シパライはネグロスオクシデンタル州最大の観光地といわれています。そのシパライの近くにあるシュガービーチに向かいます。
シパライのシュガービーチはネグロス島西岸にある白砂ビーチです。バコロドからバス等を乗り継いで行くことにしました。
バコロドからシパライまでの道のり
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まず、バコロドからシパライまで移動します。移動手段はバスとミニバスがあり、ミニバスの方が少し速いようですが、座席は狭いと聞きました。いずれも南バスターミナルかその付近から出るというので、とりあえず南バスターミナルへ向かいます。
南バスターミナルに着くとたくさんのバスが停まっていました。Sipalay行きエアコンバスの看板もありましたが、そこにはバスは停まっていません。近くにいた人に尋ねると、ヒノバアン(Hinoba-An)行きのバスに乗って行きシパライで途中下車すればいいといわれました。ヒノバアン行きのバスは隣に停まっていて、10分後に出発するといいます。
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それでこのバスに乗ることにしました。シパライまでの運賃は一人400ペソで、車内で車掌に支払います。
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シュガービーチに行くには、シパライの街手前にあるギルモンティージャ(Gil Montilla)マーケットで下車します。切符を買うときに車掌にそう伝えておきましょう。
バコロドからシパライまでのバス旅
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バスは4列シートで、エアコンがよく効いていました。満席ではなかったので、バックパックを座席に置いてゆったり座ることができました。
運転手が言った通り、バスに乗り込んで10分後、午前8時半ごろ出発。車内でバスの切符を買います。バコロドからシパライまでは約160kmの距離があります。
それほど遠いわけではありませんが、とにかくフィリピンでは何を取っても予想以上に時間がかかります。
バスは途中で乗客拾ったり下ろしたりしながら進みますが、その頻度の高さが尋常ではありません。十分おきに停まるエリアもあったくらいです。
ただでさえスローペースなのに、極めつけはタイヤのパンクです。
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このため、1時間くらい停車しました。その間にトイレに行ったり食べ物を買ったりして、修理が終わるのを待ちました。
やっとのことでバスが再出発。周りの風景がどんどん田舎めいてきます。シパライまでは海岸沿い走る部分があるので、進行方向に向かって右側シートに座ると海側の景色が、左側に座ると田園風景が楽しめます。
シパライからペディキャップ(pedicap)でシュガービーチへ
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ギルモンティージャ市場でバスを降りたのは、午後2時半ごろでした。ここからはペディキャップというローカルの交通でシュガービーチへ向かいます。
その前にお昼ごはんです。思ったよりバス移動に時間がかかり、お昼は小さなカップケーキみたいなのを3つ食べただけでした。市場にあった食堂で腹ごしらえすることにしました。
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小さなマーケットですが食堂はいくつかあって、その中の一つで値段を聞いてみましたが、ちょっと高いなという印象でした。バコロドで食べたお店同様、お惣菜を何種類か店頭に置いて売っているタイプの店なのに、肉料理が80ペソとバコロド市内よりも高いのです。どうもボラれているような気がして、他の店で尋ねてみると、野菜料理は15ペソ、豚肉料理は40ペソだったので、こちらで食事しました。
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その次に、非常食としてビスケットとボトル入り飲料水を買うために小さな店に入りました。欲しいものを買ってからお店の人に、シュガービーチまでペディキャップでいくらか聞いてみたのです。すると中学生くらいの男の子が、「一人20か25ペソくらいだよ」と教えてくれました。予約していたホテルオーナーの話では二人で80から100ペソくらいだといわれていたのですが、外国人料金だということがわかります。
さらに彼らに運転手との交渉を手伝ってもらって、シュガービーチまで二人50ペソで行ってもらえることになりました。
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ペディキャップは、二輪車荷台が付いた地元のタクシーです。座席の後ろに荷物が収納できるようになっています。
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シュガービーチのホテルの名前を告げてペディキャップに乗り込みます。目的地までは15分くらいで着きました。
ホテルの前に到着してペディキャップの運転手に支払うとき、運転手は、二人で65ペソだと言い始めました。いやいや、あの店の女将が一人25ペソっていったでしょ、とたしなめて50ペソ払いました。彼は少しがっかりしたようですが、それ以上しつこく言ってくることもなく帰って行きました。
シュガービーチってどうなの?
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シュガービーチは白砂ビーチが1.5kmほど続くリゾートです。アクセスが複雑なため、素晴らしいビーチにもかかわらず、訪れる人は多くありません。
特に少し前までは、ボートでアクセスする必要があり、静かなビーチリゾートとして隠れたスポットでした。しかし、最近完成したコンクリート橋のおかげで、ボートなしでアクセスできるようになっています。
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この小さな橋が、今後のツーリズムと周辺の人々の暮らしを変えることになるのでしょう。さらに道路の拡張工事も進められています。
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現在上の画像のように、コンクリート道が建設中でした。完成するとさらに観光客が増えると予想されます。
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シュガービーチには数件の宿泊施設、ダイビングショップ、一軒の商店兼レストランがあります。建設中の土地もあり、観光地として拡大していくことは間違いないでしょう。
ビーチそのものは美しく、遠浅の入江です。ただ、宿泊料金はそれほど高くないと思いますが、食事はかなりの観光地価格です。私たちが泊まったリゾートも、部屋は素敵でしたが、併設されているレストランの食事は価格が高めで、コーヒーも飲料水も有料という具合に、合計すると決してお安くはありません。
これからさらに観光地化が進めば、リーズナブルなお店や宿泊施設も増えてくるかもしれません。
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