Silk Factory入り口

1972年設立の絹工場です。見学者は入場料30,000ソムですべての工程を見ることができます。ただ、残念ながら私たちが訪れたときは、工房の一部が改装工事中ですべての工程を見ることはできませんでした。その代わりに入場料は20,000ソムにディスカウントされました。

予約なしで訪問しましたが、英語が話せるガイドさんがついてくれて工場内を案内してくれました。

絵付けの当たりをつけるための泥と炭
手作業で織る織り子

この工場では、昔ながらの織機の他に、ロシア製とドイツ製の機械織りを採用しています。手織りで織れるのは一日5メートルだそうです。ロシア製の織機では一日20メートル、東ドイツ製の織機は一日30メートルの織物を作製できます。

東ドイツ製の織機

サイド・アフマドホジャマドラサ(Said Ahmadxo‘ja madrasasi)

Said Ahmadxo‘ja madrasasi入り口

1907年から1909年にかけて、建設されたマドラサです。2007年、マルギラン市建都2000周年に関連して改装されました。同年9月にカリモフ大統領が建築記念碑を訪れた際、ここに「国立工芸センター」がオープン。 現在マドラサ内では、マルギロンの絹織物の有名な巨匠の家族が工房を運営しています。

絵付け作業をする職人たち
染料を作る釜
製作された作品

入場無料です。予約なしの訪問でしたが、ロシア語を話すスタッフの方が工房を案内してくれました。ここでは実際に十年以上の経験を持つ職人が作業する姿を見ることができました。ギフトショップもあり、彼らの作品を購入することも可能です。

コナカンモスク(Khonakhan Mosque)

Khonakhan Mosque

16世紀に建てられたモスクですが、2000年以降段階的にリノベーションされているようです。私たちが訪れたときは半地下部分に古いレンガがあるくらいで、他はほとんどすべて新しい状態になっていました。ファサードの緑色と白色のコントラストが効いたデザインが美しいです。

マフゾレイ・ピルシドジク(Mavzoley Pirsiddik)

Mavzoley Pirsiddik

18世紀に作られました。敷地内に複数の建物がたつ複合施設です。モスクの奥には古い墓地があります。中庭には北向きの霊廟があり、そこには聖人ピル・シディクが埋葬されているそうです。

聖者ピル・シディクが異教徒から逃れて洞窟に隠れていた際、ハトが入り口にレンガを積み上げて巣を作ったとために、追ってから守られたという伝説があります。そのため、この敷地内には大量の鳩がいます。

マルギラン博物館

マルギラン博物館

マーケットがある交差点に立地する博物館。周りには小さな店舗が立ち並び、噴水前にカフェも出ています。たくさんの人が集うにぎやかな場所です。

マルギランでの宿泊

マルギランで泊まったのはIkathouseです。屋敷中にイカットが美しく配置され、共有スペースが広いです。部屋の創食もおしゃれで素敵だったのですが、オーナーがややフレンドリーではない感じでした。

ウォークインでの言い値はダブルルームが45米ドル、ツインルームが35米ドル。朝食、滞在登録費用込みですが、ツインルームは1階のみになります。交渉してツインルームを350,000ソム(約30米ドル)にしてもらいました。

マルギランでの食事

O’zbekona oshxonasi

マルギランでの夕食はO’zbekona oshxonasiでいただきました。羊肉ミンチの串焼き(キーマ)が1串10,000ソムと、今まで食べた中でも最安値でした。それでいて、ジューシーで美味しかったです。

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